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2023.12.10

【Playback箱根駅伝】第22回/“戦勝祈願”の靖国-箱根往復 戦時下で3年ぶり開催 青学大が初出場
【Playback箱根駅伝】第22回/“戦勝祈願”の靖国-箱根往復 戦時下で3年ぶり開催 青学大が初出場

第22回箱根駅伝・往路は慶大が優勝。5区の岡博治が箱根神社にフィニッシュした

第22回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績
1位 日大  13時間45分05秒
2位 慶大  13時間47分51秒
3位 法大  13時間50分55秒
4位 中大  13時間54分46秒
5位 東京文理科大 14時間15分11秒
6位 立教大 14時間35分12秒
7位 早大  14時間37分24秒
8位 専大  14時間45分05秒
9位 東農大 15時間45分49秒
10位 拓大  16時間16分57秒
11位 青学大 16時間41分59秒
●区間賞
1区 伊藤彦一(立大)1時間25分04秒
2区 徳山英雄(専大)1時間14分03秒
3区 狩野英常(慶大)1時間16分59秒
4区 福士英雄(専大)1時間16分39秒
5区 末永包徳(中大)1時間28分50秒
6区 佐藤忠司(専大)1時間14分23秒
7区 落合静雄(慶大)1時間18分18秒
8区 金嶋達洙(専大)1時間19分28秒
9区 増田博(中大)1時間16分29秒
10区 平井文夫(中大)1時間25分21秒

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第22回(1943年/昭和18年) 日大が区間賞なしで栄冠 アンカー・永野が法大、慶大かわして逆転V

1941年12月8日に太平洋戦争が勃発。国中が戦時色を強める中、あらゆる娯楽、スポーツなどが制限されていた。多くの学生が戦地に赴き、箱根駅伝も1941年、1942年と開催できず、代わりに「東京青梅間往復大学専門学校鍛錬継走大会」という大会名で代替レースを行っていた。 しかしながら、駅伝を走りたいという学生たちは軍や文部省などに掛け合い、3年ぶりに「紀元二千六百年靖国神社-箱根神社間往復関東学徒鍛錬継走大会」と銘打って開催されることになった。 大会はあくまで「戦勝祈願」を目的に実施することを条件に許可が下りたとされている。名目上は大日本学徒体育振興会の主催で行われたが、実際の大会運営に当たったのはあくまで関東学連。優勝盾には関東学連のマークが刻まれた。 初出場の青学大を含む11校が参加。靖国神社の大鳥居前をスタートしたレースは1区で立大の伊藤彦一が区間賞を獲得して、2区まで先頭を走った。 3年前の優勝校である日大は3区で先頭に立つも4区で区間9位とブレーキして6位に後退する。変わりに慶大が4区で首位を奪うと、5区の岡博治も区間3位と力走して往路優勝。2位の日大に5分45秒差をつけた。 復路は目まぐるしく先頭が変わる。6区では慶大が区間8位とブレーキして3位に後退。3位スタートの法大が6分2秒差を逆転して首位に立った。 それでも慶大は7区で落合静雄が区間賞の走りで再びトップへ。9区では法大が慶大をとらえ、4秒差で最終区に勝負はもつれ込んだ。 法大と慶大はデッドヒートを繰り広げる中、割って入ったのが日大。法大と2分10秒差でスタートした10区の永野常平は八ッ山橋手前で法大と慶大をとらえる。そのまま2校を引き離して靖国神社へ真っ先にゴール。2大会連続で総合優勝を果たした。 復路優勝は総合8位の専大。4区終了時で2位だったが、5区で2時間42分14秒を要して9位に下がったのが誤算だった。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第22回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 日大  13時間45分05秒 2位 慶大  13時間47分51秒 3位 法大  13時間50分55秒 4位 中大  13時間54分46秒 5位 東京文理科大 14時間15分11秒 6位 立教大 14時間35分12秒 7位 早大  14時間37分24秒 8位 専大  14時間45分05秒 9位 東農大 15時間45分49秒 10位 拓大  16時間16分57秒 11位 青学大 16時間41分59秒 ●区間賞 1区 伊藤彦一(立大)1時間25分04秒 2区 徳山英雄(専大)1時間14分03秒 3区 狩野英常(慶大)1時間16分59秒 4区 福士英雄(専大)1時間16分39秒 5区 末永包徳(中大)1時間28分50秒 6区 佐藤忠司(専大)1時間14分23秒 7区 落合静雄(慶大)1時間18分18秒 8区 金嶋達洙(専大)1時間19分28秒 9区 増田博(中大)1時間16分29秒 10区 平井文夫(中大)1時間25分21秒

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