2023.11.06
全国高校駅伝(12月24日/京都)の出場権を懸けた長野県高校駅伝が11月5日、大町市運動公園陸上競技場発着のコースで行われ、男子(7区間42.195km)は佐久長聖が従来の大会記録を3年ぶりに8秒更新の2時間3分27秒で26連覇を達成した。女子(5区間21.0975km)は長野東が1時間11分17秒で17連覇を果たした。
昨年の全国大会で高校最高記録(2時間1分57秒)を樹立して2位に入ったメンバーが4人残る佐久長聖は、3000m障害の高校記録保持者でキャプテンの永原颯磨(3年)が欠場。10月上旬に故障した左足甲の疲労骨折が完治していないという。
それでも、5000mで高2歴代最高記録(13分38秒40)を持つチーム最速の濵口大和(2年)が1区で29分41秒と快走し、2区の遠藤大成、3区の山口竣平の3年生コンビがそれぞれ8分12秒、23分33秒の連続区間新で勢いを加速。最終7区の篠和真(2年)も14分44秒の区間新を叩き出し、圧巻の継走劇を締めくくった。
2年連続で主要区間を任された山口は、「タイムよりも強さを発揮できるかが課題でした。区間記録(24分40秒)の更新はうれしいですが、強さという点では70点の出来。前半の下りはプラン通りでしたが、後半の上りは失速気味になってしまいました」と自己評価は厳しい。全国大会でのチームの目標は異口同音に「(6年ぶり3度目の)全国制覇と高校最高記録の再更新」だ。
昨年の全国大会で初優勝した長野東は、ダブルエースの1人であるキャプテンの名和夏乃子(3年)が、6月下旬に負った左足舟状骨の疲労骨折から回復したものの、大事をとって欠場。もう1人のエースである窪田舞(2年)も大会直前に左腸脛靭帯を痛め、貧血も重なり、強行出走したものの、設定の19分45秒に及ばない20分29秒にとどまった。
それでも、成長株の1年生・真柴愛里が2区で13分20秒と快走するなど、チームとしてはオール区間賞の継走を見せた。全国大会の目標は2年連続4度目のメダル獲得。窪田は「まだ、レベルが低く、目標にはほど遠いですが、一つひとつ課題をクリアして手応えをつかんでいきたいです」と気持ちを切り替えていた。
全国大会は12月24日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。記念大会となる女子は都道府県代表に加え、地区代表も出場する。
文・撮影/永田真樹
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.26
-
2025.03.26
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
-
2025.03.21
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.26
日本陸連が暑熱環境下の大会について対応検討 今年は日本選手権、インターハイなど「WBGT31度」目安に「踏み込んだ対策を」
日本陸連は3月26日に行われた理事会で、暑熱環境下における大会運営に対しての考えを示した。 日本陸連の田﨑博道専務理事は、最近の気候変動の大きさに触れたうえで、特に夏の競技会について「暑熱環境下で競技をすることの危険性は […]
2025.03.26
日本選手権の大会要項と競技実施日が発表! 男子100mは初日に予選、準決勝 2日目に決勝 女子やり投は1日目に実施
日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)の大会要項ならびに競技実施日を発表した。 今年の日本選手権は9月に行われる東京世界選手権の選考会を兼ねて実施される。昨年まではU20日本選手権 […]
2025.03.26
日本選手権まであと100日 キービジュアル第1弾公開! 9月の東京世界陸上代表選考会
日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)まであと100日を迎えて、キービジュアルの第1弾を公開した。 日本選手権の国立競技場の開催は、2005年以来20年ぶりで、今秋の東京世界選手権 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報