◇東京マラソン2024(3月3日/東京・東京都庁~東京駅前)
アボット・ワールドマラソンメジャーズの一つで、JMCシリーズGS、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ(男子)の東京マラソンが3月3日に行われる。
大会前々日の3月1日、都内でプレスカンファレンスが開かれ招待選手が登壇。その後は報道陣の取材に対応した。
東京五輪5000m・10000m2冠のシファン・ハッサン(オランダ)が、3度目のマラソンに選んだのが東京だった。オリンピックで3つのメダル(1500m銅メダル)を獲得した東京は「私にとって特別な場所」と語る。
昨年4月のロンドンでは途中2度も立ち止まりながら2時間18分33秒をマークする鮮烈なデビューを果たした。再びトラックに戻ると、ブダペスト世界選手権にも1500m、5000m、10000mで出場。10000mは金メダル争いの中で転倒したものの、5000m銀、1500m銅と結果を残した。
そして10月のシカゴ・マラソンでは、世界歴代2位となる2時間13分44秒。経験を積んでいけば、天井知らず。どんな記録を出してくるのだろうか。
今大会は「コースレコードを狙いたい」と、前回、ローズマリー・ワンジル(ケニア)が出した2時間16分28秒を一つのターゲットとしている。
トラック種目とマラソンの違いについて聞くと、「2時間以上も走り続けるマラソンのほうが難しい。身体とメンタル、パワー、そして忍耐力が必要です」と言い、「どちらもポジティブな面があると感じているからこそ、両方をやり続けていきたいのです」。
また、ハッサンは「トラックは(個人の)作戦などレース的な要素が大きいですが、マラソンはより楽しみながら走ることができるし、より一体となれる。人を幸せにする力があると思っています」と笑みを浮かべる。
気になるパリ五輪の種目選択においては「800mも走ってみたい」とし、「まだ(選考まで)2ヵ月くらい期間があるのでトラックの練習をして、それからどの種目に出るか決めたい。マラソンの可能性もありますし、トラックとマラソン両方出るかもしれない。いろいろなオプションがあります」と語った。
また、同じシカゴ・マラソンの男子で、2時間0分35秒の世界新記録を打ち立てたケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が交通事故で他界したことについて「同じレースで優勝を分かち合った仲ですし、驚きました。2時間を切るところにいた選手ですし、可能性を示した素晴らしい選手だったので、本当に残念で、信じられません」と哀悼の意を表した。
東京マラソンは3月3日、9時10分に都庁前をスタートし、都内を巡って東京駅前でフィニッシュする。大会の様子は日本テレビ系列で朝9時から生中継される。
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