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2023.04.21

編集部コラム「光陰矢の如し」
編集部コラム「光陰矢の如し」

2020年の箱根駅伝予選会で争う吉居大和(中大、右)と三浦龍司(順大)

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第193回「光陰矢の如し(松永貴允)

トラックシーズンが始まり、各地から好記録の報せが舞い込んできています。高校陸上界ではインターハイ路線がスタートした地域もあり、「今年もこの時期がやってきたか~」というような高揚感がふつふつと沸いてきています。

学生陸上界では、本日から学生個人選手権がスタートしています。ユニバーシティゲームズの選考会とあって、初日から大盛り上がりでしたね!
※詳しくは月陸Onlineをチェック!

実は、今年の大学4年生(2001年度生まれ世代)は個人的に思い入れがある世代なのです。

私が初めて全国大会の取材をしたのが2016年の長野全中。この時の中学3年生がその世代にあたります。

長野全中の思い出については3年前のコラムで触れているので、そちらをご覧ください。

編集部コラム「思い出の2016年長野全中」

さて、これまで陸上界には「末續世代(1980年度生まれ)」「プラチナ世代(1991年度生まれ)」「桐生世代(1995年度生まれ)」など、輝かしい功績を残してきた世代がありますが、この世代もなかなかです。

【中学記録樹立】※いずれも2016年
男子800m 馬場勇一郎(上郷3愛知/現・明大)1.52.43
男子1500m 佐々木塁(盛岡河南3岩手/現・青学大)3.53.69
男子3000m 林田洋翔(桜が原3長崎/現・三菱重工)8.19.14
男子走幅跳 和田晃輝(楠葉西3大阪/現・日大)7.40
女子走幅跳 藤山有希(足柄台3神奈川/現・日体大)6.20

【高校記録樹立】
男子800m クレイ・アーロン竜波(相洋・神奈川/現・テキサスA&M大)
1.47.51(18年)1.46.59(19年)
男子3000mSC 三浦龍司(洛南3京都/現・順大)
8.39.49、8.39.37(19年)

【学生記録樹立】※いずれも2021年
男子3000mSC 三浦龍司(順大)
8.17.46、8.15.99、8.09.92 ※三浦はいずれも日本新
女子1500m 道下美槻(立大)4.12.72

【日本選手権優勝】
2019年
男子800m クレイ・アーロン竜波(相洋高3神奈川/現・テキサスA&M大)
女子100m 御家瀬緑(恵庭北高3北海道/現・住友電工)
2021年
男子400mH 黒川和樹(法大)
男子3000mSC 三浦龍司(順大)
2022年
男子800m 金子魅玖人(中大)
男子400mH 黒川和樹(法大)
男子3000mSC 三浦龍司(順大)
女子ハンマー投 勝冶玲海(九州共立大)

【2021年東京五輪代表】
男子400mH 黒川和樹(法大)
男子3000mSC 三浦龍司(順大)
男子4×400mR 鈴木碧斗(東洋大)

【2022年オレゴン世界選手権代表】
男子400mH 黒川和樹(法大)
男子3000mSC 三浦龍司(順大)
女子4×100mR 御家瀬緑(住友電工)

今年で21~22歳ながら、過去の輝かしい実績だけでもこれだけ挙がります。きっとこの先、さらに日本記録や世界大会出場などステップアップを遂げる選手が現れてくることでしょう。

この世代におけるエピソードとしては、長野全中以外にも、2018年の三重インターハイが思い出されます。

この大会では男子800mのクレイ・アーロン竜波選手(相洋・神奈川)、男子400mハードルの出口晴翔選手(東福岡・福岡)、男子3000m障害のフィレモン・キプラガット選手(倉敷・岡山)、男子やり投の中村健太郎選手(清風南海・大阪)、女子100mの御家瀬緑選手(恵庭北高・北海道)、女子400mの髙島咲季選手(相洋・神奈川)と6人もの2年生が優勝しました。

この時はまだ初々しかった彼らですが、翌年は6人全員が大会連覇を果たし、今でも活躍している選手が多いです。なかでもクレイ・アーロン選手は1年生の頃から取材をしており、ハイレベルだったこの大会の優勝を経て、高校記録樹立、翌年の日本選手権優勝と、一気に駆け上がっていきました。高校卒業後は米国留学へと旅立ちましたが、いつかまた日本の大会で取材できるのを楽しみにしています。

また、私が現在担当している学生駅伝でも、この世代は1年目から活躍していました。

鈴木芽吹選手(駒大)、佐藤一世選手(青学大)、三浦龍司選手(順大)、吉居大和選手(中大)、石原翔太郎選手(東海大)、松山和希選手(東洋大)……などなど。

1年生だった2020年箱根駅伝予選会での、三浦選手と吉居選手の激しい日本人先頭争いは記憶に新しいですね。そんな彼らがもう4年生です。光陰矢の如しですね……。

今回は2001年度生まれの選手をピックアップしましたが、世代関係なく、一度でも取材したことのある選手のことはずっと陰ながら応援しています!(立場上ひいきはできませんが……)

これから本格的に大きな大会が続いていきますが、選手のみなさんが掲げた目標を達成したり、自己ベストを更新したりする姿を楽しみにしています!

