2024.03.02
中3の時に県駅伝に出場!
――冬はやっぱり駅伝ですか?
大島 駅伝にも出場しました。駅伝になると、陸上部だけではなくて、他の部活から体力自慢が集まるんです。やっぱりバスケ部がめっちゃ強かったです!
駅伝部に招集されたメンバーは“ガチ”モード! まず朝練習も始まって、200mくらいの校庭を30周。しかも10周ごとに、どんどん速いタイムが設定されるんです。
部活が終わった後に、駅伝部でも夜にちゃんと練習がありました。外周を走ったり、近くの小高い山で走り込んだり。大会が近くなるとタイムアタックもしました。すごく大変でしたけど、練習をするたびにタイムが目に見えて上がってくるので楽しかったです。
――トラックとは違う駅伝の魅力がありますよね。
大島 やっぱりタスキをつなぐ意識が強いですよね。自分の区間でどれだけ差を詰められるか。家族や友人の応援もすごく力になりました。「次につなげるぞ」っていう思いが強いので、駅伝のほうが力を出せた気がします。仲間で戦ってきた時間を大切にできる競技です。
駅伝は3年間連続で支部大会に出場して、3年生の時は支部大会で優勝して県大会に進出しました。でも、群馬は長距離のレベルもすごく高いんです。支部大会で上位に入っても、県大会に行ったら全然通用しなかったです。ウォーミングアップでマスクをつけて走っているのを見て、これは敵わないなって悟りました。コース沿いで応援してくれた母の叫んだ声が聞こえたのを覚えています。
――お仕事を始めたのはいつ頃ですか。ずっと興味をお持ちだったんでしょうか。
大島 小学生の頃からドラマでエキストラはしていましたが、本格的に始めたのは高2の終わりくらいで、地元のイベントに出たり、ファッションショーに参加したりもしていました。
映画好きの母の影響で、小さい頃からいろいろな映画とか、地元の演劇祭を観に行ったりしていて、芸能自体に興味はあったんです。10歳頃だったと思うのですが、母と初めてちゃんと映画館で観たのが『嫌われ松子の一生』でした。なかなかディープな映画ですが、その衝撃がすごかったのを覚えています。
小、中とスポーツをしながら、ちょこちょこ映画館にも足を運びました。高校生の時に制服モデルのオーディションを受けたのですが、そこに今の事務所の方がいらっしゃっていて、声をかけていただきました。絶対に芸能界に、という思いはなかったのですが、芸能界に飛び込む“きっかけ”がほしかったんです。
――高校卒業後に上京されたんですね。
大島 大学進学も考えていたのですが、自分で決めて芸能の道に進みたいと決意しました。映画や演劇を観ているうちに、だんだんと「自分で演じてみたい」というふうに思うようになったんです。
小学校のマラソン大会がきっかけで陸上部へ
――SNSでもトレーニングされている様子を公開されています。身体を動かすのがずっと好きだったんですか? 大島 小さい頃からずっと好きでした。割と活発なほうだったと思います。3歳からスイミングに通って、平泳ぎが得意で小5の時は選手コースでした。バドミントンも少し習っていました。 ――陸上部に入ったきっかけは。 大島 小学校の時のマラソン大会で自信があって、中学から陸上部に入りました。水泳をやっていたからか、心肺機能的に長距離に向いていたのかなって。 ――種目はやっぱり……? 大島 800mと1500mをやっていました! 短距離は苦手でした(笑)。 ――陸上部はどんな雰囲気でしたか。 大島 そんなに厳しくはなかったです。種目別に分かれて練習していましたが、中距離ブロックは先輩と2人だけで、ジョグも話しながらできて、割と地味な感じだったと思います。 でも、小さい時から負けず嫌いで、結構練習していました。部活ではないのですが、中学のマラソン大会が11月くらいにあって、割と実家の近くの山や坂道、階段を使って練習していたんです。 1、2年の時は1番になれなくて、バスケットボール部に負けたんです。それが悔しくて受験勉強があるなか、家族にも隠れて走っていました! それで3年の時に1番になれたんです! [caption id="attachment_129724" align="alignnone" width="800"] 陸上部時代の思い出を振り返る大島璃乃さん[/caption] ――中距離レースの醍醐味とは!? 大島 やっぱり“自分との戦い”です! ペース配分が大事で、緩め過ぎてもダメだし、飛ばし過ぎてもいけない。どれだけ体力を残して最後に追い込みをかけられるか……とか。相手もいるので意外と頭脳戦なんです。 最後の1周で“カラン・カラン”って鐘が鳴る時は本当に死にそうです(笑)。でも、そこが一番頑張らないといけなくて。練習でも試合でもタイムが出ない時は「最後、自分に甘かったなって」思います。自分を責められるのは自分しかいない。メンタル的にも鍛えられましたね。中3の時に県駅伝に出場!
