HOME 学生長距離

2023.12.15

【Playback箱根駅伝】第39回/中大が前人未踏の5連覇!!明大が復路で一矢報いる、順大過去最高の5位
【Playback箱根駅伝】第39回/中大が前人未踏の5連覇!!明大が復路で一矢報いる、順大過去最高の5位

第39回箱根駅伝/中大5連覇のフィニッシュをする10区・確井

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第39回(1963年/昭和38年)
中大が史上初の5連覇!明大が復路優勝、順大が過去最高の5位

東京五輪の前年となる1963年に行われた第39回大会は、中大が5連覇を達成。その一方で第34回大会の初出場以降、6回目の箱根路で最高順位の5位を獲得した順大など、新興勢力の台頭も目立った。

前回大会では、1年生で1区区間賞を獲得した中大の猿渡武嗣が2年連続で1区へ。ここで区間4位とやや出遅れた。1区区間賞は1時間5分50秒で国士大のルーキー・木原了が獲得した。

トップから1分13秒差を追いかける展開となった中大は、2区の岩下察男が区間最高記録となる1時間18分13秒で区間賞を獲得してトップに立つ。後方で2位に浮上した日大は、4区の山本和彦が区間賞を獲得。逃げる中大を猛追した。

それでも中大5区の中島輝雄が他の追撃を振り切り、6時間8分47秒で往路を制した。日大は2分33秒差の2位、3位には国士大が入った。

5連覇へ独走態勢を築きたかった中大だが、6区で逆転を許す。日大6区の奥貫博が区間新記録の1時間9分17秒で中大をかわして首位に立つ。しかし中大7区の師岡溢哺が区間新の1時間2分55秒で再逆転。日大の高野俊雄に1分17秒差をつけて平塚中継所に飛び込んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

その後は中大が北東弘万、若松軍蔵とつなぎ、最後はアンカーの碓井哲雄が1時間7分05秒(区間3位)で逃げ切り、5年連続12回目の優勝テープを切った。

2位に入った明大は8区の荒川功、10区の安部喜代志が区間賞を獲得するなど、復路を5時間50分36秒で走破。中大の完全優勝を阻止して復路優勝となったが、中大には4分03秒届かなかった。往路2位の日大が3位、復路3位の国士大も総合6位と粘った。

参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第39回(1963年/昭和38年) 中大が史上初の5連覇!明大が復路優勝、順大が過去最高の5位

東京五輪の前年となる1963年に行われた第39回大会は、中大が5連覇を達成。その一方で第34回大会の初出場以降、6回目の箱根路で最高順位の5位を獲得した順大など、新興勢力の台頭も目立った。 前回大会では、1年生で1区区間賞を獲得した中大の猿渡武嗣が2年連続で1区へ。ここで区間4位とやや出遅れた。1区区間賞は1時間5分50秒で国士大のルーキー・木原了が獲得した。 トップから1分13秒差を追いかける展開となった中大は、2区の岩下察男が区間最高記録となる1時間18分13秒で区間賞を獲得してトップに立つ。後方で2位に浮上した日大は、4区の山本和彦が区間賞を獲得。逃げる中大を猛追した。 それでも中大5区の中島輝雄が他の追撃を振り切り、6時間8分47秒で往路を制した。日大は2分33秒差の2位、3位には国士大が入った。 5連覇へ独走態勢を築きたかった中大だが、6区で逆転を許す。日大6区の奥貫博が区間新記録の1時間9分17秒で中大をかわして首位に立つ。しかし中大7区の師岡溢哺が区間新の1時間2分55秒で再逆転。日大の高野俊雄に1分17秒差をつけて平塚中継所に飛び込んだ。 その後は中大が北東弘万、若松軍蔵とつなぎ、最後はアンカーの碓井哲雄が1時間7分05秒(区間3位)で逃げ切り、5年連続12回目の優勝テープを切った。 2位に入った明大は8区の荒川功、10区の安部喜代志が区間賞を獲得するなど、復路を5時間50分36秒で走破。中大の完全優勝を阻止して復路優勝となったが、中大には4分03秒届かなかった。往路2位の日大が3位、復路3位の国士大も総合6位と粘った。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第39回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 中大 12時間00分25秒 2位 明大 12時間04分28秒 3位 日大 12時間06分35秒 4位 日体大 12時間13分28秒 5位 順大 12時間16分36秒 6位 国士大 12時間17分55秒 7位 法大 12時間19分52秒 8位 東教大 12時間27分11秒 9位 専大 12時間29分34秒 10位 早大 12時間32分26秒 11位 東洋大 12時間46分39秒 12位 東農大 12時間55分26秒 13位 慶大 13時間00分20秒 14位 立教大 13時間08分53秒 15位 防衛大 13時間42分55秒 ●区間賞 1区 木原了(国士大) 1時間05分50秒 2区 岩下察男(中大) 1時間18分13秒 3区 井出世振(日体大) 1時間08分39秒 4区 山本和彦(日大) 1時間02分40秒 5区 濱崎眞造(立大) 1時間27分38秒 6区 奥貫博(日大) 1時間09分17秒 7区 師岡溢哺(中大) 1時間02分55秒 8区 荒川功(明大) 1時間08分12秒 9区 高橋靖雄(法大) 1時間17分49秒 10区 安部喜代志(明大) 1時間06分45秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.02

