都内で取材に応じたサニブラウン(写真提供:UDN SPORTS)
男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキームが9月26日、都内で取材に応じ、自身の近況を語った。
10月初旬の日本選手権は、来年の東京五輪を見据えて早めにその準備に入るために、7月下旬から師事するレイナ・レイダー・コーチらと相談し、エントリーを見合わせた。
そのうえで8月下旬から、新たな練習拠点とする「タンブルウィードTC」のオフと、ビザの関係で帰国。心身ともにリフレッシュをし、近く米国・フロリダへ戻り、来年への準備をスタートさせるという。
東京五輪開幕まで300日となったこの日、「思いは変わっていません。目標は一番高い金メダルに設定して、やるべきことをしっかりと時間をかけて準備していきたい」と力強く語ったサニブラウン。帰国前は「ベーシックなトレーニングから始めていた」そうで、帰国後も基礎作りから再開していくという。
レイダー・コーチからは、「17年の頃と比べて重心が少し低くなっている」と指摘された。「自分もそうじゃないかなと薄々思っていたこと。重心は高いほうがいいので、まずはそれを戻して、身体のバランスを整えていくことが大事。小さな部分だけど、それを直すことで大きな変化にしていければ」と、鍛錬期導入への課題を口にした。
コロナ禍にあって、トレーニングがままならない時期に、「スポーツはこれまで当たり前にあったもの。当たり前にできていたことへのありがたみを感じています」とサニブラウン。プロ選手として、自身の“言葉”の重みも感じ、子供に向けた発信にも目を向けてきた。
「僕は誰もやっていないことにどんどんチャレンジして、その中で結果を出すことが大事だと思っています。自分の競技を通じて、チャレンジすることの大切さを伝えていきたい」
来年、国立競技場の“ファイナル”の舞台に立ち、世界と勝負することが、その第一歩となる。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.28
-
2025.03.28
-
2025.03.28
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.29
齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位
第319回日体大長距離競技会初日が3月29日、神奈川・横浜市の同大学健志台キャンパス競技場で行われ、女子3000m障害で齋藤みう(日体大4)が日本歴代6位、学生歴代2位の9分41秒57をマークした。 齋藤のこれまでのベス […]
2025.03.28
【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ
今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]
2025.03.28
【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]
2025.03.28
3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定
大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報