HOME 国内

2024.02.04

髙橋渚が1m86の自己新!!日本歴代8位タイで大台に近づく「1m90と五輪」目指し飛躍の年に/日本選手権室内
髙橋渚が1m86の自己新!!日本歴代8位タイで大台に近づく「1m90と五輪」目指し飛躍の年に/日本選手権室内

24年日本選手権室内女子走高跳で1m86を成功した髙橋渚(センコー)

◇第107回日本選手権・室内競技(2月3、4日/大阪城ホール)2日目

日本選手権・室内競技の2日目の女子走高跳が行われ、髙橋渚(センコー)が3連覇を飾った。髙橋は1m74から1m83まで3cm刻みを一発でクリア。昨年出した1m85の自己記録を1cm上回る1m86も1回で成功させ、日本歴代8位タイにランクインした。

続く1m88も3回目に惜しい跳躍。「今日は踏み切りがちょっと詰まり気味で、全部がバーまで近い跳躍になってしまいました。1m88を跳ぶ準備をしてきたので悔しいです」と言い、「1m86もあまり覚えていないくらい。納得がいかないのでベストの実感もありません」と悔しさをのぞかせる。

それでも、長く停滞してきたこの種目。日本女子選手が1m86以上の記録を新たに跳んだのは、2002年の青山幸(現姓・福本)が1m87を跳んで以来、実に22年ぶりとなる。その後も、2013年に福本が1m92をクリアして以降、最も良い記録に到達した。

この冬は例年以上に走り込みを強化。300mなど長い距離もこなしてきたそうで、走力がアップ。「助走の前半の乗り込みが良くなってきました」。1月にはアスタナ室内で1m84を跳ぶなど好調ぶりを見せていた。

昨年から踏み切りの際に脇が開いていたフォームから、ロスをなくすため脇を締めるように修正し、飛田奈緒美コーチからも「腕の使い方が良くなった」と言われたという。それだけに「1m88もうまくつなげられれば抜けた」と唇を噛む。

広告の下にコンテンツが続きます

今季の目標はもちろん、「パリ五輪出場」。参加標準記録1m97、日本記録1m96(今井美希、2001年)が難しいのは承知の上。それでも、ポイントを獲得していけば…そう思える雰囲気が漂ってきた。「記録では1m90を跳ぶこと。海外の試合で1m80台後半を跳んでいきたいです」。

1月16日からセンコー所属。新たなユニフォームで国内お披露目で、大阪に本社を構える企業とあって「たくさん応援に来てくださって新鮮でした」と笑顔を見せる。

近年、昨年は女子棒高跳、走幅跳、三段跳と跳躍3種目で日本記録が塗り変わった。髙橋は日本女子ハイジャンプの歴史を塗り替えるつもりでいる。

◇第107回日本選手権・室内競技(2月3、4日/大阪城ホール)2日目 日本選手権・室内競技の2日目の女子走高跳が行われ、髙橋渚(センコー)が3連覇を飾った。髙橋は1m74から1m83まで3cm刻みを一発でクリア。昨年出した1m85の自己記録を1cm上回る1m86も1回で成功させ、日本歴代8位タイにランクインした。 続く1m88も3回目に惜しい跳躍。「今日は踏み切りがちょっと詰まり気味で、全部がバーまで近い跳躍になってしまいました。1m88を跳ぶ準備をしてきたので悔しいです」と言い、「1m86もあまり覚えていないくらい。納得がいかないのでベストの実感もありません」と悔しさをのぞかせる。 それでも、長く停滞してきたこの種目。日本女子選手が1m86以上の記録を新たに跳んだのは、2002年の青山幸(現姓・福本)が1m87を跳んで以来、実に22年ぶりとなる。その後も、2013年に福本が1m92をクリアして以降、最も良い記録に到達した。 この冬は例年以上に走り込みを強化。300mなど長い距離もこなしてきたそうで、走力がアップ。「助走の前半の乗り込みが良くなってきました」。1月にはアスタナ室内で1m84を跳ぶなど好調ぶりを見せていた。 昨年から踏み切りの際に脇が開いていたフォームから、ロスをなくすため脇を締めるように修正し、飛田奈緒美コーチからも「腕の使い方が良くなった」と言われたという。それだけに「1m88もうまくつなげられれば抜けた」と唇を噛む。 今季の目標はもちろん、「パリ五輪出場」。参加標準記録1m97、日本記録1m96(今井美希、2001年)が難しいのは承知の上。それでも、ポイントを獲得していけば…そう思える雰囲気が漂ってきた。「記録では1m90を跳ぶこと。海外の試合で1m80台後半を跳んでいきたいです」。 1月16日からセンコー所属。新たなユニフォームで国内お披露目で、大阪に本社を構える企業とあって「たくさん応援に来てくださって新鮮でした」と笑顔を見せる。 近年、昨年は女子棒高跳、走幅跳、三段跳と跳躍3種目で日本記録が塗り変わった。髙橋は日本女子ハイジャンプの歴史を塗り替えるつもりでいる。

