2024.02.28
FOCUS! 高校生INTERVIEW
落合 晃 Ochiai Ko
滋賀学園高2滋賀
注目高校アスリートをフォーカスして紹介するコーナー!今回は、男子中距離の落合晃選手(滋賀学園高2年滋賀)です。昨年のインターハイ800mは高校歴代3位の1分47秒92で2年生V。今シーズンは、インターハイ連覇だけでなく、世界という大きな舞台を目指しています。
インターハイで高校歴代3位
――昨年は800mで北海道インターハイを好記録(高校歴代3位、高2歴代2位、大会新の1分47秒92)で優勝し、秋の鹿児島国体(少年共通)でも2位。日本代表として出場した8月の東アジア・ユース大会(モンゴル・ウランバートル)では1500mを制しました。
落合 インターハイは大会新で勝つことができて、国体は悔しかったですけど、自分のベストの走りをしての結果だったので、そこは納得できています。海外の選手と走ることができたのもすごく良い経験になって、本当に充実した1年でした。ただ、チームとして年末の全国高校駅伝に出られなかった悔しさがありました。
――1年生のシーズンと比べて、特に成長したところを教えてください。
落合 1年生の頃は、3年生や2年生の後ろについて進めるレースが多く、自分が引っ張る積極的なレースはなかなかできませんでした。インターハイでも気持ちの面で周りの選手が強いと思い込んでしまって、前の位置でレースできませんでした。すごく悔しい思いをしましたので、2年生では、積極的に前で走ると決めて、そこからは変わったかなと思います。最初から逃げ切るためにも、スタミナ面を強化したり、ラストでももう1段階、切り替えられるようなスピードをつけたりしました。
――この冬はどのようなテーマを掲げて練習に取り組みましたか。
落合 昨年は自分で引っ張っていくレースが多かったですが、それだけでは限界も感じました。一緒に走る他の選手をうまく借りて自分の力を溜めないと、さらに上にはいけないと考えるようになりました。そのために、駅伝やロードレースを通じて、周りの様子を見て、力を溜める感覚を磨くようにしています。
――冬季に特に多く行った練習メニューは。
落合 スピード練習は軽めですが、メインの練習はジョグで距離を踏んで、土台を作っています。1回の練習で20kmや25km走ることもあります。長い距離も練習だと思ってしっかりやっています。
――チームは3月24日の春の高校伊那駅伝にエントリーしています。
落合 僕はトラックで勝負しようと思っているので、伊那駅伝はチームのみんなに任せています。2月から別メニューで練習しています。
――今シーズンの目標を教えてください。
落合 大きな目標になりますが、800mのタイムは日本記録(1分45秒75)を更新したいなと思っています。1分45秒を切りたいという気持ちもあります。今年はオリンピックイヤーなので、チャンスがあるなら、狙ってみたいです。
――五輪を目指そうと思ったのはいつ頃からですか。
落合 昨年のインターハイで、「まだ行ける」という感覚の中で1分47秒台を出せたからです。「行けるか行けないかは別として、目指すことに価値がある」と(顧問の大河亨)先生とも話して、昨シーズンが終わる時期に「来年は目指そう」と決めました。
――2連覇が懸かるインターハイ(7月28日~8月1日/福岡)はいかがですか。
落合 オリンピックに届かなければ、インターハイやU20世界選手権(8月27日~31日/ペルー・リマ)などでしっかり結果を残せるようにがんばりたいです。
インターハイで高校歴代3位
――昨年は800mで北海道インターハイを好記録(高校歴代3位、高2歴代2位、大会新の1分47秒92)で優勝し、秋の鹿児島国体(少年共通)でも2位。日本代表として出場した8月の東アジア・ユース大会(モンゴル・ウランバートル)では1500mを制しました。 落合 インターハイは大会新で勝つことができて、国体は悔しかったですけど、自分のベストの走りをしての結果だったので、そこは納得できています。海外の選手と走ることができたのもすごく良い経験になって、本当に充実した1年でした。ただ、チームとして年末の全国高校駅伝に出られなかった悔しさがありました。 ――1年生のシーズンと比べて、特に成長したところを教えてください。 落合 1年生の頃は、3年生や2年生の後ろについて進めるレースが多く、自分が引っ張る積極的なレースはなかなかできませんでした。インターハイでも気持ちの面で周りの選手が強いと思い込んでしまって、前の位置でレースできませんでした。すごく悔しい思いをしましたので、2年生では、積極的に前で走ると決めて、そこからは変わったかなと思います。最初から逃げ切るためにも、スタミナ面を強化したり、ラストでももう1段階、切り替えられるようなスピードをつけたりしました。 ――この冬はどのようなテーマを掲げて練習に取り組みましたか。 落合 昨年は自分で引っ張っていくレースが多かったですが、それだけでは限界も感じました。一緒に走る他の選手をうまく借りて自分の力を溜めないと、さらに上にはいけないと考えるようになりました。そのために、駅伝やロードレースを通じて、周りの様子を見て、力を溜める感覚を磨くようにしています。 ――冬季に特に多く行った練習メニューは。 落合 スピード練習は軽めですが、メインの練習はジョグで距離を踏んで、土台を作っています。1回の練習で20kmや25km走ることもあります。長い距離も練習だと思ってしっかりやっています。 ――チームは3月24日の春の高校伊那駅伝にエントリーしています。 落合 僕はトラックで勝負しようと思っているので、伊那駅伝はチームのみんなに任せています。2月から別メニューで練習しています。 ――今シーズンの目標を教えてください。 落合 大きな目標になりますが、800mのタイムは日本記録(1分45秒75)を更新したいなと思っています。1分45秒を切りたいという気持ちもあります。今年はオリンピックイヤーなので、チャンスがあるなら、狙ってみたいです。 ――五輪を目指そうと思ったのはいつ頃からですか。 落合 昨年のインターハイで、「まだ行ける」という感覚の中で1分47秒台を出せたからです。「行けるか行けないかは別として、目指すことに価値がある」と(顧問の大河亨)先生とも話して、昨シーズンが終わる時期に「来年は目指そう」と決めました。 ――2連覇が懸かるインターハイ(7月28日~8月1日/福岡)はいかがですか。 落合 オリンピックに届かなければ、インターハイやU20世界選手権(8月27日~31日/ペルー・リマ)などでしっかり結果を残せるようにがんばりたいです。“ミドル”で勝負したい
