HOME 高校

2023.06.18

落合晃がMVPつかむ800m高2歴代3位の1分49秒40!女子800mは久保凛が2分06秒19で1年生V/IH近畿
落合晃がMVPつかむ800m高2歴代3位の1分49秒40!女子800mは久保凛が2分06秒19で1年生V/IH近畿

近畿地区大会男子800mを制した落合晃(滋賀学園2)

◇インターハイ近畿地区大会(6月15日~18日/和歌山・紀三井寺公園競技場)最終日

夏の北海道インターハイを懸けた近畿地区大会の最終日が行われ、男女の800mで好記録が誕生した。

男子は2日前の1500mを制した落合晃(滋賀学園2)が、学年別歴代3位の1分49秒40で快勝。大会記録を4年ぶりに0秒16更新し、中距離2冠を獲得するとともに、男子MVPにも輝いた。

前回は高1最高の1分50秒19で制している落合は、「前日の準決勝からいいリズムできていたので、タイムを狙ってしっかり1位を取ることを目標にしました」。

入りの400mを「53秒で行くつもりだった」と話すように、オープンになるバックストレートから一気に先頭に立ち、狙い通りに53秒で通過した。そこからさらにギアを上げ、後続との差を広げていく。600mを1分20秒とハイラップを刻んだ。

さすがに「残り150mぐらいから脚が動かなくなりました」と、最後は向かい風などもあってややスピードが鈍った。だが、そのまま1度もトップの座を譲ることなく、力強く逃げ切る圧巻の激走を見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

「積極的なレースができました。最初から最後までレースを作って押し切れたのは収穫です。目標の優勝が果たせてよかったです」と笑顔で振り返る。それでも、満足することはない。

「タイムは1分48秒台を狙っていたので悔しいです。今日のラストでは、インターハイでは抜かれてしまうと思うので、まだまだ体力をつけないと」

インターハイに向けてはさらに練習を積み。「高2最高(1分47秒51)を塗り替えて優勝すること目標です」ときっぱり。1500mと合わせ、北の大地でどんな走りを見せるか注目だ。

ラストまでもつれた2位争いは前田充輝(八尾3大阪)が1分50秒78で制し、髙木章伍(河瀬3滋賀)が1分50秒85で3位に続いた。6位までが1分51秒台という激戦だった。

800mは女子も熱いレースが繰り広げられた。昨秋の国体、U18大会2冠の西田有里(草津東3滋賀)が引っ張り、1周目を62秒で通過。そこから徐々に抜け出し、快勝ムードが漂うなか、残り200mから徐々に追い上げたのが地元・和歌山出身の1年生・久保凛(東大阪大敬愛)だった。

逃げる西田をフィニッシュ前にかわし、高1歴代2位の2分06秒19で見事な逆転優勝を飾った。インターハイV候補を破っての栄冠に、「2分07秒台が目標だったのでうれしいです。最後は抜けないかもと思いましたが、ここで前に出ないとと思い、出し切りました」と笑顔。初めてのインターハイでは、「決勝に残ってベストを更新できるようがんばりたい」と目を輝かせる。

西田は2分06秒79で2位という結果に、「後ろにつかれて動きが固くなりました。インターハイでは1周目から60秒を切るペースで入り、高校新での優勝を目指します」と夏の快走を誓った。久保の先輩、亀井咲里(3年)が2分07秒42で3位に続き、4位(2分08秒99)の松尾愛利紗(京都文教3)までが2分09秒を切るハイレベルの一戦となった。

全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

◇インターハイ近畿地区大会(6月15日~18日/和歌山・紀三井寺公園競技場)最終日 夏の北海道インターハイを懸けた近畿地区大会の最終日が行われ、男女の800mで好記録が誕生した。 男子は2日前の1500mを制した落合晃(滋賀学園2)が、学年別歴代3位の1分49秒40で快勝。大会記録を4年ぶりに0秒16更新し、中距離2冠を獲得するとともに、男子MVPにも輝いた。 前回は高1最高の1分50秒19で制している落合は、「前日の準決勝からいいリズムできていたので、タイムを狙ってしっかり1位を取ることを目標にしました」。 入りの400mを「53秒で行くつもりだった」と話すように、オープンになるバックストレートから一気に先頭に立ち、狙い通りに53秒で通過した。そこからさらにギアを上げ、後続との差を広げていく。600mを1分20秒とハイラップを刻んだ。 さすがに「残り150mぐらいから脚が動かなくなりました」と、最後は向かい風などもあってややスピードが鈍った。だが、そのまま1度もトップの座を譲ることなく、力強く逃げ切る圧巻の激走を見せた。 「積極的なレースができました。最初から最後までレースを作って押し切れたのは収穫です。目標の優勝が果たせてよかったです」と笑顔で振り返る。それでも、満足することはない。 「タイムは1分48秒台を狙っていたので悔しいです。今日のラストでは、インターハイでは抜かれてしまうと思うので、まだまだ体力をつけないと」 インターハイに向けてはさらに練習を積み。「高2最高(1分47秒51)を塗り替えて優勝すること目標です」ときっぱり。1500mと合わせ、北の大地でどんな走りを見せるか注目だ。 ラストまでもつれた2位争いは前田充輝(八尾3大阪)が1分50秒78で制し、髙木章伍(河瀬3滋賀)が1分50秒85で3位に続いた。6位までが1分51秒台という激戦だった。 800mは女子も熱いレースが繰り広げられた。昨秋の国体、U18大会2冠の西田有里(草津東3滋賀)が引っ張り、1周目を62秒で通過。そこから徐々に抜け出し、快勝ムードが漂うなか、残り200mから徐々に追い上げたのが地元・和歌山出身の1年生・久保凛(東大阪大敬愛)だった。 逃げる西田をフィニッシュ前にかわし、高1歴代2位の2分06秒19で見事な逆転優勝を飾った。インターハイV候補を破っての栄冠に、「2分07秒台が目標だったのでうれしいです。最後は抜けないかもと思いましたが、ここで前に出ないとと思い、出し切りました」と笑顔。初めてのインターハイでは、「決勝に残ってベストを更新できるようがんばりたい」と目を輝かせる。 西田は2分06秒79で2位という結果に、「後ろにつかれて動きが固くなりました。インターハイでは1周目から60秒を切るペースで入り、高校新での優勝を目指します」と夏の快走を誓った。久保の先輩、亀井咲里(3年)が2分07秒42で3位に続き、4位(2分08秒99)の松尾愛利紗(京都文教3)までが2分09秒を切るハイレベルの一戦となった。 全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top