HOME 駅伝

2023.11.12

東京がアンカー・増渕祐香の区間賞で逆転V 2位宮城、3位福島 岩手が初入賞の6位/東日本女子駅伝
東京がアンカー・増渕祐香の区間賞で逆転V 2位宮城、3位福島 岩手が初入賞の6位/東日本女子駅伝

22年富士山女子駅伝に出場した増渕祐香

◇第38回東日本女子駅伝(11月12日/福島市信夫ケ丘競技場発着・9区間42.195km)

北海道から静岡まで18都道県が参加し、中学生からシニアまで各年代のトップ選手が地域を代表してチームを組む今大会。東京が2時間18分35秒で2年連続11回目の優勝を果たした。

東京は1区4位、2区5位で序盤を上位で進めると、3区(3km)で鈴木美海(順天高)が4人を抜いてトップに浮上。のちに五輪代表となる高橋千恵美(宮城)が1995年に樹立した大会記録を28年ぶりに塗り替える9分40秒の好走でチームに勢いをつけた。

しかし、5区(5.0875km)で宮城の細川あおい(仙台育英高)が追い上げて首位を明け渡し、その後も宮城との差をじりじりと広げられる展開に。7区終了時点で32秒差、8区終了時点で28秒差と苦しい状況となった。

その雰囲気を一変させたのが9区(10km)の増渕祐香(名城大)だった。「絶対にトップに立とう」と意気込んでスタートすると、宮城との差を一気に縮め4km付近で逆転。その後もスピードを緩めず、33分01秒の区間賞で優勝に花を添えた。

中盤トップを快走した宮城が2時間19分42秒で2位。2秒差の3位には福島が入り、4位に千葉、5位に栃木。6位の岩手は大会初入賞と東北勢の活躍が目立った。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第38回東日本女子駅伝(11月12日/福島市信夫ケ丘競技場発着・9区間42.195km) 北海道から静岡まで18都道県が参加し、中学生からシニアまで各年代のトップ選手が地域を代表してチームを組む今大会。東京が2時間18分35秒で2年連続11回目の優勝を果たした。 東京は1区4位、2区5位で序盤を上位で進めると、3区(3km)で鈴木美海(順天高)が4人を抜いてトップに浮上。のちに五輪代表となる高橋千恵美(宮城)が1995年に樹立した大会記録を28年ぶりに塗り替える9分40秒の好走でチームに勢いをつけた。 しかし、5区(5.0875km)で宮城の細川あおい(仙台育英高)が追い上げて首位を明け渡し、その後も宮城との差をじりじりと広げられる展開に。7区終了時点で32秒差、8区終了時点で28秒差と苦しい状況となった。 その雰囲気を一変させたのが9区(10km)の増渕祐香(名城大)だった。「絶対にトップに立とう」と意気込んでスタートすると、宮城との差を一気に縮め4km付近で逆転。その後もスピードを緩めず、33分01秒の区間賞で優勝に花を添えた。 中盤トップを快走した宮城が2時間19分42秒で2位。2秒差の3位には福島が入り、4位に千葉、5位に栃木。6位の岩手は大会初入賞と東北勢の活躍が目立った。

■第38回東日本女子駅伝成績

1位 東京 2.18.35 2位 宮城 2.19.42 3位 福島 2.19.44 4位 千葉 2.20.05 5位 栃木 2.20.48 6位 岩手 2.21.04 7位 神奈川 2.21.11 8位 新潟 2.21.14 9位 長野 2.21.23 10位 埼玉 2.21.32 11位 静岡 2.22.00 12位 北海道 2.22.50 13位 群馬 2.22.50 14位 青森 2.23.33 15位 茨城 2.25.33 16位 山梨 2.26.36 17位 山形 2.26.38 18位 秋田 2.27.59 ■区間賞 1区(6km)   米澤奈々香(宮城) 19.25 2区(4km)   山田桃愛(埼玉)  12.51 3区(3km)   鈴木美海(東京)  9.40=区間新 4区(3km)   男乕結衣(宮城)  9.24 5区(5.0875km) 細川あおい(宮城) 16.28 6区(4.1075km) 橘山莉乃(宮城)  13.13 7区(4km)   長岡みさき(宮城) 13.13 8区(3km)   遠藤蒼依(静岡)  9.19 9区(10km)   増渕祐香(東京)  33.01 9区(10km)   石井寿美(福島)  33.01

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.31

YKKの内田光と吉井龍太郎が現役引退 ともに学生駅伝でも活躍

YKKは所属する内田光と吉井龍太郎が引退することを発表した。 内田は埼玉県出身で、佐久長聖高(長野)では2016年全国高校駅伝の5区で区間賞を獲得。東京国際大に進み、2021年の箱根駅伝では3区区間9位でチームに貢献した […]

NEWS 「感謝の気持ちでいっぱい」 デンソーの杉浦未蘭が退部

2025.03.31

「感謝の気持ちでいっぱい」 デンソーの杉浦未蘭が退部

デンソーは3月31日付で杉浦未蘭が退部することを発表した。 杉浦は愛知県出身。人環大岡崎高時代には、3年時の22年インターハイで女子3000mに出場。 高校卒業後の23年からはデンソーに入部。しかし入部後膝の手術を行い、 […]

NEWS ニトリ・鈴木天華が退団「多くの方々の支援で競技に打ち込めた」

2025.03.31

ニトリ・鈴木天華が退団「多くの方々の支援で競技に打ち込めた」

ニトリは3月31日、鈴木天華が退団することを発表した。 鈴木は千葉県出身の21歳。市船橋高時代には3年時の22年インターハイで女子1500m決勝進出(16位)を果たす。 高校卒業後の23年からはニトリ女子ランニングチーム […]

NEWS 順大の堀越翔人がSUBARUに内定 パラリンピックメダリスト・唐澤剣也のガイドランナーとして競技継続

2025.03.31

順大の堀越翔人がSUBARUに内定 パラリンピックメダリスト・唐澤剣也のガイドランナーとして競技継続

順大は3月24日、堀越翔人がSUBARUに内定し、ガイドランナーとして競技を継続することを発表した。 堀越は前橋育英高(群馬)から順大に入学し、今年の箱根駅伝では4区7位、一昨年の全日本大学駅伝では5区16位の結果を収め […]

NEWS 資生堂の永山忠幸コーチが退任 福士加代子、一山麻緒ら育成、 柴田来夢の引退、2名の退部を発表

2025.03.31

資生堂の永山忠幸コーチが退任 福士加代子、一山麻緒ら育成、 柴田来夢の引退、2名の退部を発表

資生堂は3月31日付での退任スタッフ、引退・退部選手を発表した。 長きにわたって女子長距離の指導に貢献した永山忠幸・専任コーチが3月で定年退職し、退任となる。永山氏は1959年、熊本県生まれ。東農大時代には4年連続箱根駅 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top