HOME 駅伝、箱根駅伝

2024.01.03

6位の法大は3年連続シード 喪章つけ継走「6位になれたのは彰太のお陰」/箱根駅伝
6位の法大は3年連続シード 喪章つけ継走「6位になれたのは彰太のお陰」/箱根駅伝

9区区間6位と快走した法大・稲毛崇斗(左)。右は8区の清水郁杜

◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)

第100回箱根駅伝が行われ、前回7位の法大は5年ぶりの6位と好成績。復路は4位と健闘した。

往路は6位で折り返すと、6区では武田和馬(3年)が3度目の正直で区間賞。「57分台を狙っていたのですが、監督からは58分00秒~30秒と言われていました。最低限の走りはできました」と58分02秒に納得の表情を浮かべる。

今大会は喪章をつけて臨んだ法大。昨年8月、2年生の高橋彰太さんが病気のため急逝した。宮城・東北高から先輩・後輩だった稲毛崇斗(4年)は、22年度も寮で相部屋。「亡くなった時はショックでしたが、自分のレースでより頑張ろうと思いました」。その稲毛は9区区間6位でシード権を確実なものにする力走だった。

「『彰太のために』というのをチームで体現しようと思っていたので、目標には届かなかったですけど、6位はしっかりと報告できるような走り(結果)です」と亡き後輩を思い笑顔を見せる。

高橋さんのシューズやウエアを運営管理車に乗せた坪田智夫監督。「部員おのおのが乗り越えたと思います。今回は選手たちの声かけの時に『16人だけじゃない。プラス1人いる』と伝えました」と言い、「6位に入れたのは間違いなく、彰太のお陰だと思う」と愛弟子を想った。

目標の総合5位は「往路の時点では難しいと思いましたし、シード争いになる」と覚悟。その中で、「武田をはじめ、復路の選手がしっかりと走ってくれた。健闘を称えたいです」と目を細めた。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km) 第100回箱根駅伝が行われ、前回7位の法大は5年ぶりの6位と好成績。復路は4位と健闘した。 往路は6位で折り返すと、6区では武田和馬(3年)が3度目の正直で区間賞。「57分台を狙っていたのですが、監督からは58分00秒~30秒と言われていました。最低限の走りはできました」と58分02秒に納得の表情を浮かべる。 今大会は喪章をつけて臨んだ法大。昨年8月、2年生の高橋彰太さんが病気のため急逝した。宮城・東北高から先輩・後輩だった稲毛崇斗(4年)は、22年度も寮で相部屋。「亡くなった時はショックでしたが、自分のレースでより頑張ろうと思いました」。その稲毛は9区区間6位でシード権を確実なものにする力走だった。 「『彰太のために』というのをチームで体現しようと思っていたので、目標には届かなかったですけど、6位はしっかりと報告できるような走り(結果)です」と亡き後輩を思い笑顔を見せる。 高橋さんのシューズやウエアを運営管理車に乗せた坪田智夫監督。「部員おのおのが乗り越えたと思います。今回は選手たちの声かけの時に『16人だけじゃない。プラス1人いる』と伝えました」と言い、「6位に入れたのは間違いなく、彰太のお陰だと思う」と愛弟子を想った。 目標の総合5位は「往路の時点では難しいと思いましたし、シード争いになる」と覚悟。その中で、「武田をはじめ、復路の選手がしっかりと走ってくれた。健闘を称えたいです」と目を細めた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

NEWS 東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

2025.01.17

東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top