【動画】日本人11年ぶりの好記録 髙橋渚の1m86をチェック!

https://www.youtube.com/live/Cns4E1dM3cw?si=69ferALoEK26Snxo&t=4070s [adinserter block="4"]

女子走高跳の日本歴代10傑をチェック!

1m96 今井美希(ミズノ)   2001年 1m95 佐藤惠(福岡大     1987年 1m95 太田陽子(ミキハウス) 2002年 1m93 福光久代(大昭和製紙) 1981年 1m92 青山幸(吹田一中教)  2004年 1m90 八木たまみ(関東学園大)1978年 1m90 貞廣千波(中京女大)  1994年 1m86 松井昌美(桃山高教)  1988年 1m86 岩切麻衣湖(プレジャー企画) 2001年 1m86 髙橋渚(センコー)   2024年

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.26

セイコーGGPと日本選手権で東京世界陸上の運営トレーニング実施「大会運営に必要な能力・経験」の蓄積目指す

公益財団法人東京2025世界陸上財団は3月26日に理事会を開き、本番での運営能力向上を図るため、運営トレーニングを実施することを発表した。 トレーニングの対象大会は、本番のメイン会場である国立競技場で行われるセイコーゴー […]

NEWS スズキの田原遼太郎が現役引退 800mインターハイ出場 大学時代は関西インカレ1万m優勝

2025.03.26

スズキの田原遼太郎が現役引退 800mインターハイ出場 大学時代は関西インカレ1万m優勝

スズキは所属する田原遼太郎が現役を引退し、社業に専念することを発表した。 田原は大阪府出身の26歳。中学から陸上を始め、当初は800mなど中距離に取り組み、13年全中では準決勝まで進んでいる。大阪高でもトラックや高校駅伝 […]

NEWS 東京世界陸上ボランティアに3100人が採用 周辺協力者含めて3400人で構成

2025.03.26

東京世界陸上ボランティアに3100人が採用 周辺協力者含めて3400人で構成

公益財団法人東京世界陸上財団は3月26日に理事会を開催し、ボランティアの採用結果について発表した。 11月1日から12月17日までの期間で募集し、当初想定していた募集人数3000人程度を大きく上回る8,276人が応募。そ […]

NEWS 東京世界陸上8日目イブニングセッションのチケットが完売!売り上げ総数は30万枚突破

2025.03.26

東京世界陸上8日目イブニングセッションのチケットが完売!売り上げ総数は30万枚突破

公益財団法人東京2025世界陸上財団は3月26日、東京世界選手権のチケットの販売状況について、大会8日目(9月20日)のイブニングセッションのチケットが完売したこと、これまでの売り上げ総数が30万枚を突破したことを発表し […]

NEWS 東京世界陸上へ準備は最終段階へ!25年度事業計画を発表「準備・計画から実施のフェーズへ」

2025.03.26

東京世界陸上へ準備は最終段階へ!25年度事業計画を発表「準備・計画から実施のフェーズへ」

東京2025世界陸上財団は3月26日に理事会を開き、2025年度事業計画書を発表した。 9月13日の大会開幕まで半年を切り、「ここまで準備を順調に進めてきた」と武市敬事務総長。計画には「本番に向けての運営トレーニングでの […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top