――陸上はいつ、どんなきっかけで始めましたか。 落合 小学校の頃にトライアスロンをやっていて、なかでも走るのが1番好きだったので、中学(今津中)に入学して陸上部に入りました。5つ上の兄が陸上をやっていた影響もあります。 ――中距離種目へのこだわりは。 落合 中2になって800mを走った時に思いのほか、良いタイムが出て、2年生から3年生にかけては全中という目標ができたので、800mがメインになっていきました。 ――中学3年間で印象に残っていることは。 落合 中3で出場したU16大会(1000m)です。初めて全国の舞台を経験して、目指していた優勝には届きませんでしたが、全国の強い人たちと勝負できて4位に入れました。負けて悔しくて、もっとがんばろうと思うようになりました。 ――滋賀学園高校に進んだ経緯を教えてください。 落合 先生からお声をかけていただいたことと、柴田侑さん(現・城西大)や安原海晴さん(現・駒大)といった強い先輩方と一緒に練習できるのがいいなというのが理由です。 ――入学時に掲げた高校での目標は。 落合 個人ではインターハイ優勝です。滋賀学園の入学理由として、都大路を走りたいという思いもあったので、駅伝では良い走りをしてチームに貢献したいとも考えていました。 ――チームの雰囲気や練習内容はどうですか。 落合 1年目は先輩方と一緒にやらせてもらって、すごくもまれて刺激になりました。それがあって1年生のシーズンからしっかり活躍できたと思います。チームの雰囲気も上下関係がそれほどなく、先輩方には親しくしていただきました。練習はジョグが基本で、きつい日もあれば、自分で考えてできるフリーの日もあります。 [caption id="attachment_129433" align="alignnone" width="800"]
落合晃 PROFILE
◎おちあい・こう/2006年8月17日生まれ。滋賀県高島市出身。今津中―滋賀学園高(滋賀)。中学時代は全中の経験はなかったものの、3年時にはU16大会1000mで4位に入っている。高校に入学すると1年時のインターハイ近畿大会800mで1分50秒19の高1最高をマーク。国体少年共通では8位に入った。また、年末の全国高校駅伝では2区を務めている。2年生の昨シーズンは、インターハイで800mを制し、1500mは6位。国体少年共通800mでは2位だった。主な自己ベストは800m1分47秒92(23年)、1500m3分47秒56(23年)、5000m14分42秒72(23年) [caption id="attachment_129434" align="alignnone" width="800"]
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.17
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)
2025.04.17
末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存
-
2025.04.17
-
2025.04.17
-
2025.04.16
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.13
-
2025.04.12
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.17
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日/サウジアラビア・ダンマーム) 男子 100m(+2.3) 金 清水空跳(星稜高2石川) 10秒38 銀 代泓宇(中国) 10秒39 銅 古綽峰( […]
2025.04.17
末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存
アースグランプリ実行委員会は5月17、18日に「アースグランプリ2025Kagawa」を観音寺総合運動公園陸上競技場で開催すると発表した。 同委員会は男子棒高跳の2016年リオデジャネイロ五輪代表の荻田大樹さんが委員長を […]
2025.04.17
日本体育施設が「作業者の健康を守るため」新たな環境対応型ウレタン材開発 陸上トラックなどに活用
スポーツ施設の施工・管理・運営を専門とする日本体育施設株式会社が今年1月28日に、同社が開発した環境対応型ポリウレタン系表層材料「レオタンS」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されたことを発表した。 […]
2025.04.17
プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!
プーマ ジャパンは4月17日、ブランド史上最速のランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3(ファスト アール ニトロ エリート 3)」を4月25日より数量限定で発売することを発表した。 FAST-R […]
2025.04.17
【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)