◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の3日目午後セッションに行われた女子100mハードルで、田中佑美(富士通)が13秒04(±0)で銅メダルを獲得した。
呉艶妮(中国)が不正スタートにより一度は失格。隣にいたインドのヤーラジにもレッドカードが出された。しかし、猛抗議の末に2人とも不正スタートが取り消されてスタートすることに。
呉艶妮は2着、ヤーラジが3着でフィニッシュ。田中は4着で入選したが、呉艶妮はレース後に失格が確定し、田中の銅メダルが決まった。
当初は、「えっと…えっと…という感じ」と困惑した様子だった田中。その後、表彰式を終えて再び取材に応じた。以下は田中のコメントをまとめたもの。
「メダルは物理的には重いです。3位になったらなったで、どうせなら優勝したかったと欲が出てくるのが人間だなと思いました」
「世界選手権は1本(予選を)走ってそのままショックを受けて帰ってくるだけでしたが、今回はちゃんとファイナルまで残れて、全選手と『お疲れさま』『パリで会おうね』と言い合えた。スポーツで心をつなぐというのも感じましたし、総じて良い大会でした」
「メダルはもちろんうれしいですけど、大きなものはありません。他の方と同じでパリ五輪に向けての一歩だと思っています」
「私も一度フライングしてからとりあえず走らせてもらった経験があります(※)。ゴタゴタしていたので、どうなっても走るのかな?と思っていて、後からキャンセル(失格)があるのかなくらいの気持ちでした」
※2016年のアジア・ジュニア選手権(ベトナム)の決勝で、田中は不正スタートにより失格を言い渡されたあと、抗議が通って一度走ったものの、最終的に失格となった経験がある
「失格になるかもしれないけど、一番だったら関係ないので、頑張るぞって思っていました」
「全日本実業団くらいから注目していただくことも増えて守りに入っている気持ちもあった。試合前のウキウキが減ってきていたのですが、アジア大会の決勝はフライング前は本当にウキウキしていたので、その気持ちを絶対に忘れないようにしたい。そういう自分を大事にしたいと思います」
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.17
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)
2025.04.17
末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存
-
2025.04.17
-
2025.04.17
-
2025.04.16
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.13
-
2025.04.12
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.17
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日/サウジアラビア・ダンマーム) 男子 100m(+2.3) 金 清水空跳(星稜高2石川) 10秒38 銀 代泓宇(中国) 10秒39 銅 古綽峰( […]
2025.04.17
末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存
アースグランプリ実行委員会は5月17、18日に「アースグランプリ2025Kagawa」を観音寺総合運動公園陸上競技場で開催すると発表した。 同委員会は男子棒高跳の2016年リオデジャネイロ五輪代表の荻田大樹さんが委員長を […]
2025.04.17
日本体育施設が「作業者の健康を守るため」新たな環境対応型ウレタン材開発 陸上トラックなどに活用
スポーツ施設の施工・管理・運営を専門とする日本体育施設株式会社が今年1月28日に、同社が開発した環境対応型ポリウレタン系表層材料「レオタンS」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されたことを発表した。 […]
2025.04.17
プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!
プーマ ジャパンは4月17日、ブランド史上最速のランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3(ファスト アール ニトロ エリート 3)」を4月25日より数量限定で発売することを発表した。 FAST-R […]
2025.04.17
【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)