HOME 国内、日本代表

2023.07.14

男子110mHブダペスト世界陸上代表の高山峻野が悠々V アジア王者として世界へ/アジア選手権
男子110mHブダペスト世界陸上代表の高山峻野が悠々V  アジア王者として世界へ/アジア選手権

2位に0.10秒差をつける13秒29でアジア選手権110mHに快勝した高山峻野

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)3日目

アジア選手権の3日目午後セッションが行われ、男子110mハードルではブダペスト世界陸上代表の高山峻野(ゼンリン)が13秒29(+0.6)でアジア王者に輝いた。日本勢の同種目優勝は2007年アンマン大会の田野中輔(富士通)以来7大会ぶりだ。

13秒70(±0)で1着通過だった前日の予選は、「反発が上ばかりに来てしまってダメダメだった」。そこから、「気持ちを入れ替えて集中して」決勝に臨んだ。

スタートからしっかり主導権を握ると、中盤からは後続をじりじりと引き離す。「前に前に乗り込んでいく走りに修正した」という言葉通り力強く、キレのあるハードリングを最後まで保ち、真っ先にフィニッシュラインを駆け抜けた。

「大会前まではあまり狙っていなかったのですが、アジアで1位を取りたいなと思ったので、取れて良かったです」

昨年8月の実業団・学生対抗で日本歴代2位の13秒10をマークし、ブダペスト世界陸上の参加標準記録を突破。今年6月の日本選手権で2位に入り、2大会ぶり3回目の世界陸上代表に内定済みだ。

広告の下にコンテンツが続きます

19年のドーハ大会準決勝。高山は3台目までトップで入り、日本人初のファイナルが一瞬見えた。だが、5台目のハードリングで失敗して失速。その雪辱を期した21年の東京五輪もケガを抱えた状態で予選敗退に終わっている。

身体は万全。「世界陸上では準決勝で4着争いくらいはできると思う」という言葉に、手応えが垣間見える。泉谷駿介(住友電工)が6月末にダイヤモンドリーグ優勝という快挙を成し遂げるなど、世界との距離は確実に縮まっている。高山もアジア王者として、ファイナルに挑戦する。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)3日目 アジア選手権の3日目午後セッションが行われ、男子110mハードルではブダペスト世界陸上代表の高山峻野(ゼンリン)が13秒29(+0.6)でアジア王者に輝いた。日本勢の同種目優勝は2007年アンマン大会の田野中輔(富士通)以来7大会ぶりだ。 13秒70(±0)で1着通過だった前日の予選は、「反発が上ばかりに来てしまってダメダメだった」。そこから、「気持ちを入れ替えて集中して」決勝に臨んだ。 スタートからしっかり主導権を握ると、中盤からは後続をじりじりと引き離す。「前に前に乗り込んでいく走りに修正した」という言葉通り力強く、キレのあるハードリングを最後まで保ち、真っ先にフィニッシュラインを駆け抜けた。 「大会前まではあまり狙っていなかったのですが、アジアで1位を取りたいなと思ったので、取れて良かったです」 昨年8月の実業団・学生対抗で日本歴代2位の13秒10をマークし、ブダペスト世界陸上の参加標準記録を突破。今年6月の日本選手権で2位に入り、2大会ぶり3回目の世界陸上代表に内定済みだ。 19年のドーハ大会準決勝。高山は3台目までトップで入り、日本人初のファイナルが一瞬見えた。だが、5台目のハードリングで失敗して失速。その雪辱を期した21年の東京五輪もケガを抱えた状態で予選敗退に終わっている。 身体は万全。「世界陸上では準決勝で4着争いくらいはできると思う」という言葉に、手応えが垣間見える。泉谷駿介(住友電工)が6月末にダイヤモンドリーグ優勝という快挙を成し遂げるなど、世界との距離は確実に縮まっている。高山もアジア王者として、ファイナルに挑戦する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!

2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]

NEWS JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]

NEWS 「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top