HOME 国内

2023.05.07

寺田明日香12秒86の自己新「まだいける」休養経て新境地で五輪へ/木南記念
寺田明日香12秒86の自己新「まだいける」休養経て新境地で五輪へ/木南記念

23年木南記念女子100mHに優勝した寺田明日香

◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

日本グランプリシリーズG1の木南記念の2日目に女子100mハードルが行われ、東京五輪代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒86(+0.7)で優勝した。

2年前に日本人初の12秒8台をマークした木南記念で快走を見せた。織田記念で12秒台に突入して勢いに乗る田中佑美(富士通)を抑えV。自身が作った大会記録12秒87を0.01秒更新する自己新は、青木益未(七十七銀行)に並ぶ日本歴代2位タイとなる。

「まだ浮いている感じがありましたし、最後は疲れちゃった」とおどける寺田。だが、その強さはさすがの一言だ。昨年の夏以降は「東京五輪に出るためにやってきて気持ちも切れた」こともあり休養を決意。「また走りたいと思えるまで」と気持ちをリフレッシュした。

それが結果的に「良かったです」。トレーニングは順調に積み、「スプリントを重点的にやってきて、体幹周りを使って走れるようになった。力より効率」と、年齢を重ねるにつれて、研ぎ澄ませられている。悪コンディションでの好記録に「まだ余裕もあるので、もう少し出るかな」と、12秒7台に手応えをつかむ。

ブダペスト世界選手権は「参加標準記録(12秒78)を切らないと出ないつもり」と明言している寺田。最大目標は集大成と位置づける来年のパリ五輪を見据えており、「観客の入ったオリンピックで走りたい」。12秒台6、7台を「今年中に出したい」と視界にとらえた。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本グランプリシリーズG1の木南記念の2日目に女子100mハードルが行われ、東京五輪代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒86(+0.7)で優勝した。 2年前に日本人初の12秒8台をマークした木南記念で快走を見せた。織田記念で12秒台に突入して勢いに乗る田中佑美(富士通)を抑えV。自身が作った大会記録12秒87を0.01秒更新する自己新は、青木益未(七十七銀行)に並ぶ日本歴代2位タイとなる。 「まだ浮いている感じがありましたし、最後は疲れちゃった」とおどける寺田。だが、その強さはさすがの一言だ。昨年の夏以降は「東京五輪に出るためにやってきて気持ちも切れた」こともあり休養を決意。「また走りたいと思えるまで」と気持ちをリフレッシュした。 それが結果的に「良かったです」。トレーニングは順調に積み、「スプリントを重点的にやってきて、体幹周りを使って走れるようになった。力より効率」と、年齢を重ねるにつれて、研ぎ澄ませられている。悪コンディションでの好記録に「まだ余裕もあるので、もう少し出るかな」と、12秒7台に手応えをつかむ。 ブダペスト世界選手権は「参加標準記録(12秒78)を切らないと出ないつもり」と明言している寺田。最大目標は集大成と位置づける来年のパリ五輪を見据えており、「観客の入ったオリンピックで走りたい」。12秒台6、7台を「今年中に出したい」と視界にとらえた。

女子100mH日本歴代10傑をチェック

12.73 1.1 福部 真子(日本建設工業)   2022. 9.25 12.86 -0.2 青木 益未(七十七銀行)    2022. 4.10 12.86 0.7 寺田明日香(ジャパンクリエイト)2023. 5. 7 12.91 0.7 田中 佑美(富士通)      2023. 5. 7 13.00 0.7 金沢イボンヌ(佐田建設)    2000. 7.16 13.00 1.5 鈴木 美帆(長谷川体育施設)  2021. 6. 6 13.02 1.4 池田久美子(スズキ)      2007. 4.29 13.02 -0.6 紫村 仁美(佐賀陸協)     2013. 6. 8 13.02 1.1 清山ちさと(いちご)      2022. 7. 9 13.03 -0.6 木村 文子(エディオン)    2013. 6. 8

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!

2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]

NEWS JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]

NEWS 「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top