HOME ニュース、海外

2020.09.26

【海外】DL全日程終了 チェプテゲイ世界新、デュプランティス、ワルホルムが無敗
【海外】DL全日程終了 チェプテゲイ世界新、デュプランティス、ワルホルムが無敗


9月25日のドーハ大会で2020年のダイヤモンドリーグの全日程が終了した。6月11日のオスロ大会(インポッシブル・ゲームとして開催)を皮切りに、全8回の大会が行われた。例年は全14戦が実施され、上位ポイント獲得者が決勝戦への出場権を得るが、今年は感染症拡大の影響を受け、トレーニングや移動機会の公平性を考慮し、ポイント制は実施せず、決勝戦は行わないこととなっている。

今年のリーグでは1種目で世界記録が樹立され、非五輪種目では3つの世界最高記録が出された。また、非五輪種目を含む4つの種目でダイヤモンドリーグ記録が誕生した。

8月に開催されたモナコ大会の男子5000mでJ.チェプテゲイ(ウガンダ)が12分35秒36で16年ぶりの世界新。2004年にエチオピアのK.ベケレが出したかつての世界記録を2秒01上回り、陸上シーズンの本格的な再開を最高の記録で飾った。

K.ワルホルム(ノルウェー)は男子400mハードルが実施されたモナコ大会、ストックホルム大会、ローマ大会のすべてで優勝。ストックホルム大会では46秒87と世界記録にあと0.09秒にせまる記録でダイヤモンドリーグ記録を塗り替えた。同日の大会では400mにも出場し45秒05で優勝している。また、オスロ大会の300mハードルでは33秒78の世界最高記録をマークした。

男子棒高跳のA.デュプランティス(スウェーデン)はローザンヌ大会を6m07で制してダイヤモンドリーグ記録を更新した2週間後、ローマ大会で6m15を跳びさらに記録を塗り替えた。デュプランティスは2月に室内ですでに6m18を跳んで世界記録保持者となっていたが、この日屋外世界記録にも到達した。オスロ大会、モナコ大会、ローザンヌ大会、ブリュッセル大会、ドーハ大会に優勝しており(チューリッヒ大会には出場していない)、今季は他の追随を許さない活躍を見せている。

非五輪種目ではブリュッセル大会で実施された1時間走で男女ともに世界最高記録が誕生。男子でM.ファラー(英国)が21300m、S.ハッサン(オランダ)が18930mと男女の世界選手権覇者がこの種目の最高記録をマークした。男子3000mではローマ大会でJ.キプリモ(ウガンダ)が7分26秒64、女子1000mはモナコ大会でF.キプイエゴンが2分29秒15でそれぞれ優勝しダイヤモンドリーグ記録を更新。キピエゴンはローマ大会の女子1000m、ドーハ大会の800mでも優勝している。

広告の下にコンテンツが続きます

開催日、実施種目は以下の通り。
オスロ(6月11日) (インポッシブル・ゲーム/エキシビションイベント)
男子100m、1000m、2000m、25000m、300mH、棒高跳、砲丸投、円盤投、団体2000m、団体円盤投
女子3000m、10000m、600m、200mH、300mH

チューリッヒ(7月9日) (インスピレーション・ゲーム/エキシビションイベント)
男子100ヤード、200m(米国、オランダで同時開催)、棒高跳、三段跳
女子150m(米国で同時開催)、300mH(米国、オランダで同時開催)、3×100mR(米国、オランダで同時開催)、棒高跳

モナコ(8月14日)
男子200m、800m、1500m、5000m、3000mSC、110mH、400mH、棒高跳
女子100m、400m、1000m、5000m、走高跳、三段跳

ストックホルム(8月23日)
男子200m、400m、800m、1500m、400mH、棒高跳、走幅跳、円盤投
女子100m、400m、800m、1500m、100mH、400mH、走高跳、棒高跳、走幅跳

ローザンヌ(9月2日) (エキシビションイベント、街路で実施)
男女棒高跳

ブリュッセル(9月4日)(エキシビションイベント)
男子200m、1500m、1時間走、棒高跳、車椅子100m
女子100m、400m、1000m、100mH、1時間走、走高跳

ローマ(9月17日)
男子100m、400m、3000m、110mH、400mH、走高跳、棒高跳、砲丸投
女子100m、400m、800m、100mH、400mH、走高跳

ドーハ(9月25日)
男子200m、400m、800m、1500m、110mH、棒高跳、ユース200m、ユース400m、ユース800m、ユース1500m
女子100m、800m、3000m、100mH、走幅跳

予定されていた以下の大会は中止となった。
ユージーン
ロンドン
パリ
ラバト
ゲーツヘッド
上海
中国(開催地未定)

