HOME 国内

2023.10.16

五輪初代表内定の鈴木優花「優勝したことがご褒美」 パリに向けて「スピード変化に対応できるように」/MGC一夜明け
五輪初代表内定の鈴木優花「優勝したことがご褒美」 パリに向けて「スピード変化に対応できるように」/MGC一夜明け

鈴木優花(第一生命グループ)

パリ五輪マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた10月16日、男女各上位2選手が会見した。

女子を優勝し、初の五輪代表に内定した鈴木優花(第一生命グループ)は、レースのあと、深夜までテレビの生出演。「眠い、と途中思ったりもしましたが、それよりも全国民の目線が集まるという自覚が出てきましたし、応援やプレッシャーも力に替えていかないととあらためて思いました」。パリ代表を決めた自分へのご褒美について問われると「優勝したことがご褒美。いったん落ち着いてから考えたいです」と語った。

オリンピアンを決めるレースを制した反響は大きく「しばらく話していない友達からもLINEで連絡が来ました」と笑った鈴木。出身の大東大・外園隆監督からはレース後に直接電話があり「本当に涙が出たよ、ありがとう」と祝福されたという。大東大女子長距離出身者では初のオリンピアンとなる。「自分が一番最初になるということを考えるとドキドキしています」と話していた。

「空気が違うんだろうな。その空気感はまったく予想できないものなので、しっかり感じたい」と来夏への思いを馳せる。さらに、「暑い時間帯での練習を積極的にやりたいし、タフなコースでしっかり走れるかが大事なので、クロスカントリーや坂がある場所などジョグから取り入れていきたい」と、トレーニングについて考えを口にした。

チームはこれまで2012年ロンドン大会の尾崎好美、2016年リオ大会の田中智美といったオリンピアンを送り出しており、「時間の流れなど聞いたり、ハプニングへの対策を取りたいです」と、本番への準備を万全にしていくつもりだ。

今後は11月下旬のクイーンズ駅伝に向けて練習し、「スピード強化」に力を入れていく鈴木。その後にマラソンに出場するかは未定だ。世界のトップは2時間11分台に到達している。鈴木は「淡々と押していく自分の長所を伸ばしつつ、スピード変化に対応できるようにしっかり意識して取り組んでいきたい」と意気込んだ。

広告の下にコンテンツが続きます
パリ五輪マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた10月16日、男女各上位2選手が会見した。 女子を優勝し、初の五輪代表に内定した鈴木優花(第一生命グループ)は、レースのあと、深夜までテレビの生出演。「眠い、と途中思ったりもしましたが、それよりも全国民の目線が集まるという自覚が出てきましたし、応援やプレッシャーも力に替えていかないととあらためて思いました」。パリ代表を決めた自分へのご褒美について問われると「優勝したことがご褒美。いったん落ち着いてから考えたいです」と語った。 オリンピアンを決めるレースを制した反響は大きく「しばらく話していない友達からもLINEで連絡が来ました」と笑った鈴木。出身の大東大・外園隆監督からはレース後に直接電話があり「本当に涙が出たよ、ありがとう」と祝福されたという。大東大女子長距離出身者では初のオリンピアンとなる。「自分が一番最初になるということを考えるとドキドキしています」と話していた。 「空気が違うんだろうな。その空気感はまったく予想できないものなので、しっかり感じたい」と来夏への思いを馳せる。さらに、「暑い時間帯での練習を積極的にやりたいし、タフなコースでしっかり走れるかが大事なので、クロスカントリーや坂がある場所などジョグから取り入れていきたい」と、トレーニングについて考えを口にした。 チームはこれまで2012年ロンドン大会の尾崎好美、2016年リオ大会の田中智美といったオリンピアンを送り出しており、「時間の流れなど聞いたり、ハプニングへの対策を取りたいです」と、本番への準備を万全にしていくつもりだ。 今後は11月下旬のクイーンズ駅伝に向けて練習し、「スピード強化」に力を入れていく鈴木。その後にマラソンに出場するかは未定だ。世界のトップは2時間11分台に到達している。鈴木は「淡々と押していく自分の長所を伸ばしつつ、スピード変化に対応できるようにしっかり意識して取り組んでいきたい」と意気込んだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top