記念すべき第100回目の箱根駅伝に出場した23チームの、出走全230人にアンケートを実施。出走したすべての選手たちの声を刻みます!
【アンケート項目】
(1)大会を終えての感想、コースの攻略法など
(2)今だから話せる裏話
(3)監督車からの声掛けで心の残ったもの
(4)4年生から後輩たちへ/来年度への意気込み
●駿河台大
総合18位(往路14位、復路21位) 11時間06分58秒
監督:徳本一善
1区 スティーブン・レマイヤン(1年) 区間6位
(1)個人としては、脚の状態がとても悪くて、走れるかわからなかったが、いざ走ったら本当に六郷橋手前で脚に痛みが走りました。タスキをつなげられて良かった。チームとしては、シード権取れなかったことはとても悔しかった。来年はみんなで力を合わせて絶対シード取ります!スタートから攻める走りを実現したかったが、六郷橋から痛くなった。
(2)ゆっくり長々とアップをしてて、招集時間に遅れそうになりました(笑)
(3)「15km以降に1km2分50秒ペースで我慢するぞ、走りきるぞ」タイムを追うと頑張れた。
(4)今年は予選会からスタートで60分台、チームは上位通過。本戦ではシード権を取ります!
2区 新山舜心(4年) 区間21位
(1)個人の結果は悔しい結果になり、権太坂と戸塚の壁と言われる2つの上りがとても苦しい走りになってしまいました。2つのポイントが1番きつく、攻略法は無心で走ることだと思います。それでも3区以降の後輩が頑張って良い走りをしてつないでくれ、とても感謝しています。
(2)レース前日までどこの区間走るかわからなかった(付き添いの子も分かっていなかった)
(3)「4年間ありがとう」という言葉が印象に残っています。これまでの4年間の日々の練習や生活など監督と話したりした出来事を思い出して頑張って良かったなと感じたからです。
(4)今まで築いてきた、当たり前のことを当たり前にしていくことを大切に日々生活していってほしいです。
3区 古橋希翁(1年) 区間18位
(1)最初、ビビってスローで入ってしまい、流れが崩れてしまったと感じました。チームの結果はそこそこだと思います。順位以上の収穫はありました。最初の下りでスピードを上げないでスタートすると、後半で稼ぐことができないコースであり、非常にシビアなスタミナ管理が求められるコースだと思りました。
(2)中継の100m前からの記憶がなく、気がついたら救護テントにいた。15km地点の給水をJRAジョッキーの松岡正海騎手にしていただた。
(3)「区間23位だぞ」と言われた時は、明らかに運動している時の汗とは違う汗が流れました。
(4)まだまだ成長途中のチームで未来があるので、今回の経験を活かし1~2年後にはシードを取れているようなチームへ進化させます。
4区 東泉大河(2年) 区間14位
(1)個人、チームとも満足な結果を得られることはできませんでした。ラスト3kmがきつくて、攻略法はわかりません(笑)。来年度チームとしてはシード権獲得、個人としては2区66分台がターゲットです。今回の経験を生かしたいです。
(2)1区を走ったスティーブンは直前まで脚が痛くて、もしかしたら1区で途中棄権するんじゃないかとビクビクしていました。
(3)「来年1区行かせてやる」僕は1区じゃなくて2区を走りたいので、監督の2区の記録を1分以上更新してセンスの違いを証明したいと強く思っています。
(4)絶対的大エースになる。青学大の黒田、駒大の佐藤、早大の山口、この3人には絶対負けたくない。来年チームとしても個人としても大番狂せを起こします。
5区 倉島啓人(2年) 区間5位
(1)思ったより走れて驚きました。でも手応えとしては、途中もう少し速く走れそうだったので、来年はもっと速く走れそうです。チームの結果としては正直もっといけると思ったので悔しいです。絶対シード取りたいです。コースは12~15kmまでの最後の上りが一番きつかったです。今年は寒かったので、もう少し暖かくなればタイムも狙えると思います。
(2)箱根駅伝を走るのが初めてで、スタート前のアップが変則的になってしまい、今思ったら動き作りとジョグを、途中で辞めてしまっていた(笑)
(3)途中「区間7位だぞ!」って言われた時に、そんな早く走れてる感じがしなかったので信じれなかったのが印象的でした。
(4)今年は楽しむことが一番って考えてこの順位だったので、来年は今回よりさらに勝負にこだわって区間賞を本気で取りにいきたいです。また、シード権は来年確実に仕留めたいので、これからさらに自分にできることを頑張っていきます。
6区 塩路悠耀(2年) 区間23位
(1)チームとしてはそこそこ良い結果だったが、個人としてはとても悔しい結果になってしまった。序盤の2kmの上りがかなりきつく、攻略するには上りの練習をしっかりとしなければならないように感じた。
(2)差し込みきて下れなかった。
(3)「車の前にいるから」という声掛けが最後きつい時にかけてくれた言葉だったので印象に残りました。
(4)来年はまともに走って楽しみたいです。
7区 藤井空大(2年) 区間21位
(1)上のレベルとの格の違いを見せつけられました。コースの上り下りが激しいコースであったため、むだな力を使うところが多かったように感じました。
(2)夜に何回も起きて寝て、起きて寝てを繰り返していました。
(3)「時計を見るな!走れ!」
(4)さらに強くなって帰ってきます。
8区 岡﨑樹(2年) 区間12位
