HOME 国内、日本代表

2023.07.17

200mを制した鵜澤飛羽が帰国「最初から勝つつもりで挑んだ」/アジア選手権
200mを制した鵜澤飛羽が帰国「最初から勝つつもりで挑んだ」/アジア選手権

2023年アジア選手権男子200mで優勝した鵜澤飛羽

7月12日から16日まで開催されたアジア選手権の日本代表が17日、開催地のタイ・バンコクから帰国した。

男子200mを日本歴代8位タイ、学生歴代2位、大会新の20秒23(-0.4)で制した鵜澤飛羽(筑波大)は、「最初から勝つつもりで臨んだので、それが達成できたことは収穫です」と大会を振り返った。

6月の日本選手権を20秒32(-0.2)の自己新で初優勝していた鵜澤だったが、「後半力んでしまっていた」と納得のいく走りではなかった。今大会では「日本選手権の走りを修正すること」を課題とし、特に「後半70mでの減速を抑えること」を意識して臨んだ。

アジア記録(19秒88)保持者で2019年ドーハ世界選手権7位の実力者・謝震業(中国)も出場。決勝では鵜澤の1つ内側のレーンへ入った。コーナーを抜けたあたりで2mほど先行されたが、「焦らず、力まない」走りで終盤逆転し、自己新での優勝につなげた。

フェミ・オグノデ(カタール)が2015年に樹立した大会記録(20秒28)も0.05秒更新したが、「タイムについては、日本選手権の時点であれくらい出ると思っていました」と、特に喜ぶ様子はない。

野球から転向し、宮城・築館高2年時にインターハイ2冠。一躍大きな注目を集めたが、高3時には一時陸上から距離を置いた時期もあった。筑波大に進学してからは右脚を故障。今でも「リハビリの途中」と万全ではないが、その中でも徐々にその大器ぶりを示している。

広告の下にコンテンツが続きます

今回の結果で初の世界選手権出場がほぼ決定的。「最低でも2本は走りたい」と、まずは準決勝進出を目指す。

スタート前の「かめはめ波ポーズ」でも話題を呼んだ次世代スプリンターが、いよいよ世界へ挑戦する。

7月12日から16日まで開催されたアジア選手権の日本代表が17日、開催地のタイ・バンコクから帰国した。 男子200mを日本歴代8位タイ、学生歴代2位、大会新の20秒23(-0.4)で制した鵜澤飛羽(筑波大)は、「最初から勝つつもりで臨んだので、それが達成できたことは収穫です」と大会を振り返った。 6月の日本選手権を20秒32(-0.2)の自己新で初優勝していた鵜澤だったが、「後半力んでしまっていた」と納得のいく走りではなかった。今大会では「日本選手権の走りを修正すること」を課題とし、特に「後半70mでの減速を抑えること」を意識して臨んだ。 アジア記録(19秒88)保持者で2019年ドーハ世界選手権7位の実力者・謝震業(中国)も出場。決勝では鵜澤の1つ内側のレーンへ入った。コーナーを抜けたあたりで2mほど先行されたが、「焦らず、力まない」走りで終盤逆転し、自己新での優勝につなげた。 フェミ・オグノデ(カタール)が2015年に樹立した大会記録(20秒28)も0.05秒更新したが、「タイムについては、日本選手権の時点であれくらい出ると思っていました」と、特に喜ぶ様子はない。 野球から転向し、宮城・築館高2年時にインターハイ2冠。一躍大きな注目を集めたが、高3時には一時陸上から距離を置いた時期もあった。筑波大に進学してからは右脚を故障。今でも「リハビリの途中」と万全ではないが、その中でも徐々にその大器ぶりを示している。 今回の結果で初の世界選手権出場がほぼ決定的。「最低でも2本は走りたい」と、まずは準決勝進出を目指す。 スタート前の「かめはめ波ポーズ」でも話題を呼んだ次世代スプリンターが、いよいよ世界へ挑戦する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.29

走高跳で男女上位 真野友博1位、髙橋渚1m86で2位 100mH田中佑美Vで3位まで日本勢/WAコンチネンタルツアー

2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。 日本からは22名が出場し、2種目で優勝。走高跳では男子が昨年のパリ五輪代表で22年世 […]

NEWS 編集部コラム「いつのまにか700号超え」

2025.03.29

編集部コラム「いつのまにか700号超え」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

2025.03.29

齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

第319回日体大長距離競技会初日が3月29日、神奈川・横浜市の同大学健志台キャンパス競技場で行われ、女子3000m障害で齋藤みう(日体大4)が日本歴代6位、学生歴代2位の9分41秒57をマークした。 齋藤のこれまでのベス […]

NEWS 久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

2025.03.29

久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

奈良市サーキットが3月29日、奈良市の鴻ノ池陸上競技場で行われ、女子1000mで800m日本記録(1分59秒93)保持者の久保凛(東大阪大敬愛高2)が2分40秒23をマークした。 この記録は日本歴代4位で、U20とU18 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top