2020.08.14
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永貴允)
今月12日、月刊陸上競技(以下、月陸:げつりく)9月号が発売されました。みなさんはもう手に入れましたでしょうか??
今月号では本格的にスタートした競技会の速報記事のほか、「五輪の系譜」「インターハイを語ろう。」という2大特別企画もあり、読み応えバツグン! 長年、愛読されているベテラン読者の方も、中高生など最近読み始めた方も、満足していただける内容になったと思います。
さて話は変わりますが、みなさんはいつ頃から月陸をご覧いただいているのでしょうか。毎月編集部のもとに届く読者からのハガキに目を通すと、「40年以上前から欠かさず購読しています」という方もいるそうです。
(ハガキは1枚1枚大切に読んでいます!)
個人的な話で恐縮ですが、私は小学校6年生だった2003年7月号が〝月陸デビュー〟でした。当時は陸上のことなどまったく興味はなかったのですが、兄が買ってきた分厚い雑誌(258ページもありました……)を何気なく手に取り、「末續慎吾」という見るからに足が速そうな体つきをした選手が日本選手権の男子200mで20秒03のアジア新記録を樹立した、という事実だけ確認したことを覚えています。
その後、陸上にハマったきっかけは同年8月のパリ世界選手権でした。初めてテレビで観る陸上競技の世界にドハマりし、200mで銅メダルを獲得する末續選手を見て「あっ、雑誌に載ってた短距離の人だ!」と大熱狂。
「中学生になったら陸上部に入ろう」
当時野球少年だった私は「プロ野球選手になる」という将来の夢を捨て、人生ではじめてとなる大きな決断をしたのです。
それからは毎月ではないものの、年に7、8冊は雑誌を購読するようになりました(一時期、陸マガに浮気していたことはここだけの話……)。中学2年の美術の授業では、2005年10月号の表紙(ヘルシンキ世界選手権で銅メダルを獲得した為末大選手の表彰写真)を模写し、市の作品展に選抜されたことも……。
部活内ではかなりの陸上通だった私ですが、全ページに目を通していたわけではありませんでした。当時読んでいたのはせいぜいカラーページと記録のページのみ。うしろのモノクロ記事などは読み飛ばしていた記憶があります。
大会報道以外にも様々な企画を用意しています!(2020年7~9月号の表紙です)
あれから十数年が経ち、今では愛読していた雑誌を制作する側となりました。この立場になって思うことは、「必ずしも全ページ読破する必要はない」ということです。
もちろん、作り手としては全ページ隈なく目を通していただければうれしいです。ですが、それには膨大な時間を要しますし、もっと気軽に手に取ってもらいたい思いが強いです。1冊の中にいくつもの企画があるので、読者それぞれの心に刺さるものが1つでもあれば、それだけで雑誌としての価値があるのかなと思うようになりました。
まだ編集者としてのキャリアは2年足らずですが、月陸の〝読者歴〟は17年。その経験を生かし、かつての自分のように、これを読んで陸上に興味を持ってもらえるような、そして親御さんが子供に買い与えてあげたくなるような、そんな雑誌を作っていきたいと思います。
現在の月陸には大会報道や不定期の人物インタビュー、対談などのほか、以下のような定期連載を行っています。普段は「カラーページしか読まない」「大学駅伝の記事以外は読み飛ばしている」という方も、たまには他の記事も目を通してみてはいかがでしょうか。きっと新たな発見があるはずです!
