HOME 国内

2024.04.04

パリ五輪 男子リレー「ダブルメダル狙いたい」世界リレーで出場権目指す
パリ五輪 男子リレー「ダブルメダル狙いたい」世界リレーで出場権目指す

2024年度の強化方針を説明する土江寛裕ディレクター

日本陸連は4月4日、強化委員会による2024年度強化方針を発表した。

会見には日本陸連強化委員会の山崎一彦・強化委員長を筆頭に、各ブロックのディレクターが出席。2023年度の振り返りとともに、トップ選手の現状報告、そして24年さらには東京世界選手権が控える25年に向けての強化方針を説明した。

短距離の土江寛裕ディレクターは、男子短距離について「100m、200m、400mは多くの選手が出場権内にいますし、どの選手が出ても入賞を目指せる」とし、昨年は400mでの佐藤拳太郎(富士通)の日本新や、栁田大輝(東洋大)、鵜澤飛羽(筑波大)といった若きタレントが出てきたことも「好材料」だと言う。

注目を集めるのが男子4×100mリレー。東京五輪で途中棄権、オレゴン世界選手権で失格と結果が出ていなかったが、昨年のブダペスト世界選手権では5位と復活の一歩を刻んだ。「喜べる結果ではないですが、パリ五輪に向けて一つの足掛かりになった」と振り返る。

男子のリレーは「東京で4×100mリレーはメダルを取り損ねましたし、マイルリレーは22年のオレゴンで4位になってメダルを目指したブダペストで予選落ち。パリではダブルメダルを目指したい」と意気込みを語る。

パリ五輪の出場権は5月4日、5日にバハマで開かれる世界リレー選手権で、16ヵ国のうち14ヵ国が決まる。日本は出場権を持つ男子4×100m、4×400m、女子4×100m、男女混合4×400mで派遣する見込み。その選手選考は代表候補選手に加えて来週末の出雲陸上が対象となる。「五輪の出場権をしっかり得たい」と土江ディレクターは力を込める。

金メダルを目指した東京五輪に向けては合宿などで選手に心身のストレスがあった反省から、「数年前から合宿より個人の強化を積極的にサポートしている」とし、パリに向けても「まずは個人で強化しつつバトンを合わせていく」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

悲願のオリンピックのメダルへ。その戦いはシーズン早々から始まる。

日本陸連は4月4日、強化委員会による2024年度強化方針を発表した。 会見には日本陸連強化委員会の山崎一彦・強化委員長を筆頭に、各ブロックのディレクターが出席。2023年度の振り返りとともに、トップ選手の現状報告、そして24年さらには東京世界選手権が控える25年に向けての強化方針を説明した。 短距離の土江寛裕ディレクターは、男子短距離について「100m、200m、400mは多くの選手が出場権内にいますし、どの選手が出ても入賞を目指せる」とし、昨年は400mでの佐藤拳太郎(富士通)の日本新や、栁田大輝(東洋大)、鵜澤飛羽(筑波大)といった若きタレントが出てきたことも「好材料」だと言う。 注目を集めるのが男子4×100mリレー。東京五輪で途中棄権、オレゴン世界選手権で失格と結果が出ていなかったが、昨年のブダペスト世界選手権では5位と復活の一歩を刻んだ。「喜べる結果ではないですが、パリ五輪に向けて一つの足掛かりになった」と振り返る。 男子のリレーは「東京で4×100mリレーはメダルを取り損ねましたし、マイルリレーは22年のオレゴンで4位になってメダルを目指したブダペストで予選落ち。パリではダブルメダルを目指したい」と意気込みを語る。 パリ五輪の出場権は5月4日、5日にバハマで開かれる世界リレー選手権で、16ヵ国のうち14ヵ国が決まる。日本は出場権を持つ男子4×100m、4×400m、女子4×100m、男女混合4×400mで派遣する見込み。その選手選考は代表候補選手に加えて来週末の出雲陸上が対象となる。「五輪の出場権をしっかり得たい」と土江ディレクターは力を込める。 金メダルを目指した東京五輪に向けては合宿などで選手に心身のストレスがあった反省から、「数年前から合宿より個人の強化を積極的にサポートしている」とし、パリに向けても「まずは個人で強化しつつバトンを合わせていく」と言う。 悲願のオリンピックのメダルへ。その戦いはシーズン早々から始まる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

NEWS 東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

2025.01.17

東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top