日本陸連は8月8日、ブダペスト世界陸上代表選手団の結団式を開催した。
この日の追加代表発表を受け、総勢76名(男子48名、女子28名)の大選手団が編成された。これは地元開催だった2007年大阪大会に次ぐ人数で、海外大会では五輪も含めて史上最多となる見込みだ。
東京五輪女子100mハードル代表で、6月に日本陸連理事に就任した木村文子氏(エディオン一般種目アドバイザー)が司会を務め、選手紹介をした後、監督を務める日本陸連強化委員会の山崎一彦委員長が、「私たちはブダペスト、パリ五輪、そして東京世界陸上に向けて、線で結んでいくような活躍をしていきたい」と抱負を述べた。
今大会の目標に「世界トップという確固たる成績を出す」を掲げた。それも、東京世界陸上までを見据え、「複数年にわたって」と付け加える。
また、選手たちには「私たちは期待されている」ときっぱりと伝え、2つのことを求める。
「期待されていることを楽しむ。また、私たちは陸上競技の究極を目指している。それを追求してほしい」
代選手団の主将も発表され、男子は400mの佐藤拳太郎(富士通)、女子はやり投の北口榛花(JAL)が選出された。
佐藤は個人での目標を「日本記録(44秒78)の更新、4×400mリレーではメダル」を掲げ、「各個人が最高のパフォーマンスを発揮できるよう準備していきましょう」と代表の仲間たちに呼びかけた。
北口も「メダル獲得と日本記録の更新」と目標とし、「パリ五輪、東京世界陸上に向けて、日本全体がいい波を作っていけたら」と意気込みを語った。
最後に選手団団長を務める日本陸連の尾縣貢会長から、「みなさんは無限の可能性を持っている。ブダペストは可能性を成果につなげる場にしてほしい」とエールが送られた。
ブダペスト世界陸上は8月19日から27日までの9日間の日程で行われる。
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