HOME 国内

2023.06.02

女子円盤投・桑島弥々が地元でビッグスロー! 46m58の大幅自己新に「さらに記録も伸ばせる」/U20日本選手権
女子円盤投・桑島弥々が地元でビッグスロー! 46m58の大幅自己新に「さらに記録も伸ばせる」/U20日本選手権

23年U20日本選手権女子円盤投に優勝した桑島弥々

◇第39回U20日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

20歳未満が出場するU20日本選手権が行われ、大会のオープニングを飾った女子円盤投は、前回2位で徳島インターハイ3位の桑島弥々(九州共立大)が最終6投目に46m58をスロー。自己記録を2mあまり更新し、うれしい全国初タイトルを手にした。

桑島は大阪・咲くやこの花高出身。「地元での大会だったので、知り合いも多く楽しかったです。ずっと調子もよかったので、優勝を狙っていました」と話し、「2投目(44m79)も少しだけベストでしたが44m台だと喜べないので、最後は46m台に乗せられてよかったです」と満面の笑みを浮かべた。

大学入学後にウエイトに取り組み、筋力がアップ。「強い先輩方とトレーニングを積み、技術面も少しずつ向上しています。まだしっかり力を加えるポイントをつかめていないので、そこがはまるようになれば、さらに記録も伸ばせると思います」と、地元でつかんだ自信を胸にさらなる飛躍を誓った。

今季高校ランク上位者が顔をそろえ、2位以下は混戦に。その中で、昨年のインターハイで下級生としてただ一人入賞となる5位に食い込んだ川村羽海(幕別青陵高2北海道)が、42m31の自己ベストを投げて2位。「昨年までは記録も不安定でしたが、大舞台で40m以上を4本そろえられたのは収穫です」と、ライバルに競り勝ち笑顔を見せる。

その川村と6cm差の3位には昨秋の栃木国体少年B覇者の矢野結衣(添上高2奈良)が続き、堀悠菜(鹿児島南高3鹿児島)が41m84で4位。今季44m19を投げ5月末時点でリストトップの濵田桃子(福岡大若葉高3)は40m43で7位だった。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第39回U20日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 20歳未満が出場するU20日本選手権が行われ、大会のオープニングを飾った女子円盤投は、前回2位で徳島インターハイ3位の桑島弥々(九州共立大)が最終6投目に46m58をスロー。自己記録を2mあまり更新し、うれしい全国初タイトルを手にした。 桑島は大阪・咲くやこの花高出身。「地元での大会だったので、知り合いも多く楽しかったです。ずっと調子もよかったので、優勝を狙っていました」と話し、「2投目(44m79)も少しだけベストでしたが44m台だと喜べないので、最後は46m台に乗せられてよかったです」と満面の笑みを浮かべた。 大学入学後にウエイトに取り組み、筋力がアップ。「強い先輩方とトレーニングを積み、技術面も少しずつ向上しています。まだしっかり力を加えるポイントをつかめていないので、そこがはまるようになれば、さらに記録も伸ばせると思います」と、地元でつかんだ自信を胸にさらなる飛躍を誓った。 今季高校ランク上位者が顔をそろえ、2位以下は混戦に。その中で、昨年のインターハイで下級生としてただ一人入賞となる5位に食い込んだ川村羽海(幕別青陵高2北海道)が、42m31の自己ベストを投げて2位。「昨年までは記録も不安定でしたが、大舞台で40m以上を4本そろえられたのは収穫です」と、ライバルに競り勝ち笑顔を見せる。 その川村と6cm差の3位には昨秋の栃木国体少年B覇者の矢野結衣(添上高2奈良)が続き、堀悠菜(鹿児島南高3鹿児島)が41m84で4位。今季44m19を投げ5月末時点でリストトップの濵田桃子(福岡大若葉高3)は40m43で7位だった。

女子3000m障害初挑戦の佐藤柚優が高校歴代8位

女子3000m障害は佐藤柚優(仙台育英高2宮城)が、高校歴代8位となる10分26秒84の好タイムで優勝を果たした。 1週間前のインターハイ宮城県大会の2000m障害で独走の中、高校歴代9位の6分45秒62をマークして好調だった佐藤。今回が初の3000m障害だったが、「どのぐらいで走れるか分からなかったので、粘り強く先頭についていくことだけを考えていました」とレースを進めた。「中盤でいけるかもと思い勇気を出して前に出ました」と話すように、1000mが3分28秒と平均ペースで流れるなか、2000mを6分58秒通過。その直前に高校の先輩で2000m障害の高校最高記録を持つ武田莉奈(東北福祉大)をかわしてトップに立つと、後半も持ち味と話す粘りの走りで逃げ切った。 「昨年は水濠で何度も転んだ経験があります」と、障害の飛越技術は発達途上。「向いていないと思い、障害は止めるつもりでいましたが、障害練習を繰り返すうちにコツをつかめたので、続けることにしました」と、あきらめずに取り組んできたことが功を奏した。 「3位以内に入りメダルを取ることが目標で、タイムなどは決めていませんでした。今回10分30秒を切れたので、次は10分20秒を切れるようにしたいです」と話し、「そのためにも走力強化に励んで、3000mでも9分30秒を切り、冬の駅伝メンバーにも入れるよう頑張りたいです」と意気込む。まだ2年生の佐藤。3000m障害の高校最高は10分07秒48。初の全国タイトルをステップに、さらなる飛躍を誓った。 前半レースを引っ張った武田が10分32秒47の自己新で2位、10分25秒14のベストを持つ地元・大塚高3年の白川朝陽が10分33秒45で3位に続いた。 このほか、女子走高跳では前西咲良(近大和歌山高3)が1m74の自己新で優勝。男子やり投でも山田航大(東海大)が自身初の70mスローとなる70m73でタイトルを手にした。トラックでは昨年の全日本大学駅伝5区区間賞を獲得している青木瑠郁(國學院大)が13分59秒79で実力を示した。 文/花木 雫

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.31

SUBARUの真船恭輔が現役引退「本当に楽しい陸上人生」小山司、小林光二コーチも社業に専念

SUBARUは3月31日付で引退選手と退部者を発表した。 真船恭輔、小山司の2名が現役を引退する。真船は1997年生まれの27歳。学法石川高(福島)時代には2年連続で全国高校駅伝に出場。相澤晃(旭化成)、阿部弘輝(住友電 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル

2025.03.31

【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走

2025.03.31

京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走

京セラの白井明衣が、3月23日に行われた鹿児島県実業団陸上競技記録会の女子3000mに出場。このレースをもって競技生活を引退することが公式Instagramで伝えられた。 白井は山口・中村女高を卒業後、2020年より京セ […]

NEWS NDソフト ニューイヤー駅伝出場の大倉秀太とケニアと2拠点活動の鈴木太基が退部

2025.03.31

NDソフト ニューイヤー駅伝出場の大倉秀太とケニアと2拠点活動の鈴木太基が退部

NDソフトは2024年度で大倉秀太、鈴木太基の2選手が退部すると発表した。 鈴木は愛知・豊川工高を経て大東大に進学。4年時には全日本大学駅伝で7区4位、箱根駅伝7区9位と3大駅伝に出走している。卒業後はラフィネで活動し、 […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第55回「努力でコンパスを大きくする~マラソン強化のDNAを引き継ぐ~」

2025.03.31

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第55回「努力でコンパスを大きくする~マラソン強化のDNAを引き継ぐ~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第55回「努力でコンパスを大きくする~マラソン強化のDNAを引き継ぐ~」 彼はゴール後のインタ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top