HOME 国内、世界陸上、日本代表
100mH・寺田明日香「いろんな選手の背中を見た」悔しい予選敗退/世界陸上
100mH・寺田明日香「いろんな選手の背中を見た」悔しい予選敗退/世界陸上

思うほどのタイムを出せず予選敗退となった女子100mHの寺田明日香

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)4日目

ブダペスト世界陸上4日目のアフタンーンセッションが行われ、女子100mハードル予選2組に出場した寺田明日香(ジャパンクリエイト)は13秒15(+0.1)で6着。着順通過の4着から0.44秒離されての予選敗退に、「後ろからいろんな選手の背中を見るかたちになった。本当に悔しいです」と肩を落とした。

「調子はそんなに悪くなかった」そうで、前半は上位争いを展開する。だが、全米選手権優勝など今季好調のニア・アリらの背中が徐々に遠ざかった。

プラス通過のラインが12秒92。今季、自己記録を0.01秒短縮する12秒86(日本歴代2位タイ)をはじめ12秒台を連発してきた寺田にとっては難しくないタイムだったが、「思ったよりも出ていない」と首をひねる。

「本当はこの大会でパリ五輪の標準記録(12秒77)を切りたかったけど、よほど遠い記録になってしまいました」

2021年の東京五輪では準決勝に進出。昨年は休養の位置づけでビッグゲームを回避しつつ、動きを一から作り上げる取り組みを続けた。

広告の下にコンテンツが続きます

その成果から今季はスケールアップしたハードリングを見せてきた。6月の日本選手権では2年ぶりに女王の座を奪還し、7月のアジア選手権銀メダルを獲得。来年のパリ五輪で集大成を輝かせるために一時は回避も考えた今大会に、挑戦することを決断した。

求めていた結果には届かなかったが、目指すところはより明確になった。予選の着順争いは12秒7前後の水準となり、「パリ五輪では予選から標準記録ぐらいで走れないといけない」。

記録は「秋に狙いたい」と寺田。パリ五輪への準備は、ここから始まった。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)4日目 ブダペスト世界陸上4日目のアフタンーンセッションが行われ、女子100mハードル予選2組に出場した寺田明日香(ジャパンクリエイト)は13秒15(+0.1)で6着。着順通過の4着から0.44秒離されての予選敗退に、「後ろからいろんな選手の背中を見るかたちになった。本当に悔しいです」と肩を落とした。 「調子はそんなに悪くなかった」そうで、前半は上位争いを展開する。だが、全米選手権優勝など今季好調のニア・アリらの背中が徐々に遠ざかった。 プラス通過のラインが12秒92。今季、自己記録を0.01秒短縮する12秒86(日本歴代2位タイ)をはじめ12秒台を連発してきた寺田にとっては難しくないタイムだったが、「思ったよりも出ていない」と首をひねる。 「本当はこの大会でパリ五輪の標準記録(12秒77)を切りたかったけど、よほど遠い記録になってしまいました」 2021年の東京五輪では準決勝に進出。昨年は休養の位置づけでビッグゲームを回避しつつ、動きを一から作り上げる取り組みを続けた。 その成果から今季はスケールアップしたハードリングを見せてきた。6月の日本選手権では2年ぶりに女王の座を奪還し、7月のアジア選手権銀メダルを獲得。来年のパリ五輪で集大成を輝かせるために一時は回避も考えた今大会に、挑戦することを決断した。 求めていた結果には届かなかったが、目指すところはより明確になった。予選の着順争いは12秒7前後の水準となり、「パリ五輪では予選から標準記録ぐらいで走れないといけない」。 記録は「秋に狙いたい」と寺田。パリ五輪への準備は、ここから始まった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.27

ミキハウスに東京五輪4×100mR出場の青山華依が入社 パリ五輪4×400mR代表の吉津拓歩が移籍

ミキハウスは3月27日、4月1日付で入社するミキハウススポーツクラブ所属の選手を発表した。陸上では女子短距離の甲南大を卒業する青山華依が加入し、男子短距離の吉津拓歩がジーケーラインから移籍する。 青山は2002年生まれ。 […]

NEWS 小林香菜「楽しかったと思えるようなレースを」23年MGCでの“想像”を実現させ、東京世界陸上へ

2025.03.27

小林香菜「楽しかったと思えるようなレースを」23年MGCでの“想像”を実現させ、東京世界陸上へ

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ・シリーズⅣアワードが3月27日に都内で開かれ、表彰式後の第2部で東京世界陸上代表内定者の記者会見が行われた。 男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太 […]

NEWS 2度目のマラソンが東京世界陸上!新星・近藤亮太「暑さに勝機を見出して1つでも上の順位を」

2025.03.27

2度目のマラソンが東京世界陸上!新星・近藤亮太「暑さに勝機を見出して1つでも上の順位を」

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ・シリーズⅣアワードが3月27日に都内で開かれ、表彰式後の第2部で東京世界陸上代表内定者の記者会見が行われた。 男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太 […]

NEWS 北口榛花 みっちり2時間投てき練習「完成度を高めたい」

2025.03.27

北口榛花 みっちり2時間投てき練習「完成度を高めたい」

女子やり投の北口榛花(JAL)が鹿児島県の奄美大島で合宿中に練習を公開した。 パリ五輪金メダリストの公開練習に訪れたのは20社以上。その注目度の高さがうかがえる。この日は午前中にハードルを使ったトレーニングで接地や出力の […]

NEWS 世界初挑戦の吉田祐也「大迫さんの順位を超えたい」東京世界陸上へ独自研究の暑熱対策に自信

2025.03.27

世界初挑戦の吉田祐也「大迫さんの順位を超えたい」東京世界陸上へ独自研究の暑熱対策に自信

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ・シリーズⅣアワードが3月27日に都内で開かれ、表彰式後の第2部で東京世界陸上代表内定者の記者会見が行われた。 男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top