2023.04.29
◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島)
日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子やり投で斉藤真理菜(スズキ)が62m07で北口榛花(JAL)に続いて2位に入った。
17年ロンドン世界選手権代表がいよいよ完全復活を遂げた。「全部が整ってきました。ケガをしていないのが一番です」。1回目から59m96をマークすると、4回目に62m07を放った。
インターハイを2連覇した逸材は国士大時代に62m37(日本歴代5位)を投げてロンドン世界選手権代表に。ユニバーシアードでもメダルを獲得するなど順風満帆だった。
しかし、その後は肘、肩、腰とケガに悩まされた。特に腰は何度も痛め、腰椎分離症や疲労骨折を繰り返した。しかし、「大学時代の同期がトレーナーとして取り組んでいて、人間的にも成長できています」と身体作りも含めて一緒に歩んできたことで、ここまで戻ることができたと感謝する。
それでも「まだ自分の記録を超えられていない。まずはそれを超えていきたい」。6年ぶりの世界の舞台も「見えています」。北口が「私にとって強い選手は真理菜さん」と常々言っているように、強い斉藤がようやく戻ってきた。
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