2022.08.08
◇徳島インターハイ(8月3日~7日/徳島・鳴門総合運動公園)
男子学校対抗は2位の東福岡(福岡)に8点差をつけ、王者・洛南(京都)が節目となる2年連続10回目の男子総合優勝に輝いた。
1年前に福井の地で先輩たちから受け継いだバトンを鳴門の地で再び輝かせ選手たち。賜杯を囲み記念写真に納まるその姿が輝いていた。
近畿大会で、リスト上位だった選手が不運のアクシデントなども重なりインターハイ切符を逃すなど、「うまくいかないことの方が多かった」と大石凌功主将(3年)。「本当に10度目の総合優勝を獲得できるのか不安を抱いたこともあった」と振り返る。
それでも「もう一度、ブロック関係なくチーム全体で話し合い、一丸となって取り組んできました。徳島入りしてからは、結果に関わらず本当にいい雰囲気で戦えた5日間でした。むしろ、そうでないと今回の結果(34点)はなかったと思います」。
全国の地で強豪と戦うなかで、「チームとして大きく成長できた」と胸を張った。
選手の活躍を見守った柴田博之監督は、「初優勝を果たした1986年の山口大会、前任の中島道雄先生の最後となった2012年の新潟大会。勝った年も負けた年も、それぞれ思い出がある。いろんな歴史を積み重ねてきた結果が節目となる10回目の総合優勝。本来ならもっと勝っていなければいけないチーム。それでも自分の在任中に節目を迎えることができ、幸せであり、感謝の気持ちでいっぱいです」としみじみと話す。
先輩たちからのレガシーを受け継ぎ、常に総合を意識して挑んだ先に史上最多を更新する10度目の勝利があった。
その象徴が39秒71の大会新記録で連覇を飾った4×100mリレーであり、最後まで諦めず粘りを見せたマイルリレー(4位)に現れていた。
チーム最高の53点(2019年)、昨年の49点には及ばなかったが、チームの総力を結集し34点を積み上げ、「最後まで洛南らしい戦いができた。特に4×100mリレーは予選からしっかりタイムを上げて強さを示せた」と柴田先生。大石主将の言葉にもあるように、サポートに回った選手も含めワンチームでつかんだV10だった。
インターハイがある限り、挑み続けるのが洛南魂。次回、北の大地でどんなドラマが待ち受けているか。魂のバトンは、しっかりと次世代へと受け継がれた。
文/花木 雫
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.11
26年愛知アジア大会マラソン代表選考方針を発表!MGCシリーズ25-26覇者が内定
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.11
やり投・北口榛花2025年は「みんなで一緒にもう一度最高の感動を味わいたい!」タニタ健康大賞受賞でコンディション作りも明かす
健康総合企業の株式会社タニタが12月11日、日本人の健康づくりに貢献した個人・団体を顕彰する「タニタ健康大賞」を発表し、女子やり投のパリ五輪金メダリスト・北口榛花(JAL)が選ばれ、同日に贈賞式に出席した。 「競技中でも […]
2024.12.11
26年愛知アジア大会マラソン代表選考方針を発表!MGCシリーズ25-26覇者が内定
日本陸連は12月11日、2026年に開催される愛知アジア大会のマラソン代表選考方針を発表した。 「国際競技会に通用する『勝負強さ』と『スピード』を有するとともに本大会において最大限に持てる力を発揮できる競技者を選出し、メ […]
2024.12.11
27年北京世界陸上マラソン代表選考方針が発表!MGCファストパス突破者、MGCシリーズ26-27覇者が内定
日本陸連は12月11日、2027年北京世界選手権のマラソン代表選考方針を発表し、編成方針は「2027年度最重要国際競技会と位置づけ、メダル獲得および入賞を目指す競技者で選手団を編成する」とした。 そのうえで、代表内定基準 […]
2024.12.11
ニューイヤー駅伝のエントリー発表! トヨタ自動車は太田智樹、西山雄介 Hondaはパリ代表・小山直城、青木涼真ら 東日本VのGMOは吉田祐也が登録
12月11日、日本実業団陸上競技連合は第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/2025年1月1日)のエントリー選手を発表した。 前回4回目の優勝を飾ったトヨタ自動車はパリ五輪10000m代表の太田智樹や福岡国際マ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会