HOME 国内、日本代表

2023.07.13

丸山優真がアジアの「キング・オブ・アスリート」に! 2月のアジア室内選手権に続くV/アジア選手権
丸山優真がアジアの「キング・オブ・アスリート」に! 2月のアジア室内選手権に続くV/アジア選手権

アジア選手権男子十種競技で金メダルに輝いた丸山優真(中央)。試合後には2日間戦い抜いたライバルと肩を組み健闘を称えあった。左端は4位の田上駿

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)2日目

アジア選手権の2日目午後セッションが行われ、男子十種競技は丸山優真(住友電工)が7745点で金メダル。2月のアジア室内選手権(七種競技)に続き、アジアの「キング・オブ・アスリート」の座に君臨した。

6月の日本選手権に日本歴代6位の7816点で初優勝。それから1ヵ月のスパンで臨んだ今大会だったが、決して平たんな道のりではなかった。

日本選手権で負った左足首の圧迫捻挫に加え、左踵、さらには腰に痛みが出て、満身創痍の状態に。それでも2日間10種目を戦い抜き、「去年からこの大会で優勝することを目標にやってきた。その気力で何とか乗り越えることができた」と胸を張った。

足首や踵に衝撃を受ける走幅跳や走高跳、「途中棄権するかと思った」ほど腰に痛みを感じた400mを乗り切り、初日を4011点の3位で折り返す。

6種目めの110mハードルで14秒18(+1.2)で種目別トップ。8種目めの棒高跳で4m50をクリアして待望の首位に立ち、そのまま逃げ切った。トレーナーをはじめサポートしてくれた人たちへの感謝を口にしつつ、「このコンディションの中で耐えて、耐えて、やってこられた。成長したのかなと思います」。

広告の下にコンテンツが続きます

大会前の時点で、ワールドランキングのターゲットナンバー(24)内にアジア勢が入っておらず、エリアチャンピオンとして出場資格を得られる可能性が出てきた。

ブダペスト世界陸上に向けて、「まずは元気な姿を見せたい」と丸山。そのうえで、「自己記録では一番低いと思う。本当に戦えない状況だと思うけど、パリ五輪への経験として、来年につながる試合展開をしていきたい」と語った。

田上駿(陸上物語)は7187点で4位だった。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)2日目 アジア選手権の2日目午後セッションが行われ、男子十種競技は丸山優真(住友電工)が7745点で金メダル。2月のアジア室内選手権(七種競技)に続き、アジアの「キング・オブ・アスリート」の座に君臨した。 6月の日本選手権に日本歴代6位の7816点で初優勝。それから1ヵ月のスパンで臨んだ今大会だったが、決して平たんな道のりではなかった。 日本選手権で負った左足首の圧迫捻挫に加え、左踵、さらには腰に痛みが出て、満身創痍の状態に。それでも2日間10種目を戦い抜き、「去年からこの大会で優勝することを目標にやってきた。その気力で何とか乗り越えることができた」と胸を張った。 足首や踵に衝撃を受ける走幅跳や走高跳、「途中棄権するかと思った」ほど腰に痛みを感じた400mを乗り切り、初日を4011点の3位で折り返す。 6種目めの110mハードルで14秒18(+1.2)で種目別トップ。8種目めの棒高跳で4m50をクリアして待望の首位に立ち、そのまま逃げ切った。トレーナーをはじめサポートしてくれた人たちへの感謝を口にしつつ、「このコンディションの中で耐えて、耐えて、やってこられた。成長したのかなと思います」。 大会前の時点で、ワールドランキングのターゲットナンバー(24)内にアジア勢が入っておらず、エリアチャンピオンとして出場資格を得られる可能性が出てきた。 ブダペスト世界陸上に向けて、「まずは元気な姿を見せたい」と丸山。そのうえで、「自己記録では一番低いと思う。本当に戦えない状況だと思うけど、パリ五輪への経験として、来年につながる試合展開をしていきたい」と語った。 田上駿(陸上物語)は7187点で4位だった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.26

やり投・北口榛花が奄美大島で合宿「初戦までに形を見つけたい」世界選手権連覇へ「プレッシャーはない」

女子やり投の北口榛花(JAL)が合宿先の鹿児島県・奄美大島で会見を開いた。 昨年のパリ五輪で女子トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得した北口。2月中旬から約1ヵ月はスペインのテネリフェ島で合宿を積んで一時帰国し、3 […]

NEWS 【男子100m】柏田琉依(山口FSL・中2)10秒80=中2歴代2位タイ

2025.03.26

【男子100m】柏田琉依(山口FSL・中2)10秒80=中2歴代2位タイ

山口県中学校春季記録会が3月22日、山口市の維新みらいふスタジアムで行われ、男子100mで柏田琉依(山口FSL/2年)が中2歴代2位タイの10秒80(+1.6)をマークした。 柏田のこれまでの自己ベストは、昨年11月に出 […]

NEWS 日本選手権室内・日本室内大阪大会が終了 リレーフェス今年実施せず、U16リレーは7/12~13の日本選手権リレー・混成と併催

2025.03.26

日本選手権室内・日本室内大阪大会が終了 リレーフェス今年実施せず、U16リレーは7/12~13の日本選手権リレー・混成と併催

日本陸連は3月26日、都内での理事会後、2025年度の主要競技会日程を発表した。 これまで、主に毎年2月に実施していた日本選手権室内・日本室内大阪大会は終了とし、25年度から行われない。 同大会は元々、1984年に「国際 […]

NEWS 【男子3000m】尾田祥太(Runup Academy・中2) 8分37秒25=中2歴代6位

2025.03.26

【男子3000m】尾田祥太(Runup Academy・中2) 8分37秒25=中2歴代6位

3月22日、名古屋市のパロマ瑞穂北陸上競技場で愛知陸協長距離競技会(第1回トヨタ紡織記録挑戦会)が行われ、男子3000mに出場した尾田祥太(Runup Academy/岡崎南中2愛知)が8分37秒25の中2歴代6位のタイ […]

NEWS セイコーGGPと日本選手権で東京世界陸上の運営トレーニング実施「大会運営に必要な能力・経験」の蓄積目指す

2025.03.26

セイコーGGPと日本選手権で東京世界陸上の運営トレーニング実施「大会運営に必要な能力・経験」の蓄積目指す

公益財団法人東京2025世界陸上財団は3月26日に理事会を開き、本番での運営能力向上を図るため、運営トレーニングを実施することを発表した。 トレーニングの対象大会は、本番のメイン会場である国立競技場で行われるセイコーゴー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top