2023.12.01
月陸Onlineが2022年に創設した「Getsuriku Awards」。選手やファン、メディアからの投票によって、そのシーズンで『最も輝きを放った選手=Crystal Athlete』として表彰する。
投票の結果、2023年の「Crystal Athlete」は、
女子やり投の北口榛花選手(JAL)
が最多得票により選出された。
北口選手は今年のブダペスト世界選手権で女子トラック&フィールド種目初の金メダルに輝くと、ダイヤモンドリーグ・ファイナルでは日本人初優勝の快挙。日本記録も2度更新するなど、世界トップアスリートとしてシーズン通して活躍しました。
ファン投票をはじめ、日本選手権優勝者からのアスリート投票、陸上メディアからの投票数もトップ。北口選手には「Getsuriku Awards」オリジナルの「クリスタルトロフィー」を贈呈します! その様子は後日公開予定です。
この賞のコンセプトは「最優秀」や「MVP(最も価値のある)」選手ではなく、選手、ファンの皆様からの投票と、陸上を取材するメディアの投票により決定。単純な競技成績だけではなく、話題性や注目度、心に残るパフォーマンスなどの観点も含めて投票を募りました。
投票者からのコメント(※一部)
・アスリート投票
世界選手権優勝をはじめ、数々の国際試合で素晴らしい功績を残されているから。(諸田実咲:アットホーム)/成績が素晴らしい(城山正太郎:ゼンリン)/個人的にはこの人しかいない!と思いました。今年も素敵な笑顔をたくさん見ることができて、私まで幸せな気持ちになりました。世界チャンピオンかっこよすぎー!!!(秦澄美鈴:シバタ工業)/ブダペスト世界選手権の優勝はとにかくすごい! (泉谷駿介:住友電工)/彼女は今年、信じられないほど感動的なシーズンを過ごしました。非常に長いシーズンを過ごしたにもかかわらず、彼女は成長を続け、試合ごとに優れた成績を収めました。彼女は数週間の間に国内記録を2回破り、成功したシーズンを締めくくるために世界選手権で優勝し、ダイヤモンドリーグでも優勝しました。日本選手権では思うような投げができず2位になったのを覚えています(それは悪いことではありません)。 1位になることへのプレッシャーと期待は計り知れないものだっただろうし、この日は天候も悪かったです。ただ、この試合後、彼女は素晴らしいシーズンを過ごしました。一度の「失敗」の後でも、彼女は立ち直り、その年の残りの期間を素晴らしいものにしました。一つのパフォーマンスが自分を定義するものではないことを、彼女は今シーズン、この賞にノミネートされた他の多くの優れたアスリートとともに証明しました。榛花さんは本当に刺激的で、彼女がさらに成長するのを楽しみにしています、できれば日本代表として、彼女と一緒に歩いていきたと思っています。(マッカーサー・ジョイ:MNFA)/いつもキラキラの笑顔がとても印象的で、投げている時の表情がとてもかっこいいです。今年の世界陸上で金メダルを取った時、私は競技種目が違いますが、自分のことのように嬉しかったし、北口選手の笑顔で私自身も笑顔になれました。見ている人を笑顔にする力があると思いました!(吉村玲美:クレイマージャパンTC)/世界選手権優勝に続き、ダイヤモンドリーグでの輝かしい成績。一年を通して素晴らしかった(松田瑞生:ダイハツ)/世界選手権でのパフォーマンスが衝撃的でした!(赤松諒一:アワーズ)/偉大な成績を収め感動や勇気を与えてくれたから(非公開)/世界ランキング1位ならびに世界選手権のタイトルを取った上、年間を通して活躍している選手であるため(齋藤真希/東海大院)/今シーズンの日本陸上選手で最も素晴らしい成績だった(堤雄司:ALSOK群馬)/ブダペスト世界選手権最終投擲での逆転優勝は、現地で見て鳥肌で感動したからです。世界で結果を出し活躍する姿に刺激をもらい、きたぱるの笑顔に癒されてます!(森本麻里子:内田建設AC)
・メディア投票
世界選手権の最終6投目での逆転金メダルは圧巻の一言。魂のこもった一投で日本中を興奮させた。今季は4年ぶりの日本記録更新に加え、今季世界最高記録やダイヤモンドリーグ・ファイナル優勝の快挙を並べ、世界陸連の年間最優秀選手候補にもノミネート。女子やり投げでは文句なしに「世界一」の選手として君臨した(時事通信社・前田祐貴)/世界陸上金メダル。文句なしでしょう(中国新聞東京支社・山本修)/女子やり投げで世界選手権優勝という前人未到の快挙を成し遂げ、世界最高峰のダイヤモンド・リーグでも安定した成績を残してファイナルを制覇。自身が持つ日本記録も2度更新するなど、陸上界に多大なる功績を残したため。(共同通信社・山本駿)/投てき競技のやり投げで世界選手権とDLファイナルを制した実績。