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2023.12.29

史上4チーム目の3連覇懸かる王者Honda、富士通、トヨタ自動車の「3強」旭化成、黒崎播磨、三菱重工、GMOらが追随/ニューイヤー駅伝
史上4チーム目の3連覇懸かる王者Honda、富士通、トヨタ自動車の「3強」旭化成、黒崎播磨、三菱重工、GMOらが追随/ニューイヤー駅伝

優勝候補に名前が挙がるHonda(小山直城、左から2人目)、富士通(塩尻和也、その右)、トヨタ自動車(田澤廉、右端)、旭化成(相澤晃)

「3強」を追う旭化成、黒崎播磨、三菱重工、GMOら

これら「3強」に割って入るのは簡単ではなさそうだが、九州勢をはじめ正月決戦に向けて調子を上げてきたチームがいくつもある。

その筆頭格が最多25回の優勝を誇る旭化成だ。前回は16位に沈んだが、東京五輪10000m代表のエース・相澤晃の復活が何よりも大きい。日本選手権10000mでは3位ながら、自身の日本記録を上回る27分13秒04をマークした。

あとは、11月以降の競技会10000mで好記録を出した葛西潤、井川龍人、長嶋幸宝らルーキーたちが初陣で力を発揮できるかどうか。鎧坂哲哉、村山謙太ら17年から20年の4連覇を牽引したベテランたちと融合できれば、4年ぶりの頂点が見えてくる。

九州実業団駅伝王者の黒崎播磨も底力がある。12月3日の福岡国際マラソンで2時間7分23秒のセカンドベストをマークした細谷恭平、田村友佑、土井大輔らを軸に、優勝候補に挙げられながら14位と入賞を逃した前回の雪辱を期す。

前回4位・三菱重工の主力はブダペスト世界陸上マラソン12位の山下一貴、井上大仁、林田洋翔。毎年、ニューイヤー駅伝にしっかりと合わせてくるチームだけに、2月、3月のMGCファイナルチャレンジに弾みがつく結果を出してくるだろう。

前回5位のGMOインターネットグループも、出場5回目にして初の頂点へ充実。プレイング・ダイレクターを務める大迫傑(Nike)、吉田祐也ら日本人選手の層が厚く、オレゴン世界選手権5000m銀メダリストのヤコブ・クロップを擁する強みを生かす展開に持ち込めるか。

このほか、前回6位のSGホールディングス、前々回2位の地元SUBARU、関西、中国をそれぞれ制したNTT西日本、中国電力、入賞実績のあるロジスティード、ヤクルト、JR東日本などが、8位入賞ラインで激戦を繰り広げそう。九電工はMGCで2位に入ってパリ五輪代表内定を決めた赤﨑暁、同6位、8位の堀尾謙介と大塚祥平、駒大卒のルーキー・山野力らがそろい、2012年(5位)以来の入賞へ勢いに乗る。

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2024年最初の「駅伝日本一」をつかむのはどのチームか。パリ五輪イヤーの幕開けにふさわしい熱戦に注目が集まる。

