HOME 学生長距離

2023.12.04

【Playback箱根駅伝】第7回/中大が初の総合V 9区までトップの明大を逆転 10区失速の理由はりんご…?
【Playback箱根駅伝】第7回/中大が初の総合V 9区までトップの明大を逆転 10区失速の理由はりんご…?

第7回箱根駅伝10区・中大の湯本

第7回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績
1位 中大 14時間17分31秒0
2位 明大 14時間18分12秒6
3位 日本歯科医専 14時間50分39秒2
4位 慶大 14時間56分02秒4
5位 法大 14時間59分49秒4
6位 東農大 15時間00分40秒8
7位 東大農学実科 16時間21分48秒2

●区間賞
1区 藤巻伝之亟(東大農学部実科) 1時間23分20秒
2区 中川英男(中大) 1時間16分46秒8
3区 篠原繁雄(法大) 1時間24分41秒8
4区 津島仙太郎(中大) 1時間20分10秒8
5区 八島健三(明大) 1時間42分43秒2
6区 岡田秀夫(慶大) 1時間30分43秒2
7区 西川行雄(中大) 1時間15分57秒4
8区 福地悌冶(法大) 1時間21分44秒8
9区 水村浩(法大) 1時間15分23秒0
10区 永谷寿一(明大) 1時間21分20秒6

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第7回(1926年/大正15年) 中大が念願の総合初優勝!10区で明大を逆転

第1回から参加していた早大と東京高師に加え、前回に人力車夫の替え玉を出場させていたことが発覚した日大が自主的に参加を辞退したため出場7校によって行われた。 1区では東大農実の藤巻伝之亟が2年連続で区間賞を獲得。2区では5位でタスキを受けた中大の中川英男が区間賞の走りで先頭に立った。中大は3区の山本光三が区間3位で首位をキープすると、4区の津島仙太郎が区間賞を獲得してリードを12分47秒に拡大する。 5区では前回区間賞の明大・八島健三が区間新記録の快走で猛追。しかし4区までのビハインドは大きく、平野太郎七も区間3位と堅実な走りを見せた中大が往路2連覇を果たした。 6区では明大が中大との差を7分48秒2から4分30秒に詰める。ところが7区で中大の西川行雄が区間賞の走りで7分28秒8に拡大する。明大は8区で追い上げるも9区を終えた時点で3分33秒の差があり、中大の初優勝は堅いと思われた。 しかし、10区で明大の永谷寿一が中大の湯本幸一を猛然と追い上げる。鈴ヶ森では湯本を捕らえて逆転。品川では逆に2分差をつけた。優勝は間違いないと見られたが、帝国ホテル前で永谷は突然失速するアクシデントに見舞われる。湯本は日比谷交差点で永谷を抜き返すと、そのままトップでフィニッシュ。中大が5回目の出場で初の総合優勝を成し遂げた。 フィニッシュ目前で優勝を逃した明大は41秒差の2位。永谷が終盤に失速した理由は、昼食にりんごを一つしか食べなかったための空腹によるものだったと伝えられている。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第7回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 中大 14時間17分31秒0 2位 明大 14時間18分12秒6 3位 日本歯科医専 14時間50分39秒2 4位 慶大 14時間56分02秒4 5位 法大 14時間59分49秒4 6位 東農大 15時間00分40秒8 7位 東大農学実科 16時間21分48秒2 ●区間賞 1区 藤巻伝之亟(東大農学部実科) 1時間23分20秒 2区 中川英男(中大) 1時間16分46秒8 3区 篠原繁雄(法大) 1時間24分41秒8 4区 津島仙太郎(中大) 1時間20分10秒8 5区 八島健三(明大) 1時間42分43秒2 6区 岡田秀夫(慶大) 1時間30分43秒2 7区 西川行雄(中大) 1時間15分57秒4 8区 福地悌冶(法大) 1時間21分44秒8 9区 水村浩(法大) 1時間15分23秒0 10区 永谷寿一(明大) 1時間21分20秒6

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.01

MGC出場の市田美咲、U20アジア選手権銀の奥本菜瑠海、国スポ入賞の神田青葉がユニクロに新加入!

4月1日、ユニクロは市田美咲 奥本菜瑠、海柏倉四季、神田青葉の4人がチームに入部したことを発表した。 同社は2月に柏倉と日本インカレ女子800m、1500m2冠の渡辺愛(園田学園女大/3月1日付で入社)の入部を発表してい […]

NEWS OB千葉健太氏が駒大新コーチに就任!佐久長聖高で都大路優勝、箱根駅伝6区区間新

2025.04.01

OB千葉健太氏が駒大新コーチに就任!佐久長聖高で都大路優勝、箱根駅伝6区区間新

駒大陸上競技部は4月1日に公式サイトを更新し、2025年度からOBの千葉健太氏がコーチに就任したことを明らかにした。 千葉氏は1990年生まれの35歳。長野・佐久長聖高では村澤明伸(現・SGホールディングス)、大迫傑(現 […]

NEWS Hondaが新体制発表!新加入は吉田礼志と西川千青、木村慎が選手兼コーチに就任「星」モチーフのチームロゴも制定

2025.04.01

Hondaが新体制発表!新加入は吉田礼志と西川千青、木村慎が選手兼コーチに就任「星」モチーフのチームロゴも制定

Honda陸上競技部は4月1日、新加入選手を含む新体制を発表した。新たに加わったのは中央学大卒の吉田礼志、大東大卒の西川千青の2名で、いずれもチームのエースを背負った選手だ。 吉田は千葉・拓大紅陵高から中央学大へ進むと、 […]

NEWS 埼玉医科大G・伊東明日香が退部 プリンセス駅伝に3年連続で出走

2025.04.01

埼玉医科大G・伊東明日香が退部 プリンセス駅伝に3年連続で出走

埼玉医科大グループは3月31日、伊東明日香が退部・退職することを公式SNSで発表した。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場し、東洋大に進学後も全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝などの全国大会で成績を残してきた。 […]

NEWS ユニクロが新体制発表! 監督に長谷川重夫氏 青学大OB神林勇太氏がディレクター就任

2025.04.01

ユニクロが新体制発表! 監督に長谷川重夫氏 青学大OB神林勇太氏がディレクター就任

4月1日、ユニクロは新体制を発表し、新しい監督としてヘッドコーチを務めていた長谷川重夫氏が昇格、神林勇太氏がディレクターに就任したことが明らかになった。 長谷川氏は兵庫県出身。現役時代は西脇工高、国士大で長距離に取り組ん […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top