【ブカツ応援企画】
トップ選手のメンタルコントロール、陸上競技のハジメ、トレーニング講座、栄養講座など、中高生が自身の競技生活に取り入れられるような内容をお届け。【陸上観戦のトリセツ】
「興味はあるけど生で観たことはない」「そもそも陸上ってどんなスポーツ?」という方のために、陸上観戦の楽しみ方を伝授します。【TEAM FILE】
全国の高校・中学(クラブチーム)を毎月1チームずつ紹介するコーナー。「ぜひ、ウチの学校も取り上げてほしい」という方はどしどし応募ください(応募方法は誌面を参照)。【生涯スタッツで顧みる「世界のレジェンド」】
世界のレジェンド選手を生涯成績や記録トリビアを交えて紹介するコーナー。国内のみならず、海外の陸上に興味がある人にとってはハマること間違いなし!?【不滅の記録検証委員会】
今年の9月号よりスタートした新連載。国内の〝不滅の記録〟と言われるさまざまなレコードをデータや選手の経歴などを絡めて紹介していきます。【Record Room】
全国各地の主要大会の上位成績を掲載。【レコードライブラリー】
陸上競技の記録の価値をさまざまな視点からピックアップし、陸上の奥深さを掘り下げていくコーナー。筆者の菊田まひろ氏が選定した毎月のMIR(Most Impression Record)も紹介しています。【陸上つわもの列伝】
2005年6月号の第1回目から15年以上も続く長期連載。1964年の東京五輪も取材したベテラン記者・力武敏昌氏による人気コーナーです。【My Privacy】
トップ選手自身の執筆で自由に自己紹介してもらっています。アスリートの意外な一面に驚きの連続かも!?【Information】
陸上競技にまつわるニュースや最新アイテムを紹介。読者プレゼントがある場合は、このページで紹介することが多いです。【4団体情報】
実業団、学連、高体連、中体連からの情報をお届けしています。【Gekkancalendar】
発売日から1ヵ月半の間にある各地の大会の日程を一覧で掲載。●月の●週目にどの大会があるかが一目でわかります。
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。。 |
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上)
編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川)
編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保)
編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永)
編集部コラム第40回「葛藤」(船越)
編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上)
編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本)
編集部コラム第37回「大学生、高校生、中学生に光を」(向永)
編集部コラム第36回「Tokyo 2020+1」(小川)
編集部コラム第35回「善意」(船越)
編集部コラム第34回「ピンチをチャンスに」(松永)
編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保)
編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上)
編集部コラム第31回「記録と順位」(山本)
編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永)
編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川)
編集部コラム第28回「人生意気に感ず」(船越)
編集部コラム第27回「学生駅伝〝区間賞〟に関するアレコレ」(松永)
編集部コラム第26回「2019年度 陸上界ナンバーワン都道府県は?」(大久保)
編集部コラム第25回「全国男子駅伝の〝私見〟大会展望」(井上)
編集部コラム第24回「箱根駅伝の高速化を検証」(山本)
編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本)
編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永)
編集部コラム第22回「国立競技場」(小川)
編集部コラム第21回「〝がんばれ〟という言葉の力と呪縛」(船越)
編集部コラム第20回「日本記録樹立者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第19回「高校陸上界史上最強校は?(女子編)」(大久保)
編集部コラム第18回「独断で選ぶ全国高校駅伝5選」(井上)
編集部コラム第17回「リクジョウクエスト2~そして月陸へ~」(山本)
編集部コラム第16回「強い選手の共通点?」(向永)
編集部コラム第15回「続・ドーハの喜劇?」(小川)
編集部コラム第14回「初陣」(船越)
編集部コラム第13回「どうなる東京五輪マラソン&競歩!?」(松永)
