HOME 国内

2023.05.21

男子走幅跳で吉田弘道が日本歴代3位の8m26! 世界陸上参加標準突破ジャンプで世界王者に勝利!/セイコーGGP
男子走幅跳で吉田弘道が日本歴代3位の8m26! 世界陸上参加標準突破ジャンプで世界王者に勝利!/セイコーGGP

23年セイコーGGP男子走幅跳で日本歴代3位の8m26をマークした吉田弘道

男子走幅跳日本歴代10傑をチェック!

男子走幅跳日本歴代10傑
8.40 1.5 城山正太郎(ゼンリン)   2019. 8.17
8.36 0.6 橋岡 優輝(富士通)    2021. 6.27
8.26 1.0 吉田 弘道(神崎陸協)   2023. 5.21
8.25 1.6 森長 正樹(日大3)    1992. 5. 5
8.23 0.6 津波 響樹(東洋大4)   2019. 8.17
8.20 1.8 寺野 伸一(サンクラブ)  2004. 6. 6
8.18 1.3 菅井 洋平(ミズノ)    2015. 4.18
8.17 0.9 山川 夏輝(佐賀県スポ協) 2022. 6.19
8.15 2.0 田川  茂(ミズノ)    1999. 6.12
8.13 0.7 朝原 宣治(同大3)    1993.12. 3

【動画】吉田弘道が見せたビッグジャンプ

◇セイコーゴールデングランプリ2023(5月21日/神奈川・日産スタジアム) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子走幅跳は吉田弘道(神崎陸協)が日本歴代3位となる8m26(+1.0)の大ジャンプ。ブダペスト世界選手権参加標準記録(8m25)も見事に突破した。 3回目までは7m91(+0.7)が最高で、5位でトップ8に進んだ吉田。ファウルとなった4回目、追い風参考ながら8m11(+2.6)でトップに立った5回目を含め、「ファウルが怖くて動きが小さくなっていた」とそれほど手応えを持っていたわけではなかったという。 だが、最終跳躍で「ファウルでも追い風参考でも何でもいいから、今日出せる力を120%出そう」と助走をスタート。力強い踏み切りから、ビッグジャンプが飛び出した。 これまでの自己記録は2年前の7月に出した日本歴代8位の8m14。それを12㎝も上回るだけでなく、昨年のオレゴン世界選手権覇者・王嘉男(中国)も4㎝差で抑える殊勲の優勝を飾った。 吉田自身は、「記録や勝つことはまったく意識していなかった」そうで、結果については「たまたま」と謙遜する。ただ、世界王者に勝ち、歴代記録でも城山正太郎(ゼンリン/8m40)や橋岡優輝(富士通/8m36)に次ぐ位置まで浮上したことの意味は大きい。 兵庫・姫路商高ではインターハイで2位。立命大4年時に8mジャンパーの仲間入りを果たした。ただ、全国大会のタイトルになかなか縁がなく、大学を卒業した昨年からは地元・神崎郡の陸協登録で、地道な活動を続けている。 昨年は自己ベストに迫る8m12をジャンプしているが、今季は3月に7m99と順調な出足を見せた後、「練習でも試合でも、自分のイメージとかみ合わずになかなかモチベーションを保てなかった」と言う。 踏み切りで少し後傾していたり、着地動作がベストを出せていた時と動きができていなかったり。試行錯誤を重ねてもその状態が続いた。そのため、この日は「まずは試合に出る楽しさを思い返せれば」と開き直り、ウォーミングアップから「1つひとつの動きを丁寧に」繰り返した。その取り組みが、6本目に「やっと出せた」。 8m26は今季世界5位。初の世界大会がグッと近づいたが、吉田は「この1回限りじゃダメ」と気を引き締める。「毎試合、8m前後を3回目までに出すこと」が世界で戦うために必要なことと認識し、それを6月の日本選手権で目指していく。 日本選手権では「しっかりと勝ち切りたい。最低でも3位以内を」と吉田。世界チャンピオンとは「まだまだ足元にも及ばない」と感じていて、国内でも「世界を経験している人たちとはまだまだ差がある」と思っている。それでも、「力はついてきた」という手応えは十分得た。「経験値を少しでも上げていければ」と、まっすぐ前を見つめる。

男子走幅跳日本歴代10傑をチェック!

男子走幅跳日本歴代10傑 8.40 1.5 城山正太郎(ゼンリン)   2019. 8.17 8.36 0.6 橋岡 優輝(富士通)    2021. 6.27 8.26 1.0 吉田 弘道(神崎陸協)   2023. 5.21 8.25 1.6 森長 正樹(日大3)    1992. 5. 5 8.23 0.6 津波 響樹(東洋大4)   2019. 8.17 8.20 1.8 寺野 伸一(サンクラブ)  2004. 6. 6 8.18 1.3 菅井 洋平(ミズノ)    2015. 4.18 8.17 0.9 山川 夏輝(佐賀県スポ協) 2022. 6.19 8.15 2.0 田川  茂(ミズノ)    1999. 6.12 8.13 0.7 朝原 宣治(同大3)    1993.12. 3

【動画】吉田弘道が見せたビッグジャンプ

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!

2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]

NEWS JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

【動画】円盤投で堤雄司が投げた61m76 61m76セカンドベスト pic.twitter.com/OqeyrhsNej — Yuji Tsutsumi(堤 雄司) (@NeoTsutsumi) Februa […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top