9月25日のドーハ大会で2020年のダイヤモンドリーグの全日程が終了した。6月11日のオスロ大会(インポッシブル・ゲームとして開催)を皮切りに、全8回の大会が行われた。例年は全14戦が実施され、上位ポイント獲得者が決勝戦への出場権を得るが、今年は感染症拡大の影響を受け、トレーニングや移動機会の公平性を考慮し、ポイント制は実施せず、決勝戦は行わないこととなっている。 今年のリーグでは1種目で世界記録が樹立され、非五輪種目では3つの世界最高記録が出された。また、非五輪種目を含む4つの種目でダイヤモンドリーグ記録が誕生した。 8月に開催されたモナコ大会の男子5000mでJ.チェプテゲイ(ウガンダ)が12分35秒36で16年ぶりの世界新。2004年にエチオピアのK.ベケレが出したかつての世界記録を2秒01上回り、陸上シーズンの本格的な再開を最高の記録で飾った。 K.ワルホルム(ノルウェー)は男子400mハードルが実施されたモナコ大会、ストックホルム大会、ローマ大会のすべてで優勝。ストックホルム大会では46秒87と世界記録にあと0.09秒にせまる記録でダイヤモンドリーグ記録を塗り替えた。同日の大会では400mにも出場し45秒05で優勝している。また、オスロ大会の300mハードルでは33秒78の世界最高記録をマークした。 男子棒高跳のA.デュプランティス(スウェーデン)はローザンヌ大会を6m07で制してダイヤモンドリーグ記録を更新した2週間後、ローマ大会で6m15を跳びさらに記録を塗り替えた。デュプランティスは2月に室内ですでに6m18を跳んで世界記録保持者となっていたが、この日屋外世界記録にも到達した。オスロ大会、モナコ大会、ローザンヌ大会、ブリュッセル大会、ドーハ大会に優勝しており(チューリッヒ大会には出場していない)、今季は他の追随を許さない活躍を見せている。 非五輪種目ではブリュッセル大会で実施された1時間走で男女ともに世界最高記録が誕生。男子でM.ファラー(英国)が21300m、S.ハッサン(オランダ)が18930mと男女の世界選手権覇者がこの種目の最高記録をマークした。男子3000mではローマ大会でJ.キプリモ(ウガンダ)が7分26秒64、女子1000mはモナコ大会でF.キプイエゴンが2分29秒15でそれぞれ優勝しダイヤモンドリーグ記録を更新。キピエゴンはローマ大会の女子1000m、ドーハ大会の800mでも優勝している。 開催日、実施種目は以下の通り。 オスロ(6月11日) (インポッシブル・ゲーム/エキシビションイベント) 男子100m、1000m、2000m、25000m、300mH、棒高跳、砲丸投、円盤投、団体2000m、団体円盤投 女子3000m、10000m、600m、200mH、300mH チューリッヒ(7月9日) (インスピレーション・ゲーム/エキシビションイベント) 男子100ヤード、200m(米国、オランダで同時開催)、棒高跳、三段跳 女子150m(米国で同時開催)、300mH(米国、オランダで同時開催)、3×100mR(米国、オランダで同時開催)、棒高跳 モナコ(8月14日) 男子200m、800m、1500m、5000m、3000mSC、110mH、400mH、棒高跳 女子100m、400m、1000m、5000m、走高跳、三段跳 ストックホルム(8月23日) 男子200m、400m、800m、1500m、400mH、棒高跳、走幅跳、円盤投 女子100m、400m、800m、1500m、100mH、400mH、走高跳、棒高跳、走幅跳 ローザンヌ(9月2日) (エキシビションイベント、街路で実施) 男女棒高跳 ブリュッセル(9月4日)(エキシビションイベント) 男子200m、1500m、1時間走、棒高跳、車椅子100m 女子100m、400m、1000m、100mH、1時間走、走高跳 ローマ(9月17日) 男子100m、400m、3000m、110mH、400mH、走高跳、棒高跳、砲丸投 女子100m、400m、800m、100mH、400mH、走高跳 ドーハ(9月25日) 男子200m、400m、800m、1500m、110mH、棒高跳、ユース200m、ユース400m、ユース800m、ユース1500m 女子100m、800m、3000m、100mH、走幅跳 予定されていた以下の大会は中止となった。 ユージーン ロンドン パリ ラバト ゲーツヘッド 上海 中国(開催地未定)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.31

SUBARUの真船恭輔が現役引退「本当に楽しい陸上人生」小山司、小林光二コーチも社業に専念

SUBARUは3月31日付で引退選手と退部者を発表した。 真船恭輔、小山司の2名が現役を引退する。真船は1997年生まれの27歳。学法石川高(福島)時代には2年連続で全国高校駅伝に出場。相澤晃(旭化成)、阿部弘輝(住友電 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル

2025.03.31

【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走

2025.03.31

京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走

京セラの白井明衣が、3月23日に行われた鹿児島県実業団陸上競技記録会の女子3000mに出場。このレースをもって競技生活を引退することが公式Instagramで伝えられた。 白井は山口・中村女高を卒業後、2020年より京セ […]

NEWS NDソフト ニューイヤー駅伝出場の大倉秀太とケニアと2拠点活動の鈴木太基が退部

2025.03.31

NDソフト ニューイヤー駅伝出場の大倉秀太とケニアと2拠点活動の鈴木太基が退部

NDソフトは2024年度で大倉秀太、鈴木太基の2選手が退部すると発表した。 鈴木は愛知・豊川工高を経て大東大に進学。4年時には全日本大学駅伝で7区4位、箱根駅伝7区9位と3大駅伝に出走している。卒業後はラフィネで活動し、 […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第55回「努力でコンパスを大きくする~マラソン強化のDNAを引き継ぐ~」

2025.03.31

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第55回「努力でコンパスを大きくする~マラソン強化のDNAを引き継ぐ~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第55回「努力でコンパスを大きくする~マラソン強化のDNAを引き継ぐ~」 彼はゴール後のインタ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top