三菱重工に学生駅伝で活躍した小林大晟、村上大樹が入社 6日に実業団デビュー戦

三菱重工は4月1日、小林大晟と村上大樹の2人が新入社員としてチームに加入したことを発表した。 小林は帝京大卒。長崎・鎮西学院高時代には全国高校駅伝で1区も務めた経歴を持つ。大学では4年時の全日本大学駅伝でアンカーを務め、 […]

NEWS U20世界選手権400mH入賞の森髙颯治朗、女子ハンマー投のエパサカ・テレサ、男子三段跳の梅野真生がKAGOTANIに入社!

2025.04.02

U20世界選手権400mH入賞の森髙颯治朗、女子ハンマー投のエパサカ・テレサ、男子三段跳の梅野真生がKAGOTANIに入社!

4月1日、鶏卵の生産・加工販売を手掛ける「籠谷」は、同社のKAGOTANI陸上部に森髙颯治朗、エパサカ・テレサ、梅野真生の3人が入社したことを発表した。 3人はいずれも籠谷が本社を置く兵庫県出身。森髙は報徳学園高から40 […]

NEWS YKKに大谷章紘、西田大智が入社 「チームに貢献する走りをしていきます」

2025.04.02

YKKに大谷章紘、西田大智が入社 「チームに貢献する走りをしていきます」

4月1日、YKKに大谷章紘(大東大卒)と西田大智(国士大卒)が新たに加入したことがチームから発表された。 大谷は水城高校時代に20年全国高校駅伝の3区などで全国大会経験。進学した大東大では全日本大学駅伝と箱根駅伝で2年時 […]

NEWS 埼玉医大グループ・男女駅伝部に分須尊紀、鶴元太、吉田詩央ら7人が加入

2025.04.02

埼玉医大グループ・男女駅伝部に分須尊紀、鶴元太、吉田詩央ら7人が加入

埼玉医大グループは4月1日、男子駅伝部、女子駅伝部の新加入する選手7名を発表した。 男子は4人の新人が入部。分須尊紀は群馬・東農大二高時代の全国高校陸上3000m障害で日本一に輝いた実績を持つ。日体大進学後も3000m障 […]

NEWS 中大卒のスプリンター・藤原寛人が大和ハウスに入社 「 社会人としても競技者としても共に大きく成長していきたい」

2025.04.02

中大卒のスプリンター・藤原寛人が大和ハウスに入社 「 社会人としても競技者としても共に大きく成長していきたい」

4月1日、短距離の藤原寛人が自身のSNSを更新。同日から大和ハウスに入社し、競技を続けることを明かした。 千葉県出身の藤原は、中学時代から世代のトップ選手として活躍。17年の熊本全中では100mで日本一に輝いている。東海 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top