2022.11.13
◇第37回東日本女子駅伝(11月13日/福島市信夫ケ丘競技場発着・9区間42.195km)
北海道から静岡まで18都道県で争われ、中学生からシニアまで各年代のトップ選手が地域を代表してチームを組む今大会。東京が4年ぶり(※20年は中止、3大会ぶり)、節目となる10回目の優勝を果たした。
アンカーを務めたのは新谷仁美(積水化学)。「おいしいところをもらっただけ。ほぼ何もしていないようなもの」と語るが、10000m日本記録保持者で日本代表の底力を見せつけた。トップを行く千葉と60秒差で受けたタスキ。5.8kmでトップに立つとフィニッシュでは61秒差をつけた。2時間17分29秒で10度目の頂点に立った。
新谷にとっても相性の良い大会。現役復帰し、18年に4人抜き、19年には区間新(30分52秒)と好走していた。「自信になります」と笑顔を見せるが、「一人ひとりが8区まで若い力で頑張ってくれた」と言うように、総合力でも東京は強さを見せたといえる。
1区(6km)は群馬の岡本春美(ヤマダホールディングス)が18分50秒の区間賞。東京は1分16秒差の8位だった。2区で道下美槻(立教大)が粘りを見せると、続く小川陽香(順天高3)が区間2位の好走で5位へ。トップの長野を追いかけた。
一兜咲子(大宮中2)も1つ順位を上げて、主将の増渕祐香(名城大3)へ。「中学から陸上を始めてこの駅伝に出るのが一つの目標だった」と言う増渕は区間3位。トップの千葉から35秒差までつめて3位へと浮上した。
6~8区も上位で推移。7区では磯野友希(東京実高3)が区間2位など、千葉との差を最低限で抑えたことで、最終区での逆転劇が生まれた。「10回目の優勝でいい節目、これからに向けていいスタートになった」と新谷。まさに総合力で勝ち取った10度目のタイトルだった。
2位に千葉が入り、埼玉が3位。神奈川、宮城、栃木と続き、地元・福島が7位、長野が8位だった。
■東日本女子駅伝成績
1位 東 京 2.17.29
2位 千 葉 2.18.30
3位 埼 玉 2.19.03
4位 神奈川 2.19.34
5位 宮 城 2.19.54
6位 栃 木 2.20.32
7位 福 島 2.20.41
8位 長 野 2.21.01
9位 静 岡 2.22.11
10位 群 馬 2.23.15
11位 北海道 2.23.50
12位 新 潟 2.24.38
13位 茨 城 2.25.31
14位 山 梨 2.26.43
15位 青 森 2.26.48
16位 秋 田 2.26.57
17位 山 形 2.27.04
18位 岩 手 2.30.13
区間賞一覧
1区(6km) 岡本春美(群馬・ヤマダホールディングス) 18分50秒
2区(4km) 古田島彩(神奈川・白鵬女高2)13分10秒
3区(3km) 村岡美玖(長野・長野東高3)9分45秒
4区(3km) 磯 陽向(栃木・厚崎中3) 9分22秒
5区(5.0857km) 杉森心音(宮城・仙台育英高3) 16分11秒
6区(4.1075km) 長岡みさき(宮城・仙台育英高1) 13分18秒
7区(4km) 岡本姫渚乃(神奈川・白鵬女高2) 13分12秒
8区(3km) 村上美優(千葉・海神中3) 9分20秒
9区(10km) 新谷仁美(東京・積水化学)31分08秒

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