HOME 国内、高校

2023.08.28

女子800mは高1・久保凛が2分06秒71で連勝!「日本代表として地元を走れてうれしい」/日・韓・中ジュニア交流競技会
女子800mは高1・久保凛が2分06秒71で連勝!「日本代表として地元を走れてうれしい」/日・韓・中ジュニア交流競技会

23年日韓中ジュニア交流競技会女子800mで優勝した久保凛

◇第31回日・韓・中ジュニア交流競技会 和歌山大会(8月25・27日/和歌山・紀三井寺公園陸上競技場)

各国の高校生世代が集う「日・韓・中ジュニア交流競技会」が和歌山の紀三井寺公園陸上競技場で4年ぶりに開催され、8月上旬の北海道インターハイで活躍した22人の日本代表が韓国、中国、和歌山県代表とともに熱戦を展開した。

大会は25、27日の2日間、同じスケジュールで行われ、2日目の27日には女子800mで地元・和歌山出身の久保凛(東大阪大敬愛1大阪)が快走を見せた。

25日の第1レースでも独走の中で2分08秒62と好走していた久保。その際は前半の400mを61秒で入りながらも、リズムや呼吸が合わず後半失速していた。その反省を生かし、「今日は前半からいいリズムで入れ、後半もペースを落とさず走れてよかった」と、同じ会場で行われた6月の近畿大会でマークした自己ベスト(2分06秒19)に迫る2分06秒71で2連勝を飾り、笑顔を見せた。

レース後には、大阪土産のたこ焼きをモチーフにしたキーホルダーなどをともに走った選手に渡すなどして交流を深めた。いとこでサッカー日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)の影響などもあり、「いつかは自分も日本代表になりたいと憧れていました。代表のユニフォームを着て地元を走ることができ、自分もいとこに少し近付けてうれしい」と目を輝かせる。

インターハイ後は、近畿ユースの大阪府予選に出場し、1年800m・1500mでV。この後は9月15~17日に奈良の鴻ノ池競技場で行われる近畿ユースに出場する。「800mと1500mのトラックレースはそこが今シーズン最後となるので、800mでは2分05秒台、1500mでは4分20秒を切りたいですね」と抱負を話す。

秋は3000mの記録会を挟み、10月1日のくらよし女子駅伝、そして都大路初出場が懸かる10月28日の府高校駅伝とロードシーズンに突入。「しっかりスタミナを磨き、チームに貢献できる走りをしたい」と、トラックシーズンでつかんだ自信を胸に、ロードシーズンでのさらなる飛躍を誓った。

広告の下にコンテンツが続きます

他では、久保と同じ和歌山勢で男子砲丸投に出場した桑添喬偉(和歌山工3)が高校歴代12位タイとなる17m31を投げ優勝。「ずっと目標だった17m台を投げられ夢が叶った」と満面の笑みを浮かべた。

同110mハードル(ジュニア規格/高さ99.1cm)では山中恭介(市船橋3千葉)が高校歴代5位となる13秒48(-0.5)をマークして2位。13秒28のベストを叩き出した中国のチェン・ユアンジャンには僅差で敗れたものの、ブダペスト世界選手権6位の泉谷駿介(住友電工)、オレゴン世界選手権代表の村竹ラシッド(順大)らの高校時代のベストを上回る力走が光った。

文/花木 雫

◇第31回日・韓・中ジュニア交流競技会 和歌山大会(8月25・27日/和歌山・紀三井寺公園陸上競技場) 各国の高校生世代が集う「日・韓・中ジュニア交流競技会」が和歌山の紀三井寺公園陸上競技場で4年ぶりに開催され、8月上旬の北海道インターハイで活躍した22人の日本代表が韓国、中国、和歌山県代表とともに熱戦を展開した。 大会は25、27日の2日間、同じスケジュールで行われ、2日目の27日には女子800mで地元・和歌山出身の久保凛(東大阪大敬愛1大阪)が快走を見せた。 25日の第1レースでも独走の中で2分08秒62と好走していた久保。その際は前半の400mを61秒で入りながらも、リズムや呼吸が合わず後半失速していた。その反省を生かし、「今日は前半からいいリズムで入れ、後半もペースを落とさず走れてよかった」と、同じ会場で行われた6月の近畿大会でマークした自己ベスト(2分06秒19)に迫る2分06秒71で2連勝を飾り、笑顔を見せた。 レース後には、大阪土産のたこ焼きをモチーフにしたキーホルダーなどをともに走った選手に渡すなどして交流を深めた。いとこでサッカー日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)の影響などもあり、「いつかは自分も日本代表になりたいと憧れていました。代表のユニフォームを着て地元を走ることができ、自分もいとこに少し近付けてうれしい」と目を輝かせる。 インターハイ後は、近畿ユースの大阪府予選に出場し、1年800m・1500mでV。この後は9月15~17日に奈良の鴻ノ池競技場で行われる近畿ユースに出場する。「800mと1500mのトラックレースはそこが今シーズン最後となるので、800mでは2分05秒台、1500mでは4分20秒を切りたいですね」と抱負を話す。 秋は3000mの記録会を挟み、10月1日のくらよし女子駅伝、そして都大路初出場が懸かる10月28日の府高校駅伝とロードシーズンに突入。「しっかりスタミナを磨き、チームに貢献できる走りをしたい」と、トラックシーズンでつかんだ自信を胸に、ロードシーズンでのさらなる飛躍を誓った。 他では、久保と同じ和歌山勢で男子砲丸投に出場した桑添喬偉(和歌山工3)が高校歴代12位タイとなる17m31を投げ優勝。「ずっと目標だった17m台を投げられ夢が叶った」と満面の笑みを浮かべた。 同110mハードル(ジュニア規格/高さ99.1cm)では山中恭介(市船橋3千葉)が高校歴代5位となる13秒48(-0.5)をマークして2位。13秒28のベストを叩き出した中国のチェン・ユアンジャンには僅差で敗れたものの、ブダペスト世界選手権6位の泉谷駿介(住友電工)、オレゴン世界選手権代表の村竹ラシッド(順大)らの高校時代のベストを上回る力走が光った。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

NEWS 東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

2025.01.17

東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top