レースは2024年1月1日、午前9時15分スタート。TBS系列で午前8時30分から生中継される。

第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)は2024年1月1日、群馬県前橋市の群馬県庁前をスタート、県内を反時計回りに1周して再び県庁前にフィニッシュする7区間100.0kmのコースで行われる。 各地域予選会を通過した37チームと、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC/10月15日)に出場した選手がいるチームは予選会を完走すれば出場権が与えられるMGC特例措置が適用された4チームの、計41チームが新春の上州路を駆け抜ける。最多出場は旭化成とKaoで61回目、東日本地区を突破した富士山の銘水が唯一初出場となる。 今大会は、総距離と区間数は変わらないが、前半の区間距離と中継所の見直しを中心に大幅変更が行われた。 これまでエースが激闘を繰り広げてきたのは伊勢崎市役所から太田市役所までの4区(22.4km)だったが、外国人ランナーが走るインターナショナル区間だった2区(8.3km)と3区(13.6km)を統合した21.9kmの新2区が、新たな「エース区間」となる。従来の4区は2分割され、15.4kmの3区、7.8kmのインターナショナル区間・4区に。また、3区途中にある東武伊勢崎線の踏切を迂回するため延びた距離分は、6区(11.9kmから11.2km)、7区(15.7kmから15.6km)で調整された。 そのため、レースの流れやポイントがこれまでと大きく変わる可能性が高く、特に2区、3区に主力を投じることになるだろう。前半から日本トップランナーたちが激闘を繰り広げそうだ。 文字通り新たなスタートを切るニューイヤー駅伝。その優勝争いの中心となるのは、2連覇中のHonda、前回2位、3位の富士通、トヨタ自動車の「3強」となりそうだ。その中でも中心となるのは、やはり王者・Hondaだろう。 MGC優勝でパリ五輪代表に内定した小山直城、8月のオレゴン世界選手権3000mファイナリストの青木涼真ら、2連覇メンバーをはじめ選手層は分厚い。左股関節を痛めた影響で12月10日の日本選手権10000mでは16位にとどまった伊藤達彦が復調するようなら、いよいよ3連覇に向けて充実の布陣が整うことになる。旭化成、ヱスビー食品、コニカ(現・コニカミノルタ)の3チームしか達成していない偉業達成なるか。 富士通、トヨタ自動車も戦力面では負けていない。 富士通は、日本選手権10000mを27分09秒80の日本新記録で制した塩尻和也が大エースとして牽引。11月の東日本実業団駅伝でHondaを抑えて4連覇を飾っている。 東京五輪5000m代表の坂東悠汰と松枝博輝、勝負強い横手健や浦野雄平らエースの脇を固めるメンバーも実力者ぞろい。MGC途中棄権のマラソン日本記録保持者・鈴木健吾は登録されなかったが、東京五輪マラソン代表の中村匠吾がメンバー入りすれば、長距離区間の安定感が一気に増す。 富士通以上の勢いを持つのがトヨタ自動車。駒大卒のスーパールーキー・田澤廉の加入で、オーダーの幅がさらに広がる。 日本選手権10000mで従来の日本記録(27分18秒75)を上回る27分12秒53をマークして2位を占めた太田智樹がおそらく2区に入り、田澤がよりスピードを生かせる3区か。向かい風が強くなって耐久力が求められる後半区間にもマラソンで東京五輪代表の服部勇馬、22年オレゴン世界陸上13位の西山雄介らが控えるのは、ライバルたちの脅威となるだろう。ブダペスト世界陸上マラソン代表の西山和弥はエントリーから外れている。

「3強」を追う旭化成、黒崎播磨、三菱重工、GMOら

これら「3強」に割って入るのは簡単ではなさそうだが、九州勢をはじめ正月決戦に向けて調子を上げてきたチームがいくつもある。 その筆頭格が最多25回の優勝を誇る旭化成だ。前回は16位に沈んだが、東京五輪10000m代表のエース・相澤晃の復活が何よりも大きい。日本選手権10000mでは3位ながら、自身の日本記録を上回る27分13秒04をマークした。 あとは、11月以降の競技会10000mで好記録を出した葛西潤、井川龍人、長嶋幸宝らルーキーたちが初陣で力を発揮できるかどうか。鎧坂哲哉、村山謙太ら17年から20年の4連覇を牽引したベテランたちと融合できれば、4年ぶりの頂点が見えてくる。 九州実業団駅伝王者の黒崎播磨も底力がある。12月3日の福岡国際マラソンで2時間7分23秒のセカンドベストをマークした細谷恭平、田村友佑、土井大輔らを軸に、優勝候補に挙げられながら14位と入賞を逃した前回の雪辱を期す。 前回4位・三菱重工の主力はブダペスト世界陸上マラソン12位の山下一貴、井上大仁、林田洋翔。毎年、ニューイヤー駅伝にしっかりと合わせてくるチームだけに、2月、3月のMGCファイナルチャレンジに弾みがつく結果を出してくるだろう。 前回5位のGMOインターネットグループも、出場5回目にして初の頂点へ充実。プレイング・ダイレクターを務める大迫傑(Nike)、吉田祐也ら日本人選手の層が厚く、オレゴン世界選手権5000m銀メダリストのヤコブ・クロップを擁する強みを生かす展開に持ち込めるか。 このほか、前回6位のSGホールディングス、前々回2位の地元SUBARU、関西、中国をそれぞれ制したNTT西日本、中国電力、入賞実績のあるロジスティード、ヤクルト、JR東日本などが、8位入賞ラインで激戦を繰り広げそう。九電工はMGCで2位に入ってパリ五輪代表内定を決めた赤﨑暁、同6位、8位の堀尾謙介と大塚祥平、駒大卒のルーキー・山野力らがそろい、2012年(5位)以来の入賞へ勢いに乗る。 2024年最初の「駅伝日本一」をつかむのはどのチームか。パリ五輪イヤーの幕開けにふさわしい熱戦に注目が集まる。 レースは2024年1月1日、午前9時15分スタート。TBS系列で午前8時30分から生中継される。

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