――冬はやっぱり駅伝ですか? 大島 駅伝にも出場しました。駅伝になると、陸上部だけではなくて、他の部活から体力自慢が集まるんです。やっぱりバスケ部がめっちゃ強かったです! 駅伝部に招集されたメンバーは“ガチ”モード! まず朝練習も始まって、200mくらいの校庭を30周。しかも10周ごとに、どんどん速いタイムが設定されるんです。 部活が終わった後に、駅伝部でも夜にちゃんと練習がありました。外周を走ったり、近くの小高い山で走り込んだり。大会が近くなるとタイムアタックもしました。すごく大変でしたけど、練習をするたびにタイムが目に見えて上がってくるので楽しかったです。 [caption id="attachment_129722" align="alignnone" width="800"] 駅伝はトラックとはまた違った魅力があるという[/caption] ――トラックとは違う駅伝の魅力がありますよね。 大島 やっぱりタスキをつなぐ意識が強いですよね。自分の区間でどれだけ差を詰められるか。家族や友人の応援もすごく力になりました。「次につなげるぞ」っていう思いが強いので、駅伝のほうが力を出せた気がします。仲間で戦ってきた時間を大切にできる競技です。 駅伝は3年間連続で支部大会に出場して、3年生の時は支部大会で優勝して県大会に進出しました。でも、群馬は長距離のレベルもすごく高いんです。支部大会で上位に入っても、県大会に行ったら全然通用しなかったです。ウォーミングアップでマスクをつけて走っているのを見て、これは敵わないなって悟りました。コース沿いで応援してくれた母の叫んだ声が聞こえたのを覚えています。 [caption id="attachment_129719" align="alignnone" width="369"] 中3の時は県駅伝に出場!(本人提供)[/caption] ――お仕事を始めたのはいつ頃ですか。ずっと興味をお持ちだったんでしょうか。 大島 小学生の頃からドラマでエキストラはしていましたが、本格的に始めたのは高2の終わりくらいで、地元のイベントに出たり、ファッションショーに参加したりもしていました。 映画好きの母の影響で、小さい頃からいろいろな映画とか、地元の演劇祭を観に行ったりしていて、芸能自体に興味はあったんです。10歳頃だったと思うのですが、母と初めてちゃんと映画館で観たのが『嫌われ松子の一生』でした。なかなかディープな映画ですが、その衝撃がすごかったのを覚えています。 小、中とスポーツをしながら、ちょこちょこ映画館にも足を運びました。高校生の時に制服モデルのオーディションを受けたのですが、そこに今の事務所の方がいらっしゃっていて、声をかけていただきました。絶対に芸能界に、という思いはなかったのですが、芸能界に飛び込む“きっかけ”がほしかったんです。 ――高校卒業後に上京されたんですね。 大島 大学進学も考えていたのですが、自分で決めて芸能の道に進みたいと決意しました。映画や演劇を観ているうちに、だんだんと「自分で演じてみたい」というふうに思うようになったんです。女優とスポーツ系のお仕事が目標!
