2020.01.29
「2020日本室内大阪大会」は日本選手権室内競技との併催で2月1日、2日に大阪城ホール(大阪)で開催される。U20、U18、U16に分かれて競技が行われ、各カテゴリーに実力者がエントリーされている。
ここではカテゴリー別に注目選手を紹介。2020年の屋外シーズンを前に、まずはこの大会で高校や中学のトップ選手をチェックしよう!(井上 敦)
※1月10日発表を元に構成。文中の大会は年の指定がなければ2019年度開催
競技日程、エントリーリスト、スタートリスト(日本陸連サイト)
▼U20男子
60mは激戦となりそうだが、100mでU20日本選手権2位の平野翔大(大東大)や、インターハイ5位、国体少年A2位など安定した実績を持つ中村彰太(浜松工高3静岡)が優勝争いの中心だろう。昨年は故障で苦しんだ18年U18日本選手権200m王者の重谷大樹(九産大九産高2福岡)も注目だ。
60mジュニアハードル(99.1㎝)は110mハードルでインターハイ、国体(少年共通)、U20日本選手権と〝全国大会3冠〟を達成した村竹ラシッド(松戸国際高3千葉)が、前回のU18に続く〝連覇〟と、7秒70のU20日本記録&大会記録の更新がなるか。
走高跳でも〝全国大会3冠〟で、2m18の自己記録を持つ江頭亮(大塚高3大阪)がエントリー。ただ、18年に国体とU18日本選手権2冠の坂井宏和(東海大仰星高3大阪)も2m17の自己記録を持ち、激しく競り合うかもしれない。
棒高跳は中2から3年連続で優勝している古澤一生(前橋育英高2群馬)が出場。前々回は中学新(5m05)、前回(U18)は高1最高(5m23)と好記録をマークしており、今回は自己記録から6cm高い高2最高(5m36)の更新と4連覇に注目だ。
走幅跳は国体少年A王者の鳥海勇斗(東京学館船橋高3千葉)が中心となりそう。三段跳はインターハイと国体少年共通で2冠の田中宏祐(摂津高3大阪)とU18日本選手権王者・井村慧士(太成学院大高3大阪)と、ともに15m80台の自己記録(屋外)を持つ大阪コンビが競り合いそうだ。
U20男子棒高跳で、勝負だけでなく記録にも目が離せない古澤一生(前橋育英高2群馬)
▼U20女子
60mは100mで国体少年AとU18日本選手権を制した青山華依(大阪高2大阪)がエントリー。インターハイ200m3位の井戸アビゲイル風果(至学館高3愛知)やU20日本選手権200m優勝の三村香菜美(東海大相模高3神奈川)がどこまで迫るか。
60mハードル(83.8㎝)は、インターハイ100mハードル女王の島野真生(東京高3東京)や同5位の安藤愛未(至学館高3愛知)のほか、山西桃子と清水羽菜の白梅学園高(東京)の3年生コンビが参戦する。
走高跳はU18日本選手権Vの岡野弥幸(埼玉栄高1埼玉)がどんな跳躍を見せるか。棒高跳はインターハイ、U18日本選手権をいずれも制した古林愛理(明石商高2兵庫)がV候補。また中学生で出場する村田蒼空(渋川北中3群馬)は3m70の自己ベストを持ち、中学最高記録(3m81)の更新もあるかもしれない。
走幅跳は国体で三段跳と合わせて2冠を獲得した中津川亜月(浜松市立高3静岡)と、インターハイ3位の藤山有希(東海大相模高3神奈川)が優勝を争うだろう。三段跳はインターハイの上位4人が登場。インターハイ優勝の小寺波音(安城学園高3愛知)や同4位でU20日本選手権Vの北田莉亜(摂津高3大阪)らが激突する。
女子U20・60mで前回のU18に続く連覇を狙う青山華依(大阪高2大阪、中央)
▼U18男子
60mは前回王者の井上瑞葵(鳥取中央育英高2鳥取)が参戦。U18日本選手権100mを制するなど、勝負強さが持ち味だ。また、中学生も100mで中学歴代2位の10秒62を持つ中山智貴(亀山中部中3三重)をはじめ実力者が出場する予定で、高校生相手にどこまで食らいつくか。
60mジュニアハードルはU18日本選手権110mハードルで優勝した高橋遼将(中京大中京高1愛知)と、同タイムの末に2位に終わった近藤翠月(新潟産大附高2新潟)が再び激突する。また、全中110mハードル(91.4㎝)で中学新の13秒74をマークした田原歩睦(鴻ノ池SC/中3・奈良)が高校生相手にどんなレースを繰り広げるか。
棒高跳はエントリー選手中、ただ1人の5mボウルター・髙橋陸人(樹徳高2群馬)が記録を伸ばせるか。走幅跳は国体少年B、U18日本選手権でいずれも2位の北川凱(東海大翔洋高1静岡)が7m44の自己記録を持ち、実績面でもややリードしている。
▼U18女子
60mは国体少年B100mを制した内山響香(浜松市立高1静岡)を軸に、同3位の酒井日菜美(大阪高1大阪)、同4位の倉橋美穂(中京大中京高1愛知)が挑む構図か。
60mユースハードル(高さ76.2㎝/ハードル間8.5m)は国体少年B100mハードルで2位の浅木都紀葉(広島皆実高1広島)や、一般規格で高1歴代4位の13秒75を持つ松本佳音彩(中京大中京高・愛知)が争うだろう。
走幅跳は1年生ながらインターハイで4位に食い込んだ松尾瑚捺(浜松商高・静岡)や、全中優勝経験のある白土茶実(成田高2千葉)・莉紅(八日市場二中3千葉)姉妹が激突する。
▼U16男子
60mは、100m11秒06の自己記録を持つ上原逞雅(草加栄中2埼玉)や、11秒1台の織田烈王(早渕中3神奈川)、松本波空(境港一中3鳥取)らが上位候補だ。
60mユースハードル(91.4㎝)は横塚昴(幸手東中3)、工藤晴斗(昭和中3)、田口祐一朗(北川辺中3)のジュニア五輪B110mハードルの上位3人に加え、須佐見容平(吉備中2和歌山)といった110mハードルで14秒4~5台の選手を軸に展開するだろう。
走幅跳は中2歴代3位の7m01が自己ベストの橋本悠叶(北星中3石川)に注目だ。
▼U16女子
60mは100mで全中4位タイの佐々木真歩(東山中3鳥取)や、参加選手中トップの12秒06を持つ先村若奈(高川学園中2山口)を中心に優勝争いが繰り広げられる。
60mハードル(高さ76.2㎝/ハードル間8.0m)は全中100mハードルで中2最高の13秒75をマークして3位に入った宮﨑叶和(長崎日大中・長崎)がV候補筆頭。
走幅跳は釣本陽香(郡山南中2奈良)や 田島七里香(TSM/中2・愛知)、一森真緒 (荒尾四中2熊本)らが競うだろう。
▼大会期間中は動画でLIVE配信あり
◎1日目(2月1日)
◎2日目(2月2日)
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