2023.12.01
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)
第4回(1923年/大正12年)
早大が復路で逆転!中大、東農大が2、3位と健闘
前回出場校の日本歯科医専が不出場となったため、第4回は9校で開催された。日比谷公園が消防の出初め式と時間帯が被ることがわかり、当日朝になって急きょ発着点を有楽町の旧報知新聞社前に変更。また、この大会から区間賞として表彰されることになった。
先行したのは東京高師。1区の畠山勇三が2位の東農大に2分53秒差の大差をつけて区間賞を獲得する。2区の越智治成も区間4位ながら首位をキープ。1区で4分33秒差の6位と出遅れた早大は細川曽市が区間賞の走りを見せて22秒差の2位に浮上した。
3区では目まぐるしく順位が変わる。3位でスタートした中大は山崎岩男が区間2位の好走で首位に立つ。2区終了時で5位だった明大は八島健三が区間新記録の快走で中大と41秒差の2位に押し上げた。早大は3位、東京高師は4位にそれぞれ順位を落とす。
4区では明大の川上正蔵が追い上げ、中大と同タイムの首位で5区の下村広次にタスキを渡した。5区では下村が中大を引き離し、区間新記録の快走を見せて明大が往路優勝。2位には連覇を狙う早大が2分13秒差で続いた。
復路では6区で早大の三村二郎が塔ノ沢で明大を逆転する。その後も9区の縄田尚門が区間賞を獲得するなど安定した走りを見せて早大が2年連続優勝を達成。終わってみれば、2位に13分差の大差をつけていた。
2位には往路4位から追い上げた中大。復路成績は早大に次ぐ2位と健闘した。3位は東農大、往路優勝の明大は復路5位と苦戦して4位に順位を落とした。
参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
第4回(1923年/大正12年) 早大が復路で逆転!中大、東農大が2、3位と健闘
前回出場校の日本歯科医専が不出場となったため、第4回は9校で開催された。日比谷公園が消防の出初め式と時間帯が被ることがわかり、当日朝になって急きょ発着点を有楽町の旧報知新聞社前に変更。また、この大会から区間賞として表彰されることになった。 先行したのは東京高師。1区の畠山勇三が2位の東農大に2分53秒差の大差をつけて区間賞を獲得する。2区の越智治成も区間4位ながら首位をキープ。1区で4分33秒差の6位と出遅れた早大は細川曽市が区間賞の走りを見せて22秒差の2位に浮上した。 3区では目まぐるしく順位が変わる。3位でスタートした中大は山崎岩男が区間2位の好走で首位に立つ。2区終了時で5位だった明大は八島健三が区間新記録の快走で中大と41秒差の2位に押し上げた。早大は3位、東京高師は4位にそれぞれ順位を落とす。 4区では明大の川上正蔵が追い上げ、中大と同タイムの首位で5区の下村広次にタスキを渡した。5区では下村が中大を引き離し、区間新記録の快走を見せて明大が往路優勝。2位には連覇を狙う早大が2分13秒差で続いた。 復路では6区で早大の三村二郎が塔ノ沢で明大を逆転する。その後も9区の縄田尚門が区間賞を獲得するなど安定した走りを見せて早大が2年連続優勝を達成。終わってみれば、2位に13分差の大差をつけていた。 2位には往路4位から追い上げた中大。復路成績は早大に次ぐ2位と健闘した。3位は東農大、往路優勝の明大は復路5位と苦戦して4位に順位を落とした。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)第4回箱根駅伝総合成績をチェック
●総合成績 1位 早大 14時間15分49秒8 2位 中大 14時間29分46秒 3位 東農大 14時間37分10秒6 4位 明大 14時間38分50秒4 5位 東京高師 14時間41分54秒6 6位 慶大 15時間14分30秒2 7位 法大 15時間24分52秒2 8位 東大農学実科 16時間14分54秒8 9位 日大 16時間52分04秒 ●区間賞 1区 畠山勇三(東京高師)1時間23分41秒 2区 細川曽市(早大) 1時間13分53秒 3区 八島健三(明大) 1時間19分20秒 4区 鴨脚十郎(慶大) 1時間22分33秒 5区 下村広次(明大) 1時間43分26秒 6区 矢ケ崎諫(東農大) 1時間31分20秒 7区 関谷忠男(中大) 1時間20分48秒 8区 西田長治郎(東京高師) 1時間19分00秒 9区 縄田尚門(早大) 1時間11分26秒 10区 佐藤秀三郎(東京高師) 1時間19分49秒2
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.04.22
-
2025.04.22
2025.04.17
駅伝王者に復権した旭化成 選手たちがパフォーマンスを最大限に発揮できた要因とは?
-
2025.04.19
-
2025.04.17
-
2025.04.20
-
2025.04.16
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.04.01
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.22
劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』 主演は松坂桃李さん&染谷将太さんに決定! 東京世界陸上開催中の9月19日から公開
人気漫画「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、注目を集める漫画家の魚豊さんの連載デビュー作「ひゃくえむ。」。その劇場版アニメの9月19日に公開されることが決まった。 また、物語に登場する […]
2025.04.22
コリルが2時間4分45秒でメジャーマラソン連勝!女子はロケディが2時間17分22秒の大会新V/ボストンマラソン
第129回ボストン・マラソンは4月21日に米国の当地で行われ、男子はジョン・コリル(ケニア)が大会歴代3位の2時間4分45秒で優勝した。女子でシャロン・ロケディ(ケニア)が2時間17分22秒の大会新で制した。 最初の5k […]
2025.04.22
Onが三浦龍司をアスリート契約締結「新しい競技人生のスタート」本職初戦で世界陸上「内定決めたい」
スイスのスポーツブランド「On(オン)」は4月22日、男子3000m障害で五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)とアスリート契約締結を発表した。同日、国立競技場で会見を開いた。 勢いに乗るスポーツメーカーと日本のエ […]
2025.04.22
愛知製鋼にケニア出身の24歳サイモン・ガサ・ムンガイが加入
愛知製鋼は4月22日、サイモン・ガサ・ムンガイが新たに加入したとチームのSNSで発表した。 ケニア・マウセカンダリ高出身の24歳。ケニアでは昨年12月のケニアクロスカントリーシリーズ第6戦の10kmシニア男子で5位(32 […]
2025.04.22
東京世界陸上が朝日新聞社とスポンサー契約締結 報道、スポーツ支援の実績で貢献目指す
公益財団法人東京2025世界陸上財団は4月22日、朝日新聞社とスポンサー契約を締結したことを発表した。 朝日新聞社は1879年1月25日に創刊。以来、全国紙として国内外のさまざまなニュース、情報を発信してきたほか、スポー […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)