HOME 国内、大学

2022.09.09

女子1500m順大4年の小野汐音 最初で最後の全国優勝「いい競技人生でした」/日本IC
女子1500m順大4年の小野汐音 最初で最後の全国優勝「いい競技人生でした」/日本IC

◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)1日目

学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの1日目が行われ、女子1500mは4年生の小野汐音(順大)が優勝した。

「予選から自己ベストを出さないといけない」という意気込みで臨んだ小野は、8月に出した4分26秒47に迫る4分28秒43でトップ通過を果たした。決勝は「予選でうまくいったので300mから飛び出せました」と作戦通りの走りを見せる。一時は兼子心晴(城西大)に先頭を譲るも最後は最終学年の意地を見せ、4分22秒75の自己新で日本一になった。

「今まで支えてくれた人たちの思いもあって、精一杯力を出し切れました。何よりもうれしいです」と笑顔が弾ける。千葉・八千代松陰高時代はインターハイ出場歴もなし。大学入学後はケガに苦しみ、昨年の日本インカレ前にも左大腿骨を疲労骨折して欠場。「今年の春までかかりました」と治療に時間を要した。「何度も心が折れそうになった」というが、「周囲の支えがあって」乗り越えてきた。

個人では最後の大舞台でつかんだ、最初で最後の日本一。駅伝シーズンを戦え終えた後は、「食に関わる企業に就職」が決まっている。「9割苦しかったですが、この1割の達成感のためにやってきました。苦しいことばかりでしたが、とてもいい競技人生でした」。インタビューを終え、待ち構えた仲間にかけよると涙があふれた。

広告の下にコンテンツが続きます
◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)1日目 学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの1日目が行われ、女子1500mは4年生の小野汐音(順大)が優勝した。 「予選から自己ベストを出さないといけない」という意気込みで臨んだ小野は、8月に出した4分26秒47に迫る4分28秒43でトップ通過を果たした。決勝は「予選でうまくいったので300mから飛び出せました」と作戦通りの走りを見せる。一時は兼子心晴(城西大)に先頭を譲るも最後は最終学年の意地を見せ、4分22秒75の自己新で日本一になった。 「今まで支えてくれた人たちの思いもあって、精一杯力を出し切れました。何よりもうれしいです」と笑顔が弾ける。千葉・八千代松陰高時代はインターハイ出場歴もなし。大学入学後はケガに苦しみ、昨年の日本インカレ前にも左大腿骨を疲労骨折して欠場。「今年の春までかかりました」と治療に時間を要した。「何度も心が折れそうになった」というが、「周囲の支えがあって」乗り越えてきた。 個人では最後の大舞台でつかんだ、最初で最後の日本一。駅伝シーズンを戦え終えた後は、「食に関わる企業に就職」が決まっている。「9割苦しかったですが、この1割の達成感のためにやってきました。苦しいことばかりでしたが、とてもいい競技人生でした」。インタビューを終え、待ち構えた仲間にかけよると涙があふれた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.01

Hondaが新体制発表!新加入は吉田礼志と西川千青、木村慎が選手兼コーチに就任「星」モチーフのチームロゴも制定

Honda陸上競技部は4月1日、新加入選手を含む新体制を発表した。新たに加わったのは中央学大卒の吉田礼志、大東大卒の西川千青の2名で、いずれもチームのエースを背負った選手だ。 吉田は千葉・拓大紅陵高から中央学大へ進むと、 […]

NEWS 埼玉医科大G・伊東明日香が退部 プリンセス駅伝に3年連続で出走

2025.04.01

埼玉医科大G・伊東明日香が退部 プリンセス駅伝に3年連続で出走

埼玉医科大グループは3月31日、伊東明日香が退部・退職することを公式SNSで発表した。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場し、東洋大に進学後も全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝などの全国大会で成績を残してきた。 […]

NEWS ユニクロが新体制発表! 監督に長谷川重夫氏 青学大OB神林勇太氏がディレクター就任

2025.04.01

ユニクロが新体制発表! 監督に長谷川重夫氏 青学大OB神林勇太氏がディレクター就任

4月1日、ユニクロは新体制を発表し、新しい監督としてヘッドコーチを務めていた長谷川重夫氏が昇格、神林勇太氏がディレクターに就任したことが明らかになった。 長谷川氏は兵庫県出身。現役時代は西脇工高、国士大で長距離に取り組ん […]

NEWS トヨタ自動車に東洋大から小林亮太が入部 4年時に関東インカレ1万m7位「勇気と元気を与えられる選手に」

2025.04.01

トヨタ自動車に東洋大から小林亮太が入部 4年時に関東インカレ1万m7位「勇気と元気を与えられる選手に」

トヨタ自動車は4月1日、陸上長距離部に東洋大を卒業した小林亮太が入部したと発表した。 小林は愛知県出身。豊川高時代は3年連続で全国高校駅伝に出場している。東洋大では箱根駅伝で3区に2年連続で出走しており、2年時は区間9位 […]

NEWS 積水化学に日体大エース・山﨑りさが加入!「今年は5000m15分20秒台とクイーンズ駅伝優勝が目標」

2025.04.01

積水化学に日体大エース・山﨑りさが加入!「今年は5000m15分20秒台とクイーンズ駅伝優勝が目標」

積水化学女子陸上競技部は4月1日、日体大卒の山﨑りさが新加入したことを発表した。 山﨑は千葉・成田高時代から全国トップランナーとして活躍。高2のインターハイでは1500mで4位に入賞し、全国高校駅伝には3年連続で出走した […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top