HOME 国内、日本代表

2023.07.12

女子やり投・斉藤真理菜が61m67で優勝! 東京五輪金の劉詩穎を抑える殊勲のV/アジア選手権
女子やり投・斉藤真理菜が61m67で優勝! 東京五輪金の劉詩穎を抑える殊勲のV/アジア選手権

23年アジア選手権女子やり投で優勝を飾った斉藤真理菜

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)1日目

アジア選手権の1日目が行われ、女子やり投では斉藤真理菜(スズキ)が61m67で金メダルを獲得した。

東京五輪金メダリストの劉詩穎(中国)が1投目に61m51でトップに立ったが、2投目に斉藤が61m67でリードを奪う。そのまま1度も首位の座を譲らず、6投目にはこの日2度目の60mオーバー(61m15)。五輪女王を抑え、アジアの頂点に立った。

3投目以降で記録を伸ばせなかったことで「満足はできませんが」としつつも、斉藤は「金メダルはただただうれしいです」。両親も応援に駆けつけたそうで、日の丸を掲げる雄姿を見せられたことを喜ぶ。

国士大4年時だった2017年に62m37(日本歴代5位)をマーク。同年のロンドン世界選手権(2017年)にも出場したが、その後はケガに悩まされ、思うような結果を残せない日々が続いた。

しかし、身体や動きを一から見直した今季は、シーズン初戦から59m97をマークするなど復調。4月末の織田記念では雨の中でセカンドベストの62m07、5月上旬の木南記念でも61m63で2位。そして、6月上旬の日本選手権は、オレゴン世界選手権銅メダリストの北口榛花(JAL)を逆転で抑え、5年ぶりの優勝を飾った。

広告の下にコンテンツが続きます

2大会ぶりの世界陸上代表入りに向け、ワールドランキングではターゲットナンバー(36)圏内の17位につけている。今大会の優勝で安全圏に入るのは濃厚。再び、世界の舞台に立つ日がやってくる。

「私も北口さんのところまで行けると思っていますし、技術では誰にも負けないと思っています」と斉藤。「力を発揮するのが実力ですし、それが足りていないところ」と課題を見つめつつ、「まずは大学4年の自分を超えたい。過去の自分に勝つのが私」と、ブダペスト世界陸上本番を見据える。

「北口さんと切磋琢磨して、一緒に表彰台に上りたい」。27歳は、そう力強く意気込みを口にした。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)1日目 アジア選手権の1日目が行われ、女子やり投では斉藤真理菜(スズキ)が61m67で金メダルを獲得した。 東京五輪金メダリストの劉詩穎(中国)が1投目に61m51でトップに立ったが、2投目に斉藤が61m67でリードを奪う。そのまま1度も首位の座を譲らず、6投目にはこの日2度目の60mオーバー(61m15)。五輪女王を抑え、アジアの頂点に立った。 3投目以降で記録を伸ばせなかったことで「満足はできませんが」としつつも、斉藤は「金メダルはただただうれしいです」。両親も応援に駆けつけたそうで、日の丸を掲げる雄姿を見せられたことを喜ぶ。 国士大4年時だった2017年に62m37(日本歴代5位)をマーク。同年のロンドン世界選手権(2017年)にも出場したが、その後はケガに悩まされ、思うような結果を残せない日々が続いた。 しかし、身体や動きを一から見直した今季は、シーズン初戦から59m97をマークするなど復調。4月末の織田記念では雨の中でセカンドベストの62m07、5月上旬の木南記念でも61m63で2位。そして、6月上旬の日本選手権は、オレゴン世界選手権銅メダリストの北口榛花(JAL)を逆転で抑え、5年ぶりの優勝を飾った。 2大会ぶりの世界陸上代表入りに向け、ワールドランキングではターゲットナンバー(36)圏内の17位につけている。今大会の優勝で安全圏に入るのは濃厚。再び、世界の舞台に立つ日がやってくる。 「私も北口さんのところまで行けると思っていますし、技術では誰にも負けないと思っています」と斉藤。「力を発揮するのが実力ですし、それが足りていないところ」と課題を見つめつつ、「まずは大学4年の自分を超えたい。過去の自分に勝つのが私」と、ブダペスト世界陸上本番を見据える。 「北口さんと切磋琢磨して、一緒に表彰台に上りたい」。27歳は、そう力強く意気込みを口にした。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリーは今日2月22日、福岡・海の中道海浜公園の1周2kmのコースを舞台に行われる。 日本選手権は男子が10km、女子が8kmで争われ、男子にはパリ […]

NEWS 編集部コラム「奥が深い」

2025.02.21

編集部コラム「奥が深い」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」

2025.02.21

ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」

ひらまつ病院は2月16日付で、サンベルクスに所属していた三田眞司が加入したと発表した。 29歳の三田は神奈川県出身。光明学園相模原高では3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区9位と力走。国士大では3年時に全日本大学駅伝で3 […]

NEWS 斎藤将也、不破聖衣来、菖蒲敦司らが欠場を発表/日本選手権クロカン

2025.02.21

斎藤将也、不破聖衣来、菖蒲敦司らが欠場を発表/日本選手権クロカン

福岡クロカン事務局は第108回日本選手権クロスカントリーの2月21日時点での欠場者リストを公開した。 男子では斎藤将也(城西大)や谷本昂士郎(順大)ら5人が新たに欠場を発表。女子は不破聖衣来、新井沙希(ともに拓大)、板井 […]

NEWS 国内唯一の室内100mに山縣亮太が登場 投てきは幸長慎一に注目 走幅跳8m40の台湾記録保持者参戦/JAG大崎

2025.02.21

国内唯一の室内100mに山縣亮太が登場 投てきは幸長慎一に注目 走幅跳8m40の台湾記録保持者参戦/JAG大崎

2025 Japan Athlete Games in Osakiが2月23日、鹿児島県大崎町のジャパンアスリートトレーニングセンター大隅で開催される。 この大会は2020年鹿児島国体がコロナ禍で中止(2023年に特別大 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top