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2023.04.07

編集部コラム「写真選び」
編集部コラム「写真選び」

1986年第62回箱根駅伝2区

毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第191回「写真選び(井上 敦)

ここ数日は、5月号の編集作業も大詰め。このタイミングでのコラム当番とは……。

前回の私のコラムでは、来年100回を迎える箱根駅伝についてでしたが、今回もそれに関する内容です。

3月号から箱根駅伝の歴史を振り返り、4月号からは区間ごとに活躍した選手を紹介しています。1回目は花の2区で、三代直樹さん(現・富士通)のインタビューと、2区で他に活躍した選手の写真を並べて掲載しました。

99回も数える大会。あまたのランナーが駆け抜けて、箱根路で快走した選手や、卒業後に大きく飛躍を遂げたランナーもいます。

弊社は箱根駅伝になると、全区間にカメラマンを配置しますし、これまで節目に合わせて記念誌の製作に関わってきましたので、過去の大会写真も多数あります。

4月号に掲載した2区はエース区間。卒業後も含めて時代を彩った選手も多いだけに、限られたスペース(1ページ分)に載せる写真のセレクトは迷いました。

「同じ大学ばかりにならないように。でも、『2区と言えばこの人』を外すわけにはいかない」と思いながら、大して容量のない脳みそをフル回転させ、あの7点計8人(1点に2人が写った写真もあり)を選びました(誰が登場したかは、4月号をご覧ください)。

こういうのが、紙メディア(ここ数年はインターネットもやっていますが)を製作するおもしろいところ。私は雑誌よりも新聞系のほうが少しだけ長くいたのですが、媒体が変わっても、写真を探す、迷う、選んで決めるという一連作業は、どれも楽しいですね(上司や同僚に「その写真ダメ」とNGを食らうこともありますが)。

新聞にいた時は、取材だけでなく、撮影も兼ねることが多かったので、余計にそう思うかもしれません。文章を作るよりも(苦笑)。

4月号では、残念ながら掲載できなかった選手がたくさんいました。W大のWさん以来、20年ぶりの日本人2年連続2区区間賞を獲得したT大のH選手とか、卒業後はマラソンで大きく注目を集めるK大のS選手、2020年に更新されるまで11年間区間記録を保持していたY大のMさん、最近教え子に監督を禅譲したK大のOさん、引退後も母校の指導者や日本陸連幹部で活躍したJ大のSさん……。これらの方々も2区で区間賞を獲得しました。

その中で、どの方が誌面を読んでも、「2区と言えばこの選手だろうね」と思ってもらえるように、スペースに収まるように、厳選したつもりです。

ひょっとしたら、「えっなんであの選手がいないの? こんな選手もいるのに、なんで写真が出てこないの」と思われた方もいるかもしれません。そこはなにとぞご容赦ください。

と、10区間中の1区間目でこんな状況なので、今後もどうなるか。5月号用に掲載する区間の写真選びは終わりましたが、これも迷いました。結局、誌面には載せきれなくて、候補に挙げながらも、泣く泣く外したランナーはたくさんいます。

はてさて、次に登場するのはどの区間のどんな選手たちでしょうか。4月14日発売(首都圏基準)の月刊陸上競技5月号をぜひお読みください。

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権でファイナリストとなった高野進選手に憧れて400mに転向。しかし、3年間で個人では県大会に進めなかったうえに、中3秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場でまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年時の県新人大会1500mで6位に入ったのが最高成績。
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第191回「写真選び(井上 敦)

ここ数日は、5月号の編集作業も大詰め。このタイミングでのコラム当番とは……。 前回の私のコラムでは、来年100回を迎える箱根駅伝についてでしたが、今回もそれに関する内容です。 3月号から箱根駅伝の歴史を振り返り、4月号からは区間ごとに活躍した選手を紹介しています。1回目は花の2区で、三代直樹さん(現・富士通)のインタビューと、2区で他に活躍した選手の写真を並べて掲載しました。 99回も数える大会。あまたのランナーが駆け抜けて、箱根路で快走した選手や、卒業後に大きく飛躍を遂げたランナーもいます。 弊社は箱根駅伝になると、全区間にカメラマンを配置しますし、これまで節目に合わせて記念誌の製作に関わってきましたので、過去の大会写真も多数あります。 4月号に掲載した2区はエース区間。卒業後も含めて時代を彩った選手も多いだけに、限られたスペース(1ページ分)に載せる写真のセレクトは迷いました。 「同じ大学ばかりにならないように。でも、『2区と言えばこの人』を外すわけにはいかない」と思いながら、大して容量のない脳みそをフル回転させ、あの7点計8人(1点に2人が写った写真もあり)を選びました(誰が登場したかは、4月号をご覧ください)。 こういうのが、紙メディア(ここ数年はインターネットもやっていますが)を製作するおもしろいところ。私は雑誌よりも新聞系のほうが少しだけ長くいたのですが、媒体が変わっても、写真を探す、迷う、選んで決めるという一連作業は、どれも楽しいですね(上司や同僚に「その写真ダメ」とNGを食らうこともありますが)。 新聞にいた時は、取材だけでなく、撮影も兼ねることが多かったので、余計にそう思うかもしれません。文章を作るよりも(苦笑)。 4月号では、残念ながら掲載できなかった選手がたくさんいました。W大のWさん以来、20年ぶりの日本人2年連続2区区間賞を獲得したT大のH選手とか、卒業後はマラソンで大きく注目を集めるK大のS選手、2020年に更新されるまで11年間区間記録を保持していたY大のMさん、最近教え子に監督を禅譲したK大のOさん、引退後も母校の指導者や日本陸連幹部で活躍したJ大のSさん……。これらの方々も2区で区間賞を獲得しました。 その中で、どの方が誌面を読んでも、「2区と言えばこの選手だろうね」と思ってもらえるように、スペースに収まるように、厳選したつもりです。 ひょっとしたら、「えっなんであの選手がいないの? こんな選手もいるのに、なんで写真が出てこないの」と思われた方もいるかもしれません。そこはなにとぞご容赦ください。 と、10区間中の1区間目でこんな状況なので、今後もどうなるか。5月号用に掲載する区間の写真選びは終わりましたが、これも迷いました。結局、誌面には載せきれなくて、候補に挙げながらも、泣く泣く外したランナーはたくさんいます。 はてさて、次に登場するのはどの区間のどんな選手たちでしょうか。4月14日発売(首都圏基準)の月刊陸上競技5月号をぜひお読みください。
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権でファイナリストとなった高野進選手に憧れて400mに転向。しかし、3年間で個人では県大会に進めなかったうえに、中3秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場でまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年時の県新人大会1500mで6位に入ったのが最高成績。

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