2022.09.26
「META:Time:Trials JAPAN Series」決勝大会の男子5000mで圧勝した上野裕一郎
アシックスジャパンは9月24日、一般ランナーが5000mのタイムを競うレースイベント「META:Time:Trials JAPAN Series(メタ・タイム・トライアル ジャパンシリーズ」の決勝大会を東京・調布市のAGFフィールドで開催した。
この決勝大会は、一般ランナー約1300人が参加した予選会の中から、全国6地区(北海道、関東、中部、関西、中国、九州)の男女それぞれ上位3名とバーチャル予選会上位6名(男子は同タイムのため7名)が出場資格を獲得。「大人の挑戦が、いま始まる。」をコンセプトに、4月下旬にスペインのマラガで開催した世界陸連公認レース「META:Time:Trials(メタ・タイム・トライアル)」の日本版として企画され、出場者すべてがアシックスのレーシングシューズ「METAPSEED+(メタスピードプラス)」シリーズを履いて5000mレースに挑んだ(JAPAN Seriesの記録は非公認)。
出場選手は全員がアシックスのレーシングシューズ「METASPEED+」シリーズとフォーム分析ツール「Runmetrix」を使用してレースに臨んだ
夜8時にスタートした男子の部は関東地区代表の上野裕一郎(37歳)が序盤から独走し、14分11秒1で圧勝。その30分前に行われた女子の部は、後半抜け出した四国地区代表の松本一恵(34歳)が16分59秒9で優勝した。
上野は佐久長聖高(長野)、中大、エスビー食品など長年トップレベルで大活躍した言わずと知れた元日本代表ランナー。現在は立教大駅伝監督を務めるかたわら、学生の練習を引っ張るために自らも走り続けている。
「今日の結果はほぼ目標タイム通りでした。アシックスのシューズは現役時代に愛用していましたが、METASPEED SKY+(メタスピード スカイプラス)は楽に走れて、後半も思ったよりもペースが落ちませんでした。それでいて、次の日にダメージが残らない印象です」と話し、「自分で立てたトレーニングメニューを学生とともにこなしていて、僕は今のウチの学生の上位層と同じぐらいの力。学生のプラスになるための体力づくりとして走っていますが、来年の日本選手権に出場できるように13分30秒台を目指したい」と意気込んでいた。
女子優勝の松本(旧姓・小島)も、田原本中(奈良)時代には全中の800mを制し、立命館宇治高(京都)、立命大、豊田自動織機と活躍した元トップランナー。2017年に第一線を退き、結婚、出産後を経ても走り続けている。大塚製薬の現役選手である夫・葵さんにトレーニングのアドバイスをもらっているが、この大会は全日本実業団対抗陸上(岐阜)と日程が重なって徳島の家を留守にしており、3歳になる双子の愛娘を奈良の実家に預かってもらったことで参加できたという。
「いろいろな人の支えや応援によって出場できたので、いい走りをして恩返しがしたかった。3番以内と17分を切ることが目標でしたが、優勝できて、タイムも16分59秒とギリギリ17分を切れたこともうれしい」と感想を述べ、「思っていた以上の走りができ、シューズの力はすごいなと思いました。後半疲れてきても、シューズがアシストしてくれました」とMETASPEED+を絶賛していた。
女子は松本一恵(旧姓・小島、右から3人目)が16分59秒9で快勝。来年1月に開催される都道府県対抗女子駅伝の徳島県代表を狙っているという
アシックスジャパンは「META:Time:Trials JAPAN Series」第2回大会を早くも年内に開催することを発表。今度は10kmのバーチャルレースで予選を行い、上位選手は12月に茨城で開かれる非公認のマラソンレース「Beyond 2022」に招待されるという。
男女の上位選手。中央が14分11秒1で男子優勝の上野、左へ女子優勝の小島、男子2位の松井俊介、女子2位の横田歩、アシックスの廣田康人社長。右から4人目が男子3位の牛山純一、右へ女子3位の藤田友里恵、カシオ計算機の樫尾和宏社長、SAURUS JAPANの嵜本晃次代表
文/土谷公二
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.24
資生堂が4区を変更 パリ五輪代表・高島由香から石田萌笑へ/クイーンズ駅伝
2024.11.24
積水化学が連覇か?日本郵政グループら女王奪還か?クイーンズ駅伝きょう12時15分号砲
-
2024.11.23
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.23
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.11.10
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.24
資生堂が4区を変更 パリ五輪代表・高島由香から石田萌笑へ/クイーンズ駅伝
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の区間エントリーの最終確定 […]
2024.11.24
積水化学が連覇か?日本郵政グループら女王奪還か?クイーンズ駅伝きょう12時15分号砲
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は今日、宮城県松島 […]
2024.11.23
中大が総合トップ 吉居駿恭が27分44秒48の大学新記録!! 2、3組も組トップ占める/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
2024.11.23
青学大・鶴川正也が27分43秒33でトップ! ラストの直線で逆転「絶対に勝ちきろうと思った」/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会