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2022.09.18

アブラハム1500m自国新!東洋大・及川瑠音が自己新&石田洸介が復帰/MDC東京
アブラハム1500m自国新!東洋大・及川瑠音が自己新&石田洸介が復帰/MDC東京

今年一番強い中距離走者を決めるTWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUITの東京大会が、9月17日に駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で開催された。

男子エリート1500mには、今夏のオレゴン世界選手権に南スーダン代表で出場したグエム・アブラハム(阿見AC)や、東京五輪男子5000m日本代表の坂東悠汰(富士通)、同3000m障害日本代表の山口浩勢(愛三工業)らが出場した。

800mを1分56秒で通過し、1000mでペースメーカーの飯島陸斗(阿見AC)が外れると、トップに立ったのは坂東だった。だが、後方からグエムがぐんぐん追い上げ、残り150mで逆転。自身の持つ南スーダン記録を塗り替え、3分39秒30の好記録で優勝を飾った。

「去年もこのトラックで南スーダン記録を出しました。このトラックが大好きです」。昨年4月に続き、再び駒沢でナショナルレコードを更新した。3分40秒30で坂東が続いている。

男子エリート800mは、600mまで薄田健太郎(筑波大院)が大きくリードを奪うも、ホームストレートで日本記録保持者の川元奨(スズキ)が逆転し、薄田、松本純弥(法大)との三つ巴を1分47秒14で制した。女子エリート800mは、山田はな(わらべや日洋)が2分6秒94で優勝している。

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7月31日に行われた福島大会と今回の東京大会を勝ち上がった選手たちは、10月15日に兵庫で開催されるファイナルステージに進出。ファイナルステージの優勝者は賞金100万円を手にする。

また、女子3000mにはオレゴン世界選手権女子マラソン代表の新谷仁美(積水化学)がペースメーカーとして出場し、チームメイトの鍋島莉奈(積水化学)らを2400mまで引っ張った。レースは内藤早紀子(パナソニック)が9分5秒40の好記録で1着。鍋島は9分37秒34で9着だった。

エリートレースの前に行われたスペシャルレース男子1500mには、東洋大の主力選手が多数出場した。奥山輝(3年)がリードしてラスト1周に入ったが、4年生の及川瑠音がフィニッシュ直前に逆転し、3分44秒64の自己新記録で優勝を果たした。

「チームでそんなにバチバチに競えるレースっていうのはあまりなかったので、全員が闘争心を燃やして、最後まで諦めずに競り合えたことがすごく良かったです。4年生最後の駅伝シーズンに入るので、4年生の自覚と責任をしっかり持って練習からチームを引っ張っていけたらいいなと思います」

学生ラストシーズンを迎えた及川は、「今まで駅伝をあまり走れていないので、気持ちを切らさずに、自分らしい走りを最後まで貫き通したい。まずは初戦の出雲駅伝で、チームは3位以内を目指しているので、そこに貢献したい」と意気込む。及川にとっても東洋大にとっても、駅伝シーズンに弾みをつけるレースになった。

また、昨年度のルーキーイヤーに、出雲駅伝5区、全日本大学駅伝4区とともに区間賞をマークした石田洸介(2年)が、2月の日本選手権クロスカントリー以来、約7カ月ぶりにレースに出場。「レース自体が7カ月ぶりで、一度自分を追い込みたかったので、今回、1500mに出場しました」。

久々の実戦は3分52秒09で9着とまずまず。夏は昨年以上に順調に練習を積んでおり、これから調子を上げていくだろう。

柏優吾(4年)、清野太雅(4年)らが出場した北海道マラソンに続き、今度は駅伝シーズンを前に1500mに出場と、東洋大は異例のチャレンジを続けている。今季も駅伝シーズンは目が離せない存在になりそうだ。

文・写真/和田悟志

今年一番強い中距離走者を決めるTWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUITの東京大会が、9月17日に駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で開催された。 男子エリート1500mには、今夏のオレゴン世界選手権に南スーダン代表で出場したグエム・アブラハム(阿見AC)や、東京五輪男子5000m日本代表の坂東悠汰(富士通)、同3000m障害日本代表の山口浩勢(愛三工業)らが出場した。 800mを1分56秒で通過し、1000mでペースメーカーの飯島陸斗(阿見AC)が外れると、トップに立ったのは坂東だった。だが、後方からグエムがぐんぐん追い上げ、残り150mで逆転。自身の持つ南スーダン記録を塗り替え、3分39秒30の好記録で優勝を飾った。 「去年もこのトラックで南スーダン記録を出しました。このトラックが大好きです」。昨年4月に続き、再び駒沢でナショナルレコードを更新した。3分40秒30で坂東が続いている。 男子エリート800mは、600mまで薄田健太郎(筑波大院)が大きくリードを奪うも、ホームストレートで日本記録保持者の川元奨(スズキ)が逆転し、薄田、松本純弥(法大)との三つ巴を1分47秒14で制した。女子エリート800mは、山田はな(わらべや日洋)が2分6秒94で優勝している。 7月31日に行われた福島大会と今回の東京大会を勝ち上がった選手たちは、10月15日に兵庫で開催されるファイナルステージに進出。ファイナルステージの優勝者は賞金100万円を手にする。 また、女子3000mにはオレゴン世界選手権女子マラソン代表の新谷仁美(積水化学)がペースメーカーとして出場し、チームメイトの鍋島莉奈(積水化学)らを2400mまで引っ張った。レースは内藤早紀子(パナソニック)が9分5秒40の好記録で1着。鍋島は9分37秒34で9着だった。 エリートレースの前に行われたスペシャルレース男子1500mには、東洋大の主力選手が多数出場した。奥山輝(3年)がリードしてラスト1周に入ったが、4年生の及川瑠音がフィニッシュ直前に逆転し、3分44秒64の自己新記録で優勝を果たした。 「チームでそんなにバチバチに競えるレースっていうのはあまりなかったので、全員が闘争心を燃やして、最後まで諦めずに競り合えたことがすごく良かったです。4年生最後の駅伝シーズンに入るので、4年生の自覚と責任をしっかり持って練習からチームを引っ張っていけたらいいなと思います」 学生ラストシーズンを迎えた及川は、「今まで駅伝をあまり走れていないので、気持ちを切らさずに、自分らしい走りを最後まで貫き通したい。まずは初戦の出雲駅伝で、チームは3位以内を目指しているので、そこに貢献したい」と意気込む。及川にとっても東洋大にとっても、駅伝シーズンに弾みをつけるレースになった。 また、昨年度のルーキーイヤーに、出雲駅伝5区、全日本大学駅伝4区とともに区間賞をマークした石田洸介(2年)が、2月の日本選手権クロスカントリー以来、約7カ月ぶりにレースに出場。「レース自体が7カ月ぶりで、一度自分を追い込みたかったので、今回、1500mに出場しました」。 久々の実戦は3分52秒09で9着とまずまず。夏は昨年以上に順調に練習を積んでおり、これから調子を上げていくだろう。 柏優吾(4年)、清野太雅(4年)らが出場した北海道マラソンに続き、今度は駅伝シーズンを前に1500mに出場と、東洋大は異例のチャレンジを続けている。今季も駅伝シーズンは目が離せない存在になりそうだ。 文・写真/和田悟志

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