本人のキャラクターもあり、明るいニュースとなった(非公開)/世界大会史上初の快挙。6回目の試技の逆転Vと勝ち方も劇的だった(小野哲史)/ブダペスト世界選手権優勝、DLファイナル優勝など、国際競技会において高い勝率を挙げただけでなく、二度の日本記録更新を果たし、今季世界パフォーマンスリストでトップ3はじめ、リスト10位内の半数(1~3位、7位、10位)を占めた。実績・パフォーマンスの両面で、年間を通して残したこの高い安定性を、選考理由とします(児玉育美)/世界陸上ブタペスト大会金メダル(オレゴン大会に続き2大会連続メダル)、ダイヤモンドリーグ日本人初の年間チャンピオン、日本記録2度の更新。競技での偉業のみならず、自分で道を切り開く行動力によって自立したアスリート像を多くの選手、社会に示してくれた姿勢に敬意を表します。(スポーツライター・増島みどり )/ブダペスト世界選手権金メダル、DLファイナル優勝、2度の日本新という戦績は圧倒的。加えて、ブダペスト世界選手権は最終6回目での大逆転V。ここまで世界大会のスタジアムで観衆を熱狂させた日本人アスリートはいないと思います(酒井政人)/世界陸上での逆転金メダル(非公開)
月陸編集部で選出したノミネート選手は以下の通り。
「Crystal Athlete2023」編集部選定ノミネート選手
北口榛花(JAL/女子やり投)
ブダペスト世界選手権金メダル、DLファイナル優勝、2度の日本新
川野将虎(旭化成/男子35km競歩)
ブダペスト世界選手権銅メダル
サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ/男子短距離)
ブダペスト世界選手権100m6位入賞
泉谷駿介(住友電工/男子110mH)
ブダペスト世界選手権6位、DLファイナル4位、日本新
田中希実(New Balance/女子中長距離)
5000mでブダペスト世界選手権8位、DLファイナル6位、2度の日本新
三浦龍司(順大/男子3000m障害)
ブダペスト世界選手権6位、DLファイナル5位、日本新
佐藤拳太郎(富士通/男子400m)
ブダペスト世界選手権予選で44秒77の日本新、アジア選手権金メダル
秦澄美鈴(シバタ工業/女子走幅跳)
アジア選手権で6m97の日本新を樹立して金メダル、世界選手権出場賞
赤松諒一(アワーズ/男子走高跳)
ブダペスト世界選手権8位
山下一貴(三菱重工/男子マラソン)
東京マラソンにおいて日本歴代3位の2時間5分51秒をマーク。世界選手権出場
【選出方法】
●月陸編集部が選出したノミネート選手から投票結果により1名を選出
●投票対象
・ファン投票 最多得票選手について3票分として集計
・アスリート投票(日本選手権チャンピオン)
・陸上担当メディア投票(雑誌、新聞、テレビなど)
・月陸編集部員投票
ご投票にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
昨年、新たに創設した賞ですが、これからも陸上界を盛り上げていけるようなコンテンツにしていきたいと思っております。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.16
2025.01.12
【テキスト速報】第43回都道府県対抗女子駅伝
-
2025.01.14
-
2025.01.12
-
2025.01.15
2024.12.22
早大に鈴木琉胤、佐々木哲の都大路区間賞2人が来春入学!女子100mH谷中、松田ら推薦合格
-
2024.12.22
-
2024.12.30
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.01.17
西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録
1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.01.17
中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]
2025.01.17
栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表
日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]
2025.01.17
東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加
東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