(1)遊行寺坂までは3分前後のペースで淡々と刻み、坂で耐えてそこから切り替えるという事前のイメージ通りに走り、区間12位と最低限の仕事は果たせたのかなと感じています。チームとしては特に復路で苦しい展開となりましたが、5区山上りの大健闘もあり、往路14位、総合18位と来年以降のシード権獲得に向けて大きな収穫になったと思います。若いチームなので、ここから底上げをすれば希望が見えてくるなと強く感じました。きつかったのはやはり遊行寺の坂です。辿り着くまでに徐々に苦しくなってきた中で、坂に入ると一気に動きが止まってしまいました。いかに余裕を持って坂に辿り着き、上りきってから切り替えができるかどうかがカギとなると思います。後半5kmはそこで一気に減速することなく耐えることができたのは良かった点だと思います。
(2)最終刺激の練習で動きがガチガチになってしまい、当日の朝は監督中心にスタッフ陣から確実に区間15位以内で走れるか、誰よりも心配されていました。そこで不安を掻き消すために「区間12位で帰ってきます」と宣言。若干緊張してプレッシャーもありましたが、宣言通り区間12位で帰ってくることができました。
(3)「いいよ、いいよ、動いてるよ、区間ひとケタ狙えるよ」。常に後ろから背中を押されているように感じました。自分の走りで監督をワクワクさせていたと思うとうれしくなりました。
(4)来年度は自分を含めチームの底上げをして、確実に予選会通過とシード権獲得に向けて今まで以上に走り込んでいきます。個人としても、今回よりも刻んでいけるスピードのベースを上げていき、次こそは区間ひとケタを確実に取りにいきます。
9区 長田拓巳(2年) 区間21位
(1)東農大の選手と一緒にスタートしてついていったが、5km程で離れてしまいました。そこから自分のペースで押していこうとしたが、沿道の応援に圧倒されてしまい、自分の力を出すことができなかったです。結果的にタスキを途切れさせてしまいとても悔しかった。権太坂でペースを上げることができず、苦しい走りになった。また、そこでリズムをつくることができず、権太坂を過ぎてからもペースを上げることができませんでした。
(2)12月の半ばに合宿を行ったが、距離走の後に体調が崩れ、残りの練習ができなかった。
(3)20kmすぎたぐらいで「お前の力はこんなもんじゃないからな」と言われ、力を出し切れない自分に対して胸が締めつけられるような感じになった。
(4)来年はシード権を取るために自分が区間賞で走ってチームに貢献したい。
10区 久保俊翔(1年) 区間13位
(1)繰り上げスタートで残念でしたが、自分の走りがしっかりできて、次につながる結果で終わることができだと思います。きつかったところは残り3km。攻略法は余力を残しながらレースを進めていくペース感覚と実力を身につけることだと思います。
(2)実は、10区を自分の目で見たことがないし、東京の街を走ったのも初めて。
(3)「勝負しにいけ!」繰り上げスタートで気持ちが落ちていたなか、すごくやる気を引き出させてくれた言葉だから。
(4)来年は安定感がある選手になれるよう頑張ります。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.04.22
-
2025.04.22
2025.04.17
駅伝王者に復権した旭化成 選手たちがパフォーマンスを最大限に発揮できた要因とは?
-
2025.04.19
-
2025.04.17
-
2025.04.20
-
2025.04.16
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.04.01
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.22
劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』 主演は松坂桃李さん&染谷将太さんに決定! 東京世界陸上開催中の9月19日から公開
人気漫画「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、注目を集める漫画家の魚豊さんの連載デビュー作「ひゃくえむ。」。その劇場版アニメの9月19日に公開されることが決まった。 また、物語に登場する […]
2025.04.22
コリルが2時間4分45秒でメジャーマラソン連勝!女子はロケディが2時間17分22秒の大会新V/ボストンマラソン
第129回ボストン・マラソンは4月21日に米国の当地で行われ、男子はジョン・コリル(ケニア)が大会歴代3位の2時間4分45秒で優勝した。女子でシャロン・ロケディ(ケニア)が2時間17分22秒の大会新で制した。 最初の5k […]
2025.04.22
Onが三浦龍司をアスリート契約締結「新しい競技人生のスタート」本職初戦で世界陸上「内定決めたい」
スイスのスポーツブランド「On(オン)」は4月22日、男子3000m障害で五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)とアスリート契約締結を発表した。同日、国立競技場で会見を開いた。 勢いに乗るスポーツメーカーと日本のエ […]
2025.04.22
愛知製鋼にケニア出身の24歳サイモン・ガサ・ムンガイが加入
愛知製鋼は4月22日、サイモン・ガサ・ムンガイが新たに加入したとチームのSNSで発表した。 ケニア・マウセカンダリ高出身の24歳。ケニアでは昨年12月のケニアクロスカントリーシリーズ第6戦の10kmシニア男子で5位(32 […]
2025.04.22
東京世界陸上が朝日新聞社とスポンサー契約締結 報道、スポーツ支援の実績で貢献目指す
公益財団法人東京2025世界陸上財団は4月22日、朝日新聞社とスポンサー契約を締結したことを発表した。 朝日新聞社は1879年1月25日に創刊。以来、全国紙として国内外のさまざまなニュース、情報を発信してきたほか、スポー […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)