2022.10.29
10月30日(日)に開催される第40回全日本大学女子駅伝の開会式と前日会見が、29日に行われた。
会見に参加したのは、前回1~7位を占めた名城大の米田勝朗監督、大東大の外園隆監督、拓大の五十嵐利治監督、立命大の杉村憲一監督、日体大の佐藤洋平監督、大阪学大の弘潤一監督、城西大の赤羽周平監督の7名。それぞれ大会に懸ける意気込みや目標などについて話した。
大東大は2013年以降の9大会で準優勝8回。外園監督は具体的な順位目標は掲げなかったものの、「これまでのような大砲はいませんが、ようやく戦えるチーム編成ができました。大東文化大学の底力を見せて〝ケンカ走法〟で戦っていきたい」と闘志を燃やす。
4区までは下級生を並べ、「1、2年生が覚醒してくれることを期待していますし、その可能性も持っています」ときっぱり。
5区には「チームで一番調子が良い」という副主将の山賀瑞穂(4年)、アンカーは3000m障害・世界選手権代表の吉村玲美(4年)が入るため、いかに序盤から中盤で勢いに乗れるかがカギを握りそうだ。
前回は出場4回目で3位と大躍進した拓大は、同じ3位を目標に掲げる。
「昨年はエースの不破聖衣来(2年)の快走があっての表彰台でした。今年はチームの総合力を上げて、もう一度、3位を目指そうと1年間がんばってきました」と五十嵐監督。
区間記録保持者として再び5区に挑む不破は「絶好調とは言えない」というが、3年連続1区に入る牛佳慧(4年)らが着実に力をつけ、「他の5人が不破を助けようという合言葉でやっているので、4区終了時点でどれだけ不破を楽にできる順位で来られるか」がポイントになる。
果たして前回のように全員が笑顔でフィニッシュを迎えられることができるか。
「目標はズバリ、優勝」と言い切ったのは、立命大の杉村監督。「この1年間、1日1日積み重ねてきたことを明日の走りですべて出し切りたい。立命館の伝統の走りにご声援ください」と力強かった。
「今朝の練習まで決めるのに悩んだ」というオーダーは、4区までの全員が下級生だが、1区の村松結(1年)は昨年の全国高校駅伝1区2位、2区の柳井綾音(同)は今年のU20世界選手権10000m競歩銅メダルという実績を持ち、杉村監督も「後半に先輩がいるので、そうした経験を存分に発揮してほしい」と話す。
初めてエース区間の5区を担う主将・飛田凜香(4年)の走りにも注目だ。
9月の関東大学女子駅伝を7年ぶりに制した日体大の佐藤監督は、「明日は内容のある、良い駅伝をしたい」と語った。
佐藤監督が考える良い駅伝とは、「全員が区間上位で走って、しっかり上位入賞する」というレースだ。前半3区間には「勝負強い選手」として、エースの山﨑りさ(2年)ら2年生トリオを起用。近年は「後半区間で順位を落とすことが多かった」という反省から、後半3区間には「信頼の置ける選手」として、黒田澪や赤堀かりん(ともに4年)らを配した。
佐藤監督は「特に4年間かけて成長し、この1年間も充実していた4年生の2人には順位を上げてほしい」と期待を込めた。
8年連続でシード権を獲得している大阪学大だが、弘監督は「6番や7番が定位置になっているので、1つでも上を目指して過去最高順位(3位)をクリアできるような駅伝をしたいです」と意気込んだ。
「今回は思い通りのオーダーが組めた」と言うように、前回1年生ながら5区を区間4位と好走した永長里緒(2年)ら、各選手が希望する区間にそのまま起用された。
前々回、前回と7位の城西大は、赤羽監督就任から5年目。「5年で日本一を目指そうとやってきましたが、まだ優勝を目標と言えるまでの戦力には届いていない」と話しながらも、1年生から4年生までバランスの良いオーダーがそろい、3位入賞での表彰台を見据える。
前回1区4位と流れを作った木村桜華(2年)ら、「初めて不安要素がない区間配置ができた」と赤羽監督。「4区と5区で上位校に離されてしまった前回の自チームと比較すると、福嶋摩耶(4年)と髙橋葵(1年)で1分は縮められる」と話し、充実の表情を浮かべた。
レースは10月30日(日)12時10分、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート、仙台市役所前市民広場をフィニッシュとする6区間38.1kmで、26チームが出場して争われる。
日本テレビ系列で12時00分から生中継され、スタート直前からTVerにて無料ライブ配信も行われる。
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