HOME 国内

2024.03.08

鈴木亜由子 3大会連続五輪へ「地元の応援追い風に精一杯頑張りたい」/名古屋ウィメンズマラソン
鈴木亜由子 3大会連続五輪へ「地元の応援追い風に精一杯頑張りたい」/名古屋ウィメンズマラソン

前回に続く快走でパリを目指す鈴木亜由子

◇名古屋ウィメンズマラソン2024(3月10日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着)

JMCシリーズGSの名古屋ウィメンズマラソン2024を2日後に控えた3月8日、愛知県名古屋市で招待選手記者会見が行われた。

パリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)の最終戦。女子は大阪国際女子マラソンで前田穂南(天満屋)が出した日本記録2時間18分59秒を切って日本人最上位になればパリ五輪マラソン代表、最後の1枠を手にする。

「目標は設定記録を突破して日本人トップでゴールすること」。鈴木亜由子(日本郵政グループ)はそう強い決意をにじませる。

中学生時代から世代トップをひた走ってきた鈴木。16年リオ五輪にはトラックで、そして21年東京五輪にはマラソンで、2大会連続オリンピックの舞台に立った。その2大会では「力を発揮できなかった」とし、「もう一度オリンピックに出場して自分の力を出したい思いがあります」と言う。

前回大会は2時間21分52秒と自己記録を更新して日本人トップ。だが、10月のMGCでは12位となりその時点での代表は逃した。

広告の下にコンテンツが続きます

名古屋に照準を絞っているなか、1月に前田が日本女子初の2時間19分切りを果たし、MGCファイナルチャレンジ設定記録=日本記録となった。

それを見て「生半可な気持ちではダメだと気持ちが固まった。やるしかないなという境地になれました」と腹が据わった。

2月の丸亀ハーフマラソンでは1時間8分51秒をマーク。日本新のためには「ハイペースで押していかないといけない。最後まで持つ脚作りを徹底的に限られた中でやってました。質という部分でこれまで以上に高い」と話す。

今大会は「常に攻める」がキーワード。「苦しいところでプッシュしたり、レースを動かしたり、攻める姿勢がマラソンであまりなかったので、新しい自分を見せられるように頑張りたい」と言う。

「挑戦をここ地元でできる。応援が追い風になるので、力に変えて悔いのない走りをしたい。パリ五輪の切符をつかめるように精一杯頑張りたい」

天才少女はさまざまな経験をし、32歳になった今、地元で大輪の花を咲かせるために突っ走る。

レースはバンテリンドーム ナゴヤ発着で、9時10分にスタート。東海テレビ製作のもと、フジテレビ系列で9時から生中継される。

◇名古屋ウィメンズマラソン2024(3月10日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着) JMCシリーズGSの名古屋ウィメンズマラソン2024を2日後に控えた3月8日、愛知県名古屋市で招待選手記者会見が行われた。 パリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)の最終戦。女子は大阪国際女子マラソンで前田穂南(天満屋)が出した日本記録2時間18分59秒を切って日本人最上位になればパリ五輪マラソン代表、最後の1枠を手にする。 「目標は設定記録を突破して日本人トップでゴールすること」。鈴木亜由子(日本郵政グループ)はそう強い決意をにじませる。 中学生時代から世代トップをひた走ってきた鈴木。16年リオ五輪にはトラックで、そして21年東京五輪にはマラソンで、2大会連続オリンピックの舞台に立った。その2大会では「力を発揮できなかった」とし、「もう一度オリンピックに出場して自分の力を出したい思いがあります」と言う。 前回大会は2時間21分52秒と自己記録を更新して日本人トップ。だが、10月のMGCでは12位となりその時点での代表は逃した。 名古屋に照準を絞っているなか、1月に前田が日本女子初の2時間19分切りを果たし、MGCファイナルチャレンジ設定記録=日本記録となった。 それを見て「生半可な気持ちではダメだと気持ちが固まった。やるしかないなという境地になれました」と腹が据わった。 2月の丸亀ハーフマラソンでは1時間8分51秒をマーク。日本新のためには「ハイペースで押していかないといけない。最後まで持つ脚作りを徹底的に限られた中でやってました。質という部分でこれまで以上に高い」と話す。 今大会は「常に攻める」がキーワード。「苦しいところでプッシュしたり、レースを動かしたり、攻める姿勢がマラソンであまりなかったので、新しい自分を見せられるように頑張りたい」と言う。 「挑戦をここ地元でできる。応援が追い風になるので、力に変えて悔いのない走りをしたい。パリ五輪の切符をつかめるように精一杯頑張りたい」 天才少女はさまざまな経験をし、32歳になった今、地元で大輪の花を咲かせるために突っ走る。 レースはバンテリンドーム ナゴヤ発着で、9時10分にスタート。東海テレビ製作のもと、フジテレビ系列で9時から生中継される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.16

上海ハーフに前回8位の太田蒼生、國學院大・上原琉翔、青学大の黒田然らエントリー

4月20日に行われる上海ハーフマラソン(4月20日)のエントリーが発表されており、プロランナーとなった青学大卒の太田蒼生(GMOインターネットグループ)が登録した。太田は青学大時代、4年連続で箱根駅伝に出走。3年時は3区 […]

NEWS ダイヤモンドリーグ第1戦厦門に110mH泉谷駿介と村竹ラシッドが登録!サニブラウン、三浦龍司、豊田兼もエントリー

2025.04.16

ダイヤモンドリーグ第1戦厦門に110mH泉谷駿介と村竹ラシッドが登録!サニブラウン、三浦龍司、豊田兼もエントリー

世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第1戦となる厦門大会(中国/4月26日)のエントリーリストが発表された。 男子110mハードルには、ブダペスト世界選手権5位の泉谷駿介(住友電工)と、パリ五輪5位の村竹ラシッド(JA […]

NEWS 人間スポーツ科学科を持つ公立高校が「O2Room®」を導入、スポーツコンディショニングの授業に活用
PR

2025.04.16

人間スポーツ科学科を持つ公立高校が「O2Room®」を導入、スポーツコンディショニングの授業に活用

全国区で活躍する部活動もサポート 2016年に創立100周年を迎えた大阪の伝統校でもある府立桜宮高等学校。1980年にこれまでの普通科に加え大阪府内では初めてとなる体育科を新設し、さらに1999年にはスポーツ健康科学科を […]

NEWS 東京世界陸上競歩代表を発表!20km世界記録の山西利和、35km・川野将虎、女子は藤井菜々子、最多6度目の岡田ら

2025.04.16

東京世界陸上競歩代表を発表!20km世界記録の山西利和、35km・川野将虎、女子は藤井菜々子、最多6度目の岡田ら

日本陸連は4月16日、東京世界選手権の競歩代表9名を発表した。 男子20kmは2月の日本選手権を1時間16分10秒の世界新で制した山西利和(愛知製鋼)が4大会連続の代表に内定済みで、同2、3位の丸尾知司(愛知製鋼)、吉川 […]

NEWS 「Tokyo:Speed:Race」に太田智樹、近藤亮太、前田穂南、小林香菜らがエントリー! 海外トップ選手も参加 5月3日に神宮外苑で開催

2025.04.16

「Tokyo:Speed:Race」に太田智樹、近藤亮太、前田穂南、小林香菜らがエントリー! 海外トップ選手も参加 5月3日に神宮外苑で開催

アシックスは4月16日、さまざまなレベルのランナーが自己ベスト更新に挑戦できるレースイベント「Tokyo:Speed:Race」(5月3日)に出場するエリート選手のメンバーを発表した。 同大会はロードレースでは初となるペ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top