――現在はグラビアやリポーターとしても活躍されています。 大島 『王様のブランチ』は本当に小さい頃から見ていて、特にLiLiCoさんの映画紹介コーナーはずっと楽しみにしていました。そのLiLiCoさんが目の前にいて、その声が聞けるなんて……。 ――SNSで上げていらっしゃるように、トレーニングを始められたきっかけは? 大島 ミスマガジン2021審査員特別賞に選ばれてからです。グラビアのお仕事をいただいてから筋トレを始めました。 ――とてもグラビアでとどまるトレーニングではないように見えますが……。 大島 ミスマガジンの期間中よりも、終わってから「腹筋、割りたい!」という気持ちが溢れてしまいました(笑)。ジムには通わず、動画サイトなどを参考に自分で考えて、自宅で今日はプランク、今日はヒップアップ、次は腹直筋、腹斜筋…と、毎日鍛える箇所を替えてトレーニングしています。HIIT(高強度インターバルトレーニング)もやっています。 今後はスポーツ系のお仕事にも挑戦したくて、TBSさんの『SASUKE』に出るのが目標です! 人よりも体力があると思うので、マラソンも走ってみたいです。 ――ちなみにオリンピックや世界陸上など、陸上の大会を見ることはありますか。 大島 見ます!駅伝も好きです。マラソンや、自分がやっていた中距離を見るのが好きで、田中希実選手(New Balance)は、年齢も近くて同じくらいの身長なのに、海外選手と走っているのは本当にすごいなって驚きます。 [caption id="attachment_129727" align="alignnone" width="800"] 現在は女優、レポーターとして活躍している[/caption] ――今までやってきお仕事でうれしかったことや印象に残っていることは何ですか。 大島 『王様のブランチ』で俳優の佐藤二朗さんにインタビューした時のことです。すごく尊敬している方に直接お話をうかがえたこともうれしかったのですが、後日、佐藤さんがご自身のコラムで私について「下調べをしてくれて、本もたくさん読んでくれていた」と書いてくださったんです。 もちろん、毎回失礼のないようにと思ってすべての方のインタビューに取り組んでいるのですが、そういったところを見ていて認めてくださったこと、それを言葉として発信してくださったこと。それが本当にうれしかったんです。 ――今後の目標は? 大島 やっぱり女優としてやっていきたいので、もっと映画やドラマに出られるようになりたいです。そのために、今は事務所のレッスンに通ったり、自宅で表情を作る練習をしたり。 先日はエランドール賞(※優れた映画やテレビ作品の関係者の表彰。1956年に創設)の中の「アクターズセミナー賞」(アクターズセミナーで優秀な成績を収めた俳優)にも選んでいただきました。恩返しができるように、今後は映画やドラマにたくさん出演していきたいです。 ――最後に陸上や部活動を頑張っている方々へのエールをお願いします! 大島 私が言うのも恐縮ですが…。やっぱり、一生の中ですごく頑張る期間って本当に財産だと思っています。その経験があったからこそ、後々に頑張れることがたくさんあります。 苦しくても山道を走り抜いた達成感は今も身体が覚えていて、ずっと残っています。だからこそ仕事でも頑張れます。目の前のことに全力で、自分のやりたいことに向き合ってください!! [caption id="attachment_129728" align="alignnone" width="800"] 陸上部時代の思い出を振り返る大島璃乃さん[/caption]おおしま・りの/2000年11月25日生まれ。23歳。群馬県桐生市出身。中学時代に800m、1500mに取り組み、3年時には中学駅伝県大会に出場した。高校在学中に芸能活動を開始。18年に『祭のあと、記憶のさき』で映画初出演。『音が回る』『229回のホント』でドラマ初出演を果たす。2021年3月には東京2020オリンピックの聖火ランナーを務めた。「ミスマガジン2021」審査員特別賞受賞。22年4月から王様のブランチリポーター。エランドール賞内にて表彰された「アクターズセミナー優秀賞」を受賞するなど、今後は女優としての活躍に注目が集まる。公式HP、X(Twitter)、Instagram、TikTok |
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