◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)
「表彰台(3位以内)」を目指しながら、頂点も視野に入れて臨んだ100回大会だった。
前回4位の國學院大は、1区17位スタートから一度も3位以内に絡めず総合5位。12月にインフルエンザの集団感染があり、ベストコンディションで臨めない悔しさが残った。
前田康弘監督は「目標は達成できませんでしたが、数字に表れていない逆境を乗り越えたことは価値があるものだと思う」と選手を称えつつ、「結果として出ていない部分に関しては、優勝した青山学院さんとの差を感じました。選手だけでなく、我々スタッフにも改善点はある」と厳しい目線で見ている。
決して満足のいく結果ではなかったが、来季に向けての収穫はあった。2区の平林清澄(3年)は8人抜きの区間3位と好走すると、3区の青木瑠郁(2年)と4区の辻原輝(1年)は区間4位。復路でも2年生2人、1年生3人というオーダーながら全員が区間10位以内で走り切った。
来季は新主将に平林清澄(3年)を置き、本格的に「てっぺん」を狙いにいく年になる。
「今季の4年生は主将の伊地知(賢造)を中心にとても頑張ってくれましたが、入学当初は箱根駅伝を『走る』ことが目標だった世代。3年生以下の学年は入学当時から優勝を目指して入って世代なので、全体的に意識の高い選手が多いです。来季の1年生も野心を持った選手がたくさん入る予定なので、本当の意味で優勝を狙えるフェーズに入ると思います」と前田監督は言う。
今回の結果で、昨年度の学生駅伝から6大会連続で5位以内と死守したことになる。かつて新興大学と呼ばれた面影はもうない。強豪校として、堂々の優勝宣言ができるチーム作りを目指す。
第100回箱根駅伝5位の國學院大メンバー
1区 伊地知賢造(4年) 区間17位 2区 平林清澄(3年) 区間3位 3区 青木瑠郁(2年) 区間4位 4区 辻原輝(1年) 区間4位 5区 上原琉翔(2年) 区間17位 6区 後村光星(1年) 区間10位 7区 田中愛睦(1年) 区間7位 8区 鎌田匠馬(2年) 区間6位 9区 吉田蔵之介(1年) 区間7位 10区 高山豪起(2年) 区間10位 ◎補欠 瀬尾秀介(4年) 板垣俊佑(3年) 佐藤快成(3年) 山本歩夢(3年) 嘉数純平(2年) 野中恒亨(1年)
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.28
-
2025.03.28
-
2025.03.28
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
-
2025.03.23
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.28
【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ
今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]
2025.03.28
【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]
2025.03.28
3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定
大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]
2025.03.28
資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」
旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]
2025.03.28
【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー
3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報