HOME 国内、日本代表

2023.10.01

3000m障害・青木涼真「悔しい」銀メダル「一歩ずつステップアップしたい」砂田も銅メダル獲得/アジア大会
3000m障害・青木涼真「悔しい」銀メダル「一歩ずつステップアップしたい」砂田も銅メダル獲得/アジア大会

23年アジア大会男子3000m障害で2位に入った青木涼真(右)と3位の砂田晟弥

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)

中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の3日目午後セッションに男子3000m障害が行われ、青木涼真(Honda)が8分23秒75で銀メダルを獲得した。

大会新の8分19秒50を樹立して優勝したアビナシュ・ムクンド・サブレ(インド)に突き放され、「勝負のレースで、強い選手が作るレースに乗っかることもできずに圧倒された。実力差を感じる負け方をしてしまった。満足できません」と悔しさを隠そうとしなかった。

1000mを2分40秒で通過したサブレ。「こんなに速いのか、と。後手回ってしまった」。その後は冷静に判断して2位争いを制したものの、「前につく姿勢も力もなかった。いろいろな面で至らなかった」と振り返った。

それでも、今年はアジア選手権で36年ぶり金メダル。ブダペスト世界選手権では三浦龍司(順大)とともに決勝に進み、14位と健闘した。今大会に向けては9月に長野・湯の丸高原で同じ代表の砂田晟弥(プレス工業)と合宿。ブダペスト前にバウワーマンTCで行ったメニューを落とし込んだという。

「世界選手権前の調整は成功でしたが、今回は同じようにやって良いところも悪いところもあった。これを失敗のままで終わらせないようにしたい」

広告の下にコンテンツが続きます

まだまだ3000m障害トップ選手としてのキャリアは始まったばかり。

「太い選手になってきていると思うので、パリ五輪では10番あたり。地道に、一歩ずつステップアップしていき、スパイクを脱ぐ頃には世界トップレベルの選手に名を連ねられるようにやっていきたい」

激動の2023年トラックシーズンを終え、「自由にやらせてもらっているので駅伝でチームに恩返ししたい」と笑顔を見せた。

最後に粘った砂田が8分26秒47でアジア選手権に続いて銅メダル。「アジアでまた3番を取れたのは自分の中で大きな成長」と語った。

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州) 中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の3日目午後セッションに男子3000m障害が行われ、青木涼真(Honda)が8分23秒75で銀メダルを獲得した。 大会新の8分19秒50を樹立して優勝したアビナシュ・ムクンド・サブレ(インド)に突き放され、「勝負のレースで、強い選手が作るレースに乗っかることもできずに圧倒された。実力差を感じる負け方をしてしまった。満足できません」と悔しさを隠そうとしなかった。 1000mを2分40秒で通過したサブレ。「こんなに速いのか、と。後手回ってしまった」。その後は冷静に判断して2位争いを制したものの、「前につく姿勢も力もなかった。いろいろな面で至らなかった」と振り返った。 それでも、今年はアジア選手権で36年ぶり金メダル。ブダペスト世界選手権では三浦龍司(順大)とともに決勝に進み、14位と健闘した。今大会に向けては9月に長野・湯の丸高原で同じ代表の砂田晟弥(プレス工業)と合宿。ブダペスト前にバウワーマンTCで行ったメニューを落とし込んだという。 「世界選手権前の調整は成功でしたが、今回は同じようにやって良いところも悪いところもあった。これを失敗のままで終わらせないようにしたい」 まだまだ3000m障害トップ選手としてのキャリアは始まったばかり。 「太い選手になってきていると思うので、パリ五輪では10番あたり。地道に、一歩ずつステップアップしていき、スパイクを脱ぐ頃には世界トップレベルの選手に名を連ねられるようにやっていきたい」 激動の2023年トラックシーズンを終え、「自由にやらせてもらっているので駅伝でチームに恩返ししたい」と笑顔を見せた。 最後に粘った砂田が8分26秒47でアジア選手権に続いて銅メダル。「アジアでまた3番を取れたのは自分の中で大きな成長」と語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.29

走高跳で男女上位 真野友博1位、髙橋渚1m86で2位 100mH田中佑美Vで3位まで日本勢/WAコンチネンタルツアー

2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。 日本からは22名が出場し、2種目で優勝。走高跳では男子が昨年のパリ五輪代表で22年世 […]

NEWS 編集部コラム「いつのまにか700号超え」

2025.03.29

編集部コラム「いつのまにか700号超え」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

2025.03.29

齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

第319回日体大長距離競技会初日が3月29日、神奈川・横浜市の同大学健志台キャンパス競技場で行われ、女子3000m障害で齋藤みう(日体大4)が日本歴代6位、学生歴代2位の9分41秒57をマークした。 齋藤のこれまでのベス […]

NEWS 久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

2025.03.29

久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

奈良市サーキットが3月29日、奈良市の鴻ノ池陸上競技場で行われ、女子1000mで800m日本記録(1分59秒93)保持者の久保凛(東大阪大敬愛高2)が2分40秒23をマークした。 この記録は日本歴代4位で、U20とU18 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top