HOME 高校

2023.06.17

3000m障害は留学生・ケネスが道高校国際新で制す!2位・関雄也、3位・黒川遙斗も9分20秒切りの大会新/IH北海道
3000m障害は留学生・ケネスが道高校国際新で制す!2位・関雄也、3位・黒川遙斗も9分20秒切りの大会新/IH北海道

北海道大会男子3000m障害優勝のケネス(左)と、日本人トップの関雄也

◇インターハイ北海道地区大会(6月13日~16日/札幌市・厚別公園競技場)4日目

夏の地元・北海道インターハイを懸けた北海道地区大会の4日目が行われ、男子3000m障害は留学生のキプゲノ・ケネス(札幌山の手3)が8分56秒74で優勝。この記録は北海道高校国際記録だった。

ケネスは5000mで14分11秒89を持つ。今年から3000m障害に参戦し、「今日は優勝を狙って良いレースができました」と笑顔を浮かべる。梶山一樹先生は「食事もしっかり気を遣うようになって身体が絞れました。覚醒しましたね」と目を細める。

2位に入ったのが前回優勝の関雄也(白樺学園3)。「連覇を狙っていてプレッシャーもあり、心臓がバクバクでした」。最初はケネスにつこうとしたものの、「あまりに速すぎて、このまま行ったら後半でタレてしまう」と自重。その後は「自分のペースで」しっかり進め、「ラストは負けない」と持ち味のスパートを見せた。9分10秒16も大会記録(9分13秒49)を上回る自己新だった。

「今日が一番調子を合わせられました」と言う関。持ち味はスピードとハードリングの技術だが、「予選ではハードルで足が合わなかった」と苦戦した。決勝も「最初は和なかったのですが、前を追う形になってからはうまくいきました」と、スムーズなジャンプ。前を行く黒川遙斗(札幌山の手3)を逆転した。

「スピードには自信があります。まだ8分台は見えないですが、泥臭い練習をコツコツやって全国に挑みたいです」と決勝進出を狙う。

広告の下にコンテンツが続きます

3位の黒川も9分13秒33の大会新。「目標は優勝と大会記録の更新でした。大会新はうれしいですが、日本人2位になったのは悔しい」と唇を噛む。

2000m以降、「1人になってから失速してしまった」と反省。それでも「スピード強化してきて前半から押していけるようになりました」と成長を感じている。地元インターハイでは「決勝進出して、入賞が目標です」と力強い。

会場を沸かせた3000m障害勢が、夏の大舞台、同じ場所で再び盛り上げる走りを見せそうだ。

全国インターハイは8月2日から6日に同会場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

撮影/上野公人

◇インターハイ北海道地区大会(6月13日~16日/札幌市・厚別公園競技場)4日目 夏の地元・北海道インターハイを懸けた北海道地区大会の4日目が行われ、男子3000m障害は留学生のキプゲノ・ケネス(札幌山の手3)が8分56秒74で優勝。この記録は北海道高校国際記録だった。 ケネスは5000mで14分11秒89を持つ。今年から3000m障害に参戦し、「今日は優勝を狙って良いレースができました」と笑顔を浮かべる。梶山一樹先生は「食事もしっかり気を遣うようになって身体が絞れました。覚醒しましたね」と目を細める。 2位に入ったのが前回優勝の関雄也(白樺学園3)。「連覇を狙っていてプレッシャーもあり、心臓がバクバクでした」。最初はケネスにつこうとしたものの、「あまりに速すぎて、このまま行ったら後半でタレてしまう」と自重。その後は「自分のペースで」しっかり進め、「ラストは負けない」と持ち味のスパートを見せた。9分10秒16も大会記録(9分13秒49)を上回る自己新だった。 「今日が一番調子を合わせられました」と言う関。持ち味はスピードとハードリングの技術だが、「予選ではハードルで足が合わなかった」と苦戦した。決勝も「最初は和なかったのですが、前を追う形になってからはうまくいきました」と、スムーズなジャンプ。前を行く黒川遙斗(札幌山の手3)を逆転した。 「スピードには自信があります。まだ8分台は見えないですが、泥臭い練習をコツコツやって全国に挑みたいです」と決勝進出を狙う。 3位の黒川も9分13秒33の大会新。「目標は優勝と大会記録の更新でした。大会新はうれしいですが、日本人2位になったのは悔しい」と唇を噛む。 2000m以降、「1人になってから失速してしまった」と反省。それでも「スピード強化してきて前半から押していけるようになりました」と成長を感じている。地元インターハイでは「決勝進出して、入賞が目標です」と力強い。 会場を沸かせた3000m障害勢が、夏の大舞台、同じ場所で再び盛り上げる走りを見せそうだ。 全国インターハイは8月2日から6日に同会場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 撮影/上野公人

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.31

YKKの内田光と吉井龍太郎が現役引退 ともに学生駅伝でも活躍

YKKは所属する内田光と吉井龍太郎が引退することを発表した。 内田は埼玉県出身で、佐久長聖高(長野)では2016年全国高校駅伝の5区で区間賞を獲得。東京国際大に進み、2021年の箱根駅伝では3区区間9位でチームに貢献した […]

NEWS 「感謝の気持ちでいっぱい」 デンソーの杉浦未蘭が退部

2025.03.31

「感謝の気持ちでいっぱい」 デンソーの杉浦未蘭が退部

デンソーは3月31日付で杉浦未蘭が退部することを発表した。 杉浦は愛知県出身。人環大岡崎高時代には、3年時の22年インターハイで女子3000mに出場。 高校卒業後の23年からはデンソーに入部。しかし入部後膝の手術を行い、 […]

NEWS ニトリ・鈴木天華が退団「多くの方々の支援で競技に打ち込めた」

2025.03.31

ニトリ・鈴木天華が退団「多くの方々の支援で競技に打ち込めた」

ニトリは3月31日、鈴木天華が退団することを発表した。 鈴木は千葉県出身の21歳。市船橋高時代には3年時の22年インターハイで女子1500m決勝進出(16位)を果たす。 高校卒業後の23年からはニトリ女子ランニングチーム […]

NEWS 順大の堀越翔人がSUBARUに内定 パラリンピックメダリスト・唐澤剣也のガイドランナーとして競技継続

2025.03.31

順大の堀越翔人がSUBARUに内定 パラリンピックメダリスト・唐澤剣也のガイドランナーとして競技継続

順大は3月24日、堀越翔人がSUBARUに内定し、ガイドランナーとして競技を継続することを発表した。 堀越は前橋育英高(群馬)から順大に入学し、今年の箱根駅伝では4区7位、一昨年の全日本大学駅伝では5区16位の結果を収め […]

NEWS 資生堂の永山忠幸コーチが退任 福士加代子、一山麻緒ら育成、 柴田来夢の引退、2名の退部を発表

2025.03.31

資生堂の永山忠幸コーチが退任 福士加代子、一山麻緒ら育成、 柴田来夢の引退、2名の退部を発表

資生堂は3月31日付での退任スタッフ、引退・退部選手を発表した。 長きにわたって女子長距離の指導に貢献した永山忠幸・専任コーチが3月で定年退職し、退任となる。永山氏は1959年、熊本県生まれ。東農大時代には4年連続箱根駅 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top