松永貴允(まつなが・たかよし)
月刊陸上競技編集部
1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第193回「光陰矢の如し(松永貴允)

トラックシーズンが始まり、各地から好記録の報せが舞い込んできています。高校陸上界ではインターハイ路線がスタートした地域もあり、「今年もこの時期がやってきたか~」というような高揚感がふつふつと沸いてきています。 学生陸上界では、本日から学生個人選手権がスタートしています。ユニバーシティゲームズの選考会とあって、初日から大盛り上がりでしたね! ※詳しくは月陸Onlineをチェック! 実は、今年の大学4年生(2001年度生まれ世代)は個人的に思い入れがある世代なのです。 私が初めて全国大会の取材をしたのが2016年の長野全中。この時の中学3年生がその世代にあたります。 長野全中の思い出については3年前のコラムで触れているので、そちらをご覧ください。 https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/8848 さて、これまで陸上界には「末續世代(1980年度生まれ)」「プラチナ世代(1991年度生まれ)」「桐生世代(1995年度生まれ)」など、輝かしい功績を残してきた世代がありますが、この世代もなかなかです。
【中学記録樹立】※いずれも2016年 男子800m 馬場勇一郎(上郷3愛知/現・明大)1.52.43 男子1500m 佐々木塁(盛岡河南3岩手/現・青学大)3.53.69 男子3000m 林田洋翔(桜が原3長崎/現・三菱重工)8.19.14 男子走幅跳 和田晃輝(楠葉西3大阪/現・日大)7.40 女子走幅跳 藤山有希(足柄台3神奈川/現・日体大)6.20 【高校記録樹立】 男子800m クレイ・アーロン竜波(相洋・神奈川/現・テキサスA&M大) 1.47.51(18年)1.46.59(19年) 男子3000mSC 三浦龍司(洛南3京都/現・順大) 8.39.49、8.39.37(19年) 【学生記録樹立】※いずれも2021年 男子3000mSC 三浦龍司(順大) 8.17.46、8.15.99、8.09.92 ※三浦はいずれも日本新 女子1500m 道下美槻(立大)4.12.72 【日本選手権優勝】 2019年 男子800m クレイ・アーロン竜波(相洋高3神奈川/現・テキサスA&M大) 女子100m 御家瀬緑(恵庭北高3北海道/現・住友電工) 2021年 男子400mH 黒川和樹(法大) 男子3000mSC 三浦龍司(順大) 2022年 男子800m 金子魅玖人(中大) 男子400mH 黒川和樹(法大) 男子3000mSC 三浦龍司(順大) 女子ハンマー投 勝冶玲海(九州共立大) 【2021年東京五輪代表】 男子400mH 黒川和樹(法大) 男子3000mSC 三浦龍司(順大) 男子4×400mR 鈴木碧斗(東洋大) 【2022年オレゴン世界選手権代表】 男子400mH 黒川和樹(法大) 男子3000mSC 三浦龍司(順大) 女子4×100mR 御家瀬緑(住友電工)
今年で21~22歳ながら、過去の輝かしい実績だけでもこれだけ挙がります。きっとこの先、さらに日本記録や世界大会出場などステップアップを遂げる選手が現れてくることでしょう。 この世代におけるエピソードとしては、長野全中以外にも、2018年の三重インターハイが思い出されます。 この大会では男子800mのクレイ・アーロン竜波選手(相洋・神奈川)、男子400mハードルの出口晴翔選手(東福岡・福岡)、男子3000m障害のフィレモン・キプラガット選手(倉敷・岡山)、男子やり投の中村健太郎選手(清風南海・大阪)、女子100mの御家瀬緑選手(恵庭北高・北海道)、女子400mの髙島咲季選手(相洋・神奈川)と6人もの2年生が優勝しました。 この時はまだ初々しかった彼らですが、翌年は6人全員が大会連覇を果たし、今でも活躍している選手が多いです。なかでもクレイ・アーロン選手は1年生の頃から取材をしており、ハイレベルだったこの大会の優勝を経て、高校記録樹立、翌年の日本選手権優勝と、一気に駆け上がっていきました。高校卒業後は米国留学へと旅立ちましたが、いつかまた日本の大会で取材できるのを楽しみにしています。 また、私が現在担当している学生駅伝でも、この世代は1年目から活躍していました。 鈴木芽吹選手(駒大)、佐藤一世選手(青学大)、三浦龍司選手(順大)、吉居大和選手(中大)、石原翔太郎選手(東海大)、松山和希選手(東洋大)……などなど。 1年生だった2020年箱根駅伝予選会での、三浦選手と吉居選手の激しい日本人先頭争いは記憶に新しいですね。そんな彼らがもう4年生です。光陰矢の如しですね……。 今回は2001年度生まれの選手をピックアップしましたが、世代関係なく、一度でも取材したことのある選手のことはずっと陰ながら応援しています!(立場上ひいきはできませんが……) これから本格的に大きな大会が続いていきますが、選手のみなさんが掲げた目標を達成したり、自己ベストを更新したりする姿を楽しみにしています!
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。

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