HOME 駅伝

2024.01.15

09年世界陸上代表・上野裕一郎がひらまつ病院加入 立教大監督解任後、本格的に現役復帰
09年世界陸上代表・上野裕一郎がひらまつ病院加入 立教大監督解任後、本格的に現役復帰

23年1月の都道府県対抗男子駅伝では長野のアンカーを務めた上野裕一郎

ひらまつ病院は1月15日、上野裕一郎の加入を発表した。

上野は1985年生まれの38歳。長野県出身で佐久長聖高、中大卒。高校時代かたトラック・駅伝で圧倒的な強さを見せて活躍してきた。実業団でも活躍し、2009年にはベルリン世界選手権5000m代表に。日本選手権も1500mと5000mの2冠。5000mで13分21秒49、1500mで3分39秒52のベストを持つ。

2018年11月末で当時所属していたDeNAを退部し、12月に立教大駅伝監督に就任。ランナーを継続しながら指導するスタイルで、22年10月の箱根駅伝予選会を6位で突破して55年ぶりの本戦出場を果たした。昨年の予選会前に不適切な行動があったとして監督を解任された。なお、チームは箱根に連続出場を果たしている。

上野の加入にあたり、ひらまつ病院の北島貴大部長と中島泰伸監督は連名で「再度選手として陸上競技に真摯に向き合い当院のアスリートチームの理念でもある『スポーツで地域を元気に』という意味を、身をもって体感していただき、スポーツに携わる者としての姿勢を改めて考える機会を持ってほしい」とコメント。本人の申し出により1月以降の正式発表となった。

また、同院の平松克輝理事長はさまざまな意見があると承知の上で「新たなスタートを切り、関係者やファンに対して誠実な姿勢で取り組む覚悟を持っていると感じ」ているとし、「彼が過ちと真摯に向き合い、一人の社会人として成長し将来陸上界へ恩返しすることが今後の歩むべき道」と再起のチャンスを作り、期待を込めた。

ひらまつ病院は佐賀県にあり、地域貢献を目的にアスリートチームを持つ。2018年に全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)初出場。19年、21年を出場回数を重ね、今年は24位だった。

広告の下にコンテンツが続きます
ひらまつ病院は1月15日、上野裕一郎の加入を発表した。 上野は1985年生まれの38歳。長野県出身で佐久長聖高、中大卒。高校時代かたトラック・駅伝で圧倒的な強さを見せて活躍してきた。実業団でも活躍し、2009年にはベルリン世界選手権5000m代表に。日本選手権も1500mと5000mの2冠。5000mで13分21秒49、1500mで3分39秒52のベストを持つ。 2018年11月末で当時所属していたDeNAを退部し、12月に立教大駅伝監督に就任。ランナーを継続しながら指導するスタイルで、22年10月の箱根駅伝予選会を6位で突破して55年ぶりの本戦出場を果たした。昨年の予選会前に不適切な行動があったとして監督を解任された。なお、チームは箱根に連続出場を果たしている。 上野の加入にあたり、ひらまつ病院の北島貴大部長と中島泰伸監督は連名で「再度選手として陸上競技に真摯に向き合い当院のアスリートチームの理念でもある『スポーツで地域を元気に』という意味を、身をもって体感していただき、スポーツに携わる者としての姿勢を改めて考える機会を持ってほしい」とコメント。本人の申し出により1月以降の正式発表となった。 また、同院の平松克輝理事長はさまざまな意見があると承知の上で「新たなスタートを切り、関係者やファンに対して誠実な姿勢で取り組む覚悟を持っていると感じ」ているとし、「彼が過ちと真摯に向き合い、一人の社会人として成長し将来陸上界へ恩返しすることが今後の歩むべき道」と再起のチャンスを作り、期待を込めた。 ひらまつ病院は佐賀県にあり、地域貢献を目的にアスリートチームを持つ。2018年に全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)初出場。19年、21年を出場回数を重ね、今年は24位だった。

上野裕一郎の加入ひらまつ病院の監督、理事長のコメント全文

●北島貴大部長、中島泰伸監督 この度の加入にあたり、当陸上部といたしましては 再度選手として陸上競技に真摯に向き合い当院のアスリートチームの理念でもある 「スポーツで地域を元気に」という意味を、身をもって体感していただき、 スポーツに携わる者としての姿勢を改めて考える機会を持ってほしいという期待を込め、加入を決めたところであります。 また、本人自身様々な影響を考慮し、1月以降に正式な決定をさせてほしいという申し出のもと、本日正式決定および発表とさせていただきました。 ●平松克輝理事長 初めに、関係の皆様におかれましては様々なご意見をお持ちのことかと存じますが、今後は新たなスタートを切り、関係者やファンに対して誠実な姿勢で取り組む覚悟を持っていると感じ今回の上野選手の加入を決断した次第であります。 私たちが彼の再起に向けたステップとしてできることは、これまでエリートとして歩んできた道ではなく、多くの人や社会と関わる機会を作ることです。 私たちは病気や怪我で苦しんでいる人、介護が必要で生活に困っている人 また、その人に関わる家族や友人、そんな人をみる仕事をしております。 そのような方々から今回のニューイヤー駅伝での選手たちの活躍を見ていただき、 たくさんの笑顔で、お疲れ様、すごかったねとお声を掛けていただいております。 まさにスポーツの原点がここにあると信じ、病院や介護施設が暗い場所ではなく 元気や明るさを発信できる場所として地域と共にありつづけたいと願いアスリートチームのサポートを行っております。 この私たちの中で、彼が過ちと真摯に向き合い、一人の社会人として成長し将来陸上界へ恩返しすることが今後歩むべき道だと考えており、これからの彼の歩みが世間にきちんと評価されるように努力してくれることを期待しております。 今後とも、当院陸上部へのご理解と応援を賜りますようお願い申し上げます。

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.25

富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]

NEWS 400mH山本亜美が富士通へ「より一層の覚悟持って」目指すはロス五輪

2025.03.25

400mH山本亜美が富士通へ「より一層の覚悟持って」目指すはロス五輪

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 23年ブダペスト世界選手権代表の […]

NEWS 富士通入社の篠原倖太朗「すべてが自分の責任になる」今年は5000mで世界陸上狙う

2025.03.25

富士通入社の篠原倖太朗「すべてが自分の責任になる」今年は5000mで世界陸上狙う

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 駒大の主将を務めた篠原は、伝統あ […]

NEWS セイコーGGP 男子3000m障害に三浦龍司&青木涼真 女子1500mには田中希実、後藤夢が出場!

2025.03.25

セイコーGGP 男子3000m障害に三浦龍司&青木涼真 女子1500mには田中希実、後藤夢が出場!

日本陸連は3月25日、セイコーゴールデングランプリ陸上2025東京(5月18日/東京・国立競技場)の男女中長距離出場予定選手を発表した。 男子3000m障害ではパリ五輪8位の三浦龍司(SUBARU)、4大会連続で世界選手 […]

NEWS HOKAの代表的モデルCLIFTONが全面アップデート!「CLIFTON 10」が4月1日より新登場!

2025.03.25

HOKAの代表的モデルCLIFTONが全面アップデート!「CLIFTON 10」が4月1日より新登場!

HOKAから、ブランドを代表するランニングシューズ「CLIFTON(クリフトン)」がクッション性と軽量性を向上させ、かつてない乗り心地を実現した「CLIFTON 10(クリフトン 10)」を4月1日よりHOKA公式オンラ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top