HOME 海外

2023.07.28

英国選手が英国陸連の厳しい世界陸上代表条件に反旗 オレゴン110mH5位のゼラー「資格があるのに出場できないのは残念」
英国選手が英国陸連の厳しい世界陸上代表条件に反旗 オレゴン110mH5位のゼラー「資格があるのに出場できないのは残念」

22年オレゴン世界選手権男子110mで5位入賞を果たしているゼラー

来月開催されるブダペスト世界選手権における、英国陸連の代表選考について、同国の選手から異論が相次いでいる。

世界選手権の出場資格は、世界陸連(WA)が定めた標準記録を突破するか、世界ランキングで上位に入った選手に与えられるが、英国陸連は独自に派遣記録を設定。出場資格を満たしていても、派遣記録を突破しなければ代表に選ばないことになっている。

この措置により、少なくとも19名が参加資格を持ちながらも代表入りを逃すとみられ、該当する選手を中心に反発の声を上げた。

女子400mハードルで54秒73のベストを持つL.ニールセンは「強盗に遭ったような気分」とSNSを通じてコメント。男子110mハードルでオレゴン世界選手権5位入賞のJ.ゼラーは「世界選手権で入賞して、世界陸連も出場を認めているのに、英国陸連のせいで出場できないのは残念だ」と憤りを表した。

また、英国のデイリー・メール紙によると女子砲丸投のA.ストリクラーは、英国陸連に対して訴訟も検討しており、すでに弁護士へ相談していることが報じられている。

今回の措置については、英国陸連が昨年度の会計報告で3億円以上の損失を出して財政難に陥っているため、選手を派遣できないのではないかという指摘もあるという。

広告の下にコンテンツが続きます

ブダペスト世界選手権の英国代表は28日に第1弾が発表される予定。

来月開催されるブダペスト世界選手権における、英国陸連の代表選考について、同国の選手から異論が相次いでいる。 世界選手権の出場資格は、世界陸連(WA)が定めた標準記録を突破するか、世界ランキングで上位に入った選手に与えられるが、英国陸連は独自に派遣記録を設定。出場資格を満たしていても、派遣記録を突破しなければ代表に選ばないことになっている。 この措置により、少なくとも19名が参加資格を持ちながらも代表入りを逃すとみられ、該当する選手を中心に反発の声を上げた。 女子400mハードルで54秒73のベストを持つL.ニールセンは「強盗に遭ったような気分」とSNSを通じてコメント。男子110mハードルでオレゴン世界選手権5位入賞のJ.ゼラーは「世界選手権で入賞して、世界陸連も出場を認めているのに、英国陸連のせいで出場できないのは残念だ」と憤りを表した。 また、英国のデイリー・メール紙によると女子砲丸投のA.ストリクラーは、英国陸連に対して訴訟も検討しており、すでに弁護士へ相談していることが報じられている。 今回の措置については、英国陸連が昨年度の会計報告で3億円以上の損失を出して財政難に陥っているため、選手を派遣できないのではないかという指摘もあるという。 ブダペスト世界選手権の英国代表は28日に第1弾が発表される予定。

【画像】英国陸連に対して不満を募らせているゼラー

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.19

クレイ・アーロン竜波が800m1分47秒82 石井優吉は1分49秒79/バージニアチャレンジ

バージニアチャレンジは4月18日、米国・バージニア州シャーロッツビルで行われ、男子招待800mでクレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア大)が1分47秒82で全体3位に入った。石井優吉は1分49秒79で全体18位だった。 4 […]

NEWS 800m日本記録保持者・久保凛が400mで54秒68の自己新記録!

2025.04.19

800m日本記録保持者・久保凛が400mで54秒68の自己新記録!

大阪高校春季地区別記録会(3、4地区)は4月19日、大阪・ヤンマーフィールド長居で行われ、女子800mで日本記録(1分59秒93)を持つ久保凛(東大阪大敬愛高3)が女子400mで54秒68の自己新記録をマークした。 40 […]

NEWS 中国・韓麒庚が男子砲丸投、円盤投2冠 女子100mも中国の張倩が11秒80でV/U18アジア選手権

2025.04.19

中国・韓麒庚が男子砲丸投、円盤投2冠 女子100mも中国の張倩が11秒80でV/U18アジア選手権

4月15日から18日の4日間、サウジアラビア・ダンマームで第6回U18アジア選手権が行われ、男子円盤投(1.5kg)を63m33で制した韓麒庚(中国)が、砲丸投(5kg)も20m23の大会新で投てき2冠に輝いた。 韓は江 […]

NEWS 男子100m清水空跳、男子110mH髙城昊紀、女子400m今峰紗希が金! 大森恵偉音は走幅跳で7m72w/U18アジア選手権

2025.04.19

男子100m清水空跳、男子110mH髙城昊紀、女子400m今峰紗希が金! 大森恵偉音は走幅跳で7m72w/U18アジア選手権

4月15日から18日の4日間、サウジアラビア・ダンマームで第6回U18アジア選手権が行われ、日本勢は男子100mの清水空跳(星稜高2石川)、男子110mハードルの髙城昊紀(宮崎西高2)、女子400mの今峰紗希(済美高3岐 […]

NEWS 編集部コラム「20年とカツ丼」

2025.04.18

編集部コラム「20年とカツ丼」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top