HOME 海外

2023.06.03

女子1500m史上初の3分50秒切り! 五輪2連覇・女王キピエゴンが3分49秒11!/DLフィレンツェ
女子1500m史上初の3分50秒切り! 五輪2連覇・女王キピエゴンが3分49秒11!/DLフィレンツェ

22年世界選手権女子1500mで優勝しているキピエゴン

6月2日、イタリア・フィレンツェでダイヤモンドリーグ第3戦の「ゴールデンガラ」が開催され、女子1500mでフェイス・キピエゴン(ケニア)が3分49秒11の世界新記録を樹立した。

キピエゴンは16年リオ五輪、21年東京五輪の金メダリスト。昨年の世界選手権でも優勝を飾り、この種目のトップ選手として君臨してきた女王に新たな称号が加わった。

これまでの世界記録は15年にゲンゼベ・ディババ(エチオピア)が15年に出した3分50秒07で、キピエゴンは昨年8月にあと0.30秒と迫る3分50秒37をマークしていた。

この日は、ペースメーカーが400mを62秒、800mを2分04秒と流れを作ると、キピエゴンは1000mを2分34秒で通過。ペースメーカーが外れたあとは独走となったが、ラスト1周の鐘を合図にさらにペースアップする。

100mごとのスプリットは14秒台を刻み、ラスト400mを58秒87という驚異的なビルドアップで、8年ぶりの世界新、女子初の3分50秒切りを達成した。

前日の会見で「ビューティフルなレースをしてみたい。そして、自分には何が可能なのかを見てみたい」と語っていた29歳のキピエゴン。レース後のインタビューで「昨日、私が言ったことが現実となりました」と笑顔を見せ、「まだまだこれから。もっと速く、3分49秒より速く走れるようより努力していきたい。残りのシーズンもビューティフルなレースをしていくつもり」と、頂点を極めてもなお、先を見据えた。

また、2位のローラ・ミューア(英国)は3分57秒09のシーズンベスト。3位のジェシカ・ハル(豪州)は3分57秒29のオセアニア新記録を打ち立てている。

6月2日、イタリア・フィレンツェでダイヤモンドリーグ第3戦の「ゴールデンガラ」が開催され、女子1500mでフェイス・キピエゴン(ケニア)が3分49秒11の世界新記録を樹立した。 キピエゴンは16年リオ五輪、21年東京五輪の金メダリスト。昨年の世界選手権でも優勝を飾り、この種目のトップ選手として君臨してきた女王に新たな称号が加わった。 これまでの世界記録は15年にゲンゼベ・ディババ(エチオピア)が15年に出した3分50秒07で、キピエゴンは昨年8月にあと0.30秒と迫る3分50秒37をマークしていた。 この日は、ペースメーカーが400mを62秒、800mを2分04秒と流れを作ると、キピエゴンは1000mを2分34秒で通過。ペースメーカーが外れたあとは独走となったが、ラスト1周の鐘を合図にさらにペースアップする。 100mごとのスプリットは14秒台を刻み、ラスト400mを58秒87という驚異的なビルドアップで、8年ぶりの世界新、女子初の3分50秒切りを達成した。 前日の会見で「ビューティフルなレースをしてみたい。そして、自分には何が可能なのかを見てみたい」と語っていた29歳のキピエゴン。レース後のインタビューで「昨日、私が言ったことが現実となりました」と笑顔を見せ、「まだまだこれから。もっと速く、3分49秒より速く走れるようより努力していきたい。残りのシーズンもビューティフルなレースをしていくつもり」と、頂点を極めてもなお、先を見据えた。 また、2位のローラ・ミューア(英国)は3分57秒09のシーズンベスト。3位のジェシカ・ハル(豪州)は3分57秒29のオセアニア新記録を打ち立てている。

【動画】女子史上初の3分50秒切り!女子1500mのレースダイジェスト

女子1500m世界歴代10傑

3.49.11 F.キピエゴン(ケニア)  2023. 6. 2 3.50.07 G.ディババ(エチオピア) 2015. 7.17 3.50.46 曲 雲 霞(中国)     1993. 9. 1 3.50.98 姜  波(中国)     1997.10.18 3.51.34 郎 菅 来(中国)     1997.10.18 3.51.92 王 軍 霞(中国)     1993. 9.11 3.51.95 S.ハッサン(オランダ)  2019.10. 5 3.52.47 T.カザンキナ(ソ連)   1980. 8.13 3.53.91 尹 麗 麗(中国)     1997.10.18 3.53.96 P.イヴァン(ルーマニア) 1988.10. 1

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top