編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保)
編集部コラム第11回「羽ばたけ日本の中距離!」(井上)
編集部コラム第10回「心を動かすもの」(山本)
編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永)
編集部コラム第8回「アナウンス」(小川)
編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永)
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)
第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永貴允)
今月12日、月刊陸上競技(以下、月陸:げつりく)9月号が発売されました。みなさんはもう手に入れましたでしょうか?? 今月号では本格的にスタートした競技会の速報記事のほか、「五輪の系譜」「インターハイを語ろう。」という2大特別企画もあり、読み応えバツグン! 長年、愛読されているベテラン読者の方も、中高生など最近読み始めた方も、満足していただける内容になったと思います。 さて話は変わりますが、みなさんはいつ頃から月陸をご覧いただいているのでしょうか。毎月編集部のもとに届く読者からのハガキに目を通すと、「40年以上前から欠かさず購読しています」という方もいるそうです。 (ハガキは1枚1枚大切に読んでいます!) 個人的な話で恐縮ですが、私は小学校6年生だった2003年7月号が〝月陸デビュー〟でした。当時は陸上のことなどまったく興味はなかったのですが、兄が買ってきた分厚い雑誌(258ページもありました……)を何気なく手に取り、「末續慎吾」という見るからに足が速そうな体つきをした選手が日本選手権の男子200mで20秒03のアジア新記録を樹立した、という事実だけ確認したことを覚えています。 その後、陸上にハマったきっかけは同年8月のパリ世界選手権でした。初めてテレビで観る陸上競技の世界にドハマりし、200mで銅メダルを獲得する末續選手を見て「あっ、雑誌に載ってた短距離の人だ!」と大熱狂。 「中学生になったら陸上部に入ろう」 当時野球少年だった私は「プロ野球選手になる」という将来の夢を捨て、人生ではじめてとなる大きな決断をしたのです。 それからは毎月ではないものの、年に7、8冊は雑誌を購読するようになりました(一時期、陸マガに浮気していたことはここだけの話……)。中学2年の美術の授業では、2005年10月号の表紙(ヘルシンキ世界選手権で銅メダルを獲得した為末大選手の表彰写真)を模写し、市の作品展に選抜されたことも……。 部活内ではかなりの陸上通だった私ですが、全ページに目を通していたわけではありませんでした。当時読んでいたのはせいぜいカラーページと記録のページのみ。うしろのモノクロ記事などは読み飛ばしていた記憶があります。
【ブカツ応援企画】 トップ選手のメンタルコントロール、陸上競技のハジメ、トレーニング講座、栄養講座など、中高生が自身の競技生活に取り入れられるような内容をお届け。 【陸上観戦のトリセツ】 「興味はあるけど生で観たことはない」「そもそも陸上ってどんなスポーツ?」という方のために、陸上観戦の楽しみ方を伝授します。 【TEAM FILE】 全国の高校・中学(クラブチーム)を毎月1チームずつ紹介するコーナー。「ぜひ、ウチの学校も取り上げてほしい」という方はどしどし応募ください(応募方法は誌面を参照)。 【生涯スタッツで顧みる「世界のレジェンド」】 世界のレジェンド選手を生涯成績や記録トリビアを交えて紹介するコーナー。国内のみならず、海外の陸上に興味がある人にとってはハマること間違いなし!? 【不滅の記録検証委員会】 今年の9月号よりスタートした新連載。国内の〝不滅の記録〟と言われるさまざまなレコードをデータや選手の経歴などを絡めて紹介していきます。 【Record Room】 全国各地の主要大会の上位成績を掲載。 【レコードライブラリー】 陸上競技の記録の価値をさまざまな視点からピックアップし、陸上の奥深さを掘り下げていくコーナー。筆者の菊田まひろ氏が選定した毎月のMIR(Most Impression Record)も紹介しています。 【陸上つわもの列伝】 2005年6月号の第1回目から15年以上も続く長期連載。1964年の東京五輪も取材したベテラン記者・力武敏昌氏による人気コーナーです。 【My Privacy】 トップ選手自身の執筆で自由に自己紹介してもらっています。アスリートの意外な一面に驚きの連続かも!? 【Information】 陸上競技にまつわるニュースや最新アイテムを紹介。読者プレゼントがある場合は、このページで紹介することが多いです。 【4団体情報】 実業団、学連、高体連、中体連からの情報をお届けしています。 【Gekkancalendar】 発売日から1ヵ月半の間にある各地の大会の日程を一覧で掲載。●月の●週目にどの大会があるかが一目でわかります。
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。。 |
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