2023.08.05
プーマは、夏合宿をハードに行う“ランナーのオアシス”として、新潟県妙高市に「プーマ ランニング ハウス 妙高(PUMA RUNNING HOUSE MYOKO)」を8月5日から8月31日まで期間限定でオープンした。
この施設は、妙高杉ノ原スキー場に隣接した2階建てペンションを改装したもの。ゆっくりくつろげるリビングルームやカフェラウンジ、水素吸入もできるカウンターバーのほか、サウナや水風呂、高気圧酸素ルームなどあり、予約制のものもあるが、すべて無料で利用できる。また、プーマの最先端テクノロジーを駆使したランニングシーズの試し履きコーナーもある。
妙高は箱根駅伝などを目指して多くの学生たちが走り込む夏合宿のメッカ。事前に案内をしている学生チームの選手や指導者に限定した施設で、一般開放はしない。
「もう1度、ランニング業界で戦っていく」
プーマはここ数十年、サッカーやカジュアルスニーカーを中心としたスポーツブランドというイメージが強かったものの、「もう1度、ランニング業界で戦っていく」という戦略をグローバルで掲げて2021年からランニングの高性能パフォーマンスシューズを相次いで発売。陸上のトラック&フィールドで活躍する超一流アスリートとも次々に契約し、ナショナルユニフォーム契約も増やしてブランド力を高めてきた。
国内でもさまざまな施策を行い、昨年度はオレゴン世界陸上やFIFAワールドカップ・ドーハ大会での商品露出やニジュー(NiziU)やスノーマン(Snow Man)などのアーティストとのコラボも功を奏してプーマジャパンは過去最高の売り上げを記録。グローバルはふたけた成長だが、ジャパンはそれを上回る成長という。
プーマ ジャパンにとって、サッカー、ランニング、ゴルフの3つが重点強化&投資カテゴリーだそうだが、このうちグローバルでの製品開発を含め、最も勢いに乗せたいのがランニングだ。その中でも箱根駅伝を最大のイベントと捉え、学生に向けたマーケティングに注力。今年の大会ではパートナーシップを締結している立教大学が55年ぶりの出場を果たしたほか、プーマのシューズ着用者を2年前のゼロから7人まで伸ばした。
プーマの「本気度」示す施策の一環
各メーカーの競争により、ランニングシューズの進化は止まらない。プーマも、より高い反発性とクッション性に優れた独自のフォームテクノロジー「NITRO FOAM」を搭載したシューズを次々に発売し、プーマ ジャパンの萩尾孝平社長は「皆さんに“ワッ”と驚いていただけるようなことがプーマもできていて自信になるし、グローバルの取り組みを日本でもかたちにしていきたい」と力を込めて話す。
自信のあるプロダクトを実際に体験してもらい、良さを知ってもらう――。プーマが持つテクノロジーへの「信頼性」、ランニング市場における「本気度」や「独自性」をさまざまな施策で伝えていこうとしており、この「プーマ ランニング ハウス 妙高」の取り組みもその一環。
学生ランナーを軸に、箱根駅伝を目標とする高校生へのマーケティング強化も着々と進み、実業団のトップも含めて今年の冬はプーマのロゴマークをつけて走るチームがかなり増える見通しという。
誰もが知っているブランドから、愛されるブランド、活用されるブランドへ――。ランニング&陸上界におけるプーマの「本気度」に注目だ。
■PUMA RUNNING HOUSE MYOKO
住所:新潟県妙高市杉野沢253-2 “Sugi Chalet”
期間:8月5日~8月31日
時間:9:00~23:00
料金:無料
利用者:事前に案内した学生ランナー、指導者に限定
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