HOME 国内、大学

2023.03.12

ハーフマラソン日本人学生最速の意地見せた篠原倖太朗「駒大にはまだまだ強い選手がいる」/日本学生ハーフ
ハーフマラソン日本人学生最速の意地見せた篠原倖太朗「駒大にはまだまだ強い選手がいる」/日本学生ハーフ

2023年日本学生ハーフで優勝した篠原倖太朗(駒大)

◇第26回日本学生ハーフマラソン選手権(3月12日/東京・立川市)

3冠王者・駒大の2年生エースが立川で躍動した。

8月に中国・成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズの代表選考を兼ねた第26回日本学生ハーフマラソンは、15km付近の給水地点で仕掛けた篠原倖太朗(駒大2年)が逃げ切り、1時間2分16秒で頂点に立った。

昨年4月の日本学生個人選手権5000m以来となる主要タイトルに、「駒澤の強い先輩たちと一緒に練習してきたので、(その先輩が出場しない)今大会は勝って当たり前だと思っていました。その中で勝てたことはうれしいです」と篠原は頬を緩ませた。

前半はややスローな展開となり、5km通過は14分45秒。篠原は「勝つことしか考えていなかった」と力を溜めていた。

勝負のポイントとなったのは15kmの給水地点。周囲の選手の多くが給水を取りに行ったのを確認すると、「ここでいこう」と一気に仕掛けた。徐々に後続は縦長の集団となり、少しずつ差が広がっていった。

篠原は今年の箱根駅伝(3区区間2位)後、2月5日の丸亀国際ハーフマラソンで1時間0分11秒の日本歴代4位、日本人学生歴代最高記録をマーク。その後はチームメイトの田澤廉(4年)と鈴木芽吹(3年)とともに米国へ武者修行へ旅立った。

10000mでオレゴン世界選手権代表の田澤、同27分41秒68のベストを持つ鈴木といった強い先輩たちと充実した1カ月間を過ごし、「一度も田澤さんの練習につくことができなくて悔しかったです」と、ハイレベルなトレーニングに励んだ。

そうした駒大でしか経験できない貴重な体験を経たことで、「記録を出しても、大会で優勝しても、『もっと強くなろう』という謙虚な気持ちでいます」と、4月から総監督に就任する大八木弘明監督は評価している。

今後は10000mで記録を狙っていくようで、「4月の金栗記念で27分台を狙わせます。少しでも田澤に近づけるようにしたいですね」と大八木監督。篠原も「27分台を出し、5000mで日本選手権出場。ユニバ出場と向かっていきたい」と意気込みを口にした。

◇第26回日本学生ハーフマラソン選手権(3月12日/東京・立川市) 3冠王者・駒大の2年生エースが立川で躍動した。 8月に中国・成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズの代表選考を兼ねた第26回日本学生ハーフマラソンは、15km付近の給水地点で仕掛けた篠原倖太朗(駒大2年)が逃げ切り、1時間2分16秒で頂点に立った。 昨年4月の日本学生個人選手権5000m以来となる主要タイトルに、「駒澤の強い先輩たちと一緒に練習してきたので、(その先輩が出場しない)今大会は勝って当たり前だと思っていました。その中で勝てたことはうれしいです」と篠原は頬を緩ませた。 前半はややスローな展開となり、5km通過は14分45秒。篠原は「勝つことしか考えていなかった」と力を溜めていた。 勝負のポイントとなったのは15kmの給水地点。周囲の選手の多くが給水を取りに行ったのを確認すると、「ここでいこう」と一気に仕掛けた。徐々に後続は縦長の集団となり、少しずつ差が広がっていった。 篠原は今年の箱根駅伝(3区区間2位)後、2月5日の丸亀国際ハーフマラソンで1時間0分11秒の日本歴代4位、日本人学生歴代最高記録をマーク。その後はチームメイトの田澤廉(4年)と鈴木芽吹(3年)とともに米国へ武者修行へ旅立った。 10000mでオレゴン世界選手権代表の田澤、同27分41秒68のベストを持つ鈴木といった強い先輩たちと充実した1カ月間を過ごし、「一度も田澤さんの練習につくことができなくて悔しかったです」と、ハイレベルなトレーニングに励んだ。 そうした駒大でしか経験できない貴重な体験を経たことで、「記録を出しても、大会で優勝しても、『もっと強くなろう』という謙虚な気持ちでいます」と、4月から総監督に就任する大八木弘明監督は評価している。 今後は10000mで記録を狙っていくようで、「4月の金栗記念で27分台を狙わせます。少しでも田澤に近づけるようにしたいですね」と大八木監督。篠原も「27分台を出し、5000mで日本選手権出場。ユニバ出場と向かっていきたい」と意気込みを口にした。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

NEWS 八王子ロングディスタンスのスタートリスト発表!! 1万m26分台狙うS組は鈴⽊芽吹、遠藤⽇向、羽生拓矢、篠原倖太朗らが出場!

2024.11.20

八王子ロングディスタンスのスタートリスト発表!! 1万m26分台狙うS組は鈴⽊芽吹、遠藤⽇向、羽生拓矢、篠原倖太朗らが出場!

東日本実業団連盟は11月20日、2024八王子ロングディスタンス(11月23日)のスタートリストを発表した。 来年の世界選手権男子10000mの参加標準記録(27分00秒00)の突破を狙う『S組』では、日